ある日の朝に乗った電車は混んでおり、自分は右肩をドアに押し当てるように立っていた。そして向かい合うように女子高校生が立っていた。
目のやり場が窓の外しかなかったのでずっと外を見ていた。
混んでいなくてもいつも外を見ていたのですが。
ちなみに右手はドア上部のフレーム部分、左手は首の前から通して右肩を掴んでいた。これで十数分。結構辛い。鞄は座席側面に置き、ふくらはぎで支えていました。
しばらくそうしていると視線を感じる。
ふとそちらに視点をそらすと女子高生がこちらを睨んでいる。
揺れたときに足を踏んだかと思ったけれど覚えがない。
勿論痴漢だってしていない。
何だろうと思い、彼女の手元を見るとケータイが握られている。
どうやらケータイを覗き見されたと思っているらしい。
無論見ていないし、覗く趣味なんてもっていない。
外の道を走る好みの車が何台あったかを数えていただけ。
ちなみに向かい合っているのでケータイの画面を覗き見るなんてことは出来ない(視界ジャックが出来るなら話は別ですが)。
その数分後、京都駅に到着。
乗り換えのため降りる。
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言っては悪いけれど、あれだけ混雑していた車内でケータイを弄っていた彼女がどうかと思う。あまり細かいことは考えないだろうけれど。
けど痴漢冤罪とかにならなくて本当に良かった。
数年経った今でも割と鮮明に覚えているのは、静かな覚えのない、いちゃもんを付けられたからでしょう。それも発散出来ていないので今回こうして書きました。
覗かれたくない、若しくは気になるんだったら自分から変えましょうよ。
ちなみに当時、MINIを頻繁に見かけていたのでなんとなく数えるようになっていました。この日に何台見たかまでは流石に覚えていませんが、その車の持ち主も通勤の為にその道を通っていると思うので、一日に1~2台ですかね。
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もう一つの思い出。
また別の日のこと。
不登校になりつつも、担任の先生と次の日は行くと約束したので必死だった日でした。
朝、その一本に乗り損ねると遅刻確定という危うい時間。
自転車をすっ飛ばして漕ぎました。
いつも辛い上り坂も今まで以上に辛く感じました。
一度も止まらずに漕ぎ続けました。
駐輪場に自転車を停め、急いで改札へ向かって定期で通り、何とか電車に間に合いました。
乗れた安心感とは別にここまで無理してきたものが一気に吹き出してきた。
頭がぼーっとしてめまいがし、汗が噴き出しました。
正直立ってはいられなかった。
すると右隣に立っていたサラリーマンのおじさんが、目の前の空いた席へ「座りなさい」と言った。自分は余程空いていない限り、座らないようにしていました。その時も断ったのですが、無理矢理座らされました。
座ってからは黙って吹き出す汗を拭いていました。
一度謝ることしか出来なくて、学校についてからも自分の不甲斐なさで仕方がなかった。
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あの時は頭の中が真っ白でした。
ただ目の前の世界がぼやけて見えた。
その後学校へは行ったけれど、それまでのことを一切覚えていない。
あの時は周りから見ても異常だったんでしょうね。
息は切れてるわ、汗は噴き出してるわ、あとはどう見えていたかは知りません。
時期は確か6月中旬頃。
そこそこ暑い日でもあったので。
ちなみにこの行為で二度ならず三度までもぶっ倒れそうになりました。
一番危なかったのは二度目。この次ですね。
改札を通る前辺りでめまいがして倒れかけましたね。
周囲はあまりに非情で、朝からよろめく学生は駐輪場の地下の涼しいところでぶっ倒れていました。
三度目は高校を卒業してから。
己の用事で快速に駆け込み乗車し、初めて電車で酔い、結局次の駅で降りました。
全くの馬鹿だね。
アムロが言ってましたね。
『人は同じ過ちを繰り返す』って。
全く。
阿呆です。