東京電力福島第一原子力発電所の6号機で、25日午前、非常用発電機の試験を行っていたところ、原子炉の冷却が、突然、停止するトラブルが起きました。
冷却は、およそ2時間後の正午すぎに再開しましたが、東京電力でトラブルの詳しい原因を調べています。
東京電力によりますと、午前10時15分すぎ、福島第一原子力発電所の6号機で、非常用のディーゼル発電機を動かす試験を行うために電源盤を止めたところ、原子炉を冷却する装置が、突然、停止するトラブルが起きました。
冷却は、停止からおよそ2時間後の午後0時6分に再開しました。
6号機の原子炉の水温は、午前10時43分現在で、27.1度でしたが、冷却を再開したときには27.6度に上がったということです。
東京電力は、原子炉の水温の上昇は、1時間当たりおよそ1度と見込んでいて、「温度上昇はわずかなことから安全上問題はない」と説明しています。
また福島第一原発の周辺で放射線量を測っているモニタリングポストの値に変化はないということです。