最後の「ケネディ」 引退へ 米政界名門の60年に幕
ケネディ元米大統領の‘おい’にあたる民主党のパトリック・ケネディ下院議員(42歳・民主党
ロードアイランド州選出、8期当選)が、今年11月の選挙に出馬せず、引退することが明らかに
なりました。
パトリック・ケネディ氏は薬物服用中の自動車事故や、薬物依存などで騒ぎを起こしてきまし
たが、今年11月の選挙では、出馬すれば当選が確実視されていました。
パトリック・ケネディ氏はAP通信に対し
「肩の荷が下りた気分。個人的な時間や生活が楽しみだ」
と名門ケネディ家の重圧から解放される心境を語るとともに、父のエドワード・ケネディ上院議員
が昨年8月に死亡したことが引退の決断を後押ししたと述べました。
それと・・・私が想像するには、父のエドワード・ケネディ上院議員の後任の議員を選らぶ選挙
で、長年の民主党の牙城であった父の選挙区で民主党議員が敗北したことも引退の原因の
一要因だと思うのです。
63年にケネディ元大統領が暗殺された後、司法長官を務めた実弟のロバート・ケネディ上院
議員も68年、大統領選挙の渦中に暗殺されました。末弟のエドワード氏も大統領選への挑戦
を目指しましたが、ケネディ家最後の砦となることを心に決め議会を通じて活動していました。
議会では、民主党リベラル派の重鎮として影響力を維持し、2008年の大統領選では、いち早
くオバマ氏支持を表明、当選への大きな役割を果たしました。
ケネディ家をめぐっては、ケネディ元大統領の娘、キャロライン氏が、クリントン国務長官の後
任のニューヨーク州選出の上院議員候補として名前が一時挙がりましたが、本人が最終的に
辞退を表明し、実現しなかった経緯がありました。
また、パトリック氏の兄で弁護士のエドワード・ジュニア氏にも国政への待望論があるようです
が、氏自身は近い将来、公職に就く可能性を否定しているようです。
ケネディ元大統領が下院議員に当選した1946年以来、一族は連邦議員や閣僚として米国
政治に深くかかわり続けてきましたが、今ここに60年以上も存在感を発揮し続けたアメリカの
超名門家 “ケネディ”の名前が、米政界から消えることになりました。
寂しい限りですね。(-_-)
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