これまで経済が発展していた日本では、留学があたりまえになりつつあったと思います。しかしここにきて、若者の海外離れという話をよく耳にします。これを「由々しき事態だ」ととらえる風潮もありますし、そう思わなくもありません。しかし、海外離れというよりは、自国の良さを身に染みて感じる世代になってきたのでは?と思います。戦後生まれの世代は現在団塊の世代にもなっており、経済の中心となる層を占めています。この人たちは「日本より海外」志向です。海外というのも、ほぼ「アメリカ」を指していたのではないでしょうか。戦後のアメリカの戦略なのかもしれませんが、アメリカの文化や物がたくさん日本にはいってきて、アメリカにあこがれる気持ちを形成したのかもしれません。その世代に育てられた今の30代半ば以降、40代も、海外志向が強いように思います。しかしそれ以降の世代は徐々に違ってきています。そしてそれは、悪い事ではありません。ただ、「海外離れ」ではなく、「自国愛」というとらえ方を世の中も、本人たちもしてみてはどうでしょう。自国愛とは、グローバルで活躍するためにも必要な要素です。自分の国の良さを知って、それを堂々と、海外の人たちに伝えたい、という方向にベクトルが向いてくれればと思います。若い人にとって、欧米がちょっと遠い存在になりつつある昨今、私たちは「アジア留学」をもっともっと活用すべきだということを提唱していきたいと思います。韓国や中国の人たちも、欧米で本格的に学ぶ前に、短期でフィリピンやマレーシア、シンガポールに留学をし、英語の基礎を付けてから欧米に行くそうです。こうすることのメリットとしては、・少ないお金で英語の基礎を身につけられる・基礎を身に着けてから欧米に行くので、欧米では「英語を学ぶ」のではなく、もっと専門的な活動をすることが可能になるということが考えられます。もちろん、アジア留学で十分学べたのであれば、欧米に長期行く必要もないかもしれません。アジアは今後も発展していくエリアです。英語を日常的に話す国も、私たちが思う以上にたくさんあります。もしアジア留学に興味のある人は・なぜ興味を持ったのか・アジアに留学する目的等々、お話を聞かせてください。今後の活動に役立てていきたいと思います。
グローバル研究レポート
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