私の父は 柿の実をとる時
必ずいくつか残します![]()
全部とることは 絶対にしようとしないので
母と口論になってしまいました(苦笑)
いわく 昔聞いた話に
「柿の実は 木の持ち主と 旅人 そして鳥で
三分の一ずつ分け合うものだ」とか
そういう習慣は 昔はあちこちの地域で
見られたようです
人やほかの生き物達が 共生共存するための
知恵があったのですね![]()
でも現代では 旅人が 庭の柿を食べることは無いので
父としては 自宅用のほか
ご近所や友人などにお裾分けして
あと 鳥の分を 残したつもりだったようです
では 母が育った環境はどうだったかというと
どうやら 母の頭の中で 記憶の繋がっていない
ある事情が関係していたようです
それは 戦後食糧難時代の 田舎町のこと
当時まだ子供だった 母の兄が
友人達を 自分の家の畑へ連れて行って
柿の実を 採り放題でとらせていたのだとか![]()
なぜそんな事をしたかというと 当時は
家族や親戚が 米や野菜を作っているかどうか
庭のどこかに 柿の木があるかどうかによって
同じ町に住む子供どうしの間でも
食料事情が 大きく異なっていたからです![]()
毎年 柿の実が 熟すどころか
青みがなくなる頃には
木が丸裸になっていたそうです
こういう理由があったために
母の実家では 鳥達に取っておく分の柿は
残りようがなかったのでしょう![]()
小さい頃から友達思いの 伯父でした![]()
…というか せっかく思いついたこの話
早く母に説明してあげるべきよ 私