CADの将来 | 【CADの情報館】~CAD仕事・求人・業界情報~

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CADの将来


これからCADの仕事を探す人にとって、気になるのが「CADの将来」


会社を探すときでも会社の将来性を気にするように、その業界の将来性


を気にするのは自然のなりゆきだろう。


普通は業界の過去、現在、将来、世界の市場を見ていけばなんとなく


わかるのだが、このCADに関してはわかりにくい。



何故か。



それはCADを使う業界が多数あるからだ。


自動車業界、航空業界、金型業界、建設業界、アパレル業界などなど、


ありとあらゆるところでCADは使われている。


CADの将来を知るためには、このすべての業界を調べなければならない


ため、そう簡単にはいかない。


しかし断言できることはある。


それは、CADというソフトが無くなることは無いということだ。


ほんの10数年前までは手書きが主流だったが、徐々にCAD化されるようになった。


いうまでもなく、手書きより早く、正確に書けるからだ。


だから、CAD自体がなくなることは考えにくいが、主流となるCADの種類が


変わることはあるだろう。


より使いやすく、営業展開のうまいCAD開発会社が生き残る。





そこで、多くの人が気になるのは「CADの将来」というよりも


正式には「CADオペレーターの将来」だろう。




いまや「CADオペレーター」という呼び方が一番メジャーだが


会社やスクールによって呼び方が異なることもある。

「CADエンジニア」、「CADトレーサー」、「CAD技術者」、「CADデザイナー」など


このCADオペレーターの将来を考えるに一つの目安となるのが


CADスクールではないだろうか。



雑誌やテレビでも


「CADの資格を取得して、将来性のあるCADオペレーターへ」


なんてキャッチフレーズを良く見かける。


はたして実際はどうだろう。


業界内(雇用側)から何人か話を聞くと、ほとんどの人が将来性は薄いという。



何故か。



理由としては、「CADの操作だけしか出来ない人はいらない」とのこと。


一昔前は、技術者がCADを使えなかったため、原稿をCADオペレーターに


渡してCAD化してもらう。

技術者の書いた原稿がしっかりしているのでCADオペレーターは専門知識


を必要とせず純粋にCAD化すればそれでよかった。

またそれでも仕方ないと技術者もわりきっていた。


しかし、今や技術者自身がCADを使いこなすようになってきた。


そうなると原稿を書く時間があったら、自分で考えながらCADを使ってしまった

ほうが早い。


また、図面は何度も修正をするものだから、修正の度にCADオペレーターに

お願いするのは面倒だから自分でやってしまう。


そうなるとCADオペレーターに必要性がなくなる。ということだ。


もちろん、これは一例で比較的小さな部署、プロジェクトの現場で聞く

意見である。


※ハウスメーカーなどは、扱う物件数が膨大で、図面を仕上げるのも
オペレーターで十分という業界もある。






ではどうすればよいのか


技術者に認められることだ。


技術者に認められること。ということは仕事を任されるようになるということ。


その為に2つの大事なこと


・専門知識つける


・コミュニケーション力をつける




現在運よくCADオペレーターをしている人はこの2点を意識してほしい。


またこれから、CADオペレーターを目指す人も同様だ。


これから目指す人については、他のコラムで書いているため


今回は割愛する。


どんな人でも初めは未経験。


そこで生き残っている人は運が良いからだけでなく、それなりの努力をしている

ことを忘れないでほしい。





最後になるが、どんな業界の将来でも、専門家とてわからない。


自分がその業界で起業するくらいの勢いがあれば、気にする必要はあるだろうが、


そこまで目指していないならそんなこと考えても仕方ない。

一つ言えることは、○○業界といわれるものは、どんな業界でもそうなくなるものではない。


いっときコンピュータの2,000年問題が終わったら、プログラマーは職を


失うといわれた。IT業界は終わったと言われながらも、今や一番の人材難

を迎えている。


建設業界でも一時、ゼネコンの倒産が相次ぎ今後はもっと影響がある


と言われ続き現在にいたる。

所々で高層マンション、高層ビルの建設ラッシュだ。





何が大事か。


興味を持ったら、とことんやる。


その分野を極める。


この想いがあれば、業界の心配をする必要すら無くなるのではないか。