美優紀side 









孤独で苦しい日々が今日で五日続いた。











そしてまたこの前と同じ時間帯に
インターホンが鳴る。





外を見るとやっぱり彩ちゃんがいた。










上がってもらうと


「顔色良くなってないみたいけど、
ちゃんと病院行った?」




目の前には心配そうに
私を見る彩ちゃんがいて、
抑えきれなくなった想いが涙で溢れた。








すると、


「ええよ、気がすむまで泣き。
落ち着いたら話してくれたらええ。」



そう言って、優しく抱きしめてくれた。










無責任なのはわかっているけど
もう一人じゃ抱えきれへん。






思い切って、





「私な…
お腹の中に赤ちゃんいるねんて。」





そう打ち明けた。


なんて言われるかな?
怒られちゃうかな? 
それとも、もう友達として
いてくれなくなっちゃうかな?




反応が怖かった。




そんな思いとは裏腹に、


「なんで怒るねんな。喜ばしいことやろ?
ちゃんと体大事にせなあかんで。」



予想外の言葉が返ってきて驚いた。

いつだって彩ちゃんは私を
一番に考えてくれる。
だからこそ心配をかけたくなかったのに。











一緒懸命笑顔を見せてくれたけど
その向こうには悲しみがあるように見えた。