NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)というのをご存知でしょうか?
2021年1月あたりから良く聞くようになってきた単語で、暗号資産の一種でブロックチェーン技術を使っています。
このNFTですがデジタルアートやデジタルコンテンツと組合わせて使う技術なのですが、もしかすると将来的にCADやBIM/CIMで作ったデータや3DCG(3Dコンピューターグラフィック)とも組み合わせて使うようになるかもしれません。
NFTというのを知って、そんなことを妄想したので、備忘録がてら残しておこうと思います。
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NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは?
ブロックチェーンというと暗号通貨を連想すると思いますが、要はネット上に暗号通貨の取引の履歴を全て残すことで今、誰がどれだけの暗号通貨を持っているのか?を見えるようにし、またそれらの取引をコピーや改ざんを許さない仕組みです。
要はブロックチェーンを使うことでガラス張りにように取引が皆に開示されているので悪いことはできないということです。
では、このブロックチェーン技術を使ったNFTをどう理解すればよいかというと、
NFTとはいわばデジタルデータ上に、これは唯一無二のものですという偽造不可な鑑定書を付けるイメージです。
今までだとデジタルデータは簡単に複製されたり、加工されたりしてどれが元のオリジナルデータなのか把握できませんでした。
そこで、このNFTでデジタルデータ上に鑑定書を付けることで、オリジナルデータがどれで、だれが持っているかが一目瞭然というわけです。
NFTのメリットは何?
先日、日本人のデジタルアートがNFTのオークションで1300万円で落札され話題になっています。
ようは、NFTによりオリジナルデータが明確になったことで、そのデータを作ったクリエイターはメリットがあります。
上記のようにNFTオークションで売れるわけなので。
他の例でいうと、例えば本の場合、誰かが新品である本を買った場合、著者に印税が入っていきますが、その後、その本をメルカリなどで中古で売ったり、転売した際は、著者には印税は入ってきません。
本自体は色んな人の手に渡り、それぞれ本の内容を享受できているのですが、誰がその本を持っているのかまで履歴を追えるわけでもなく、結局、一番苦労して本を書いた著者には一銭もお金が入らないのです。
本を売った人にはお金が入ってきますが。。
もし本が電子書籍としてデジタルデータになった場合も同じ事が言えるでしょう。
デジタルデータの場合、簡単にコピーできてしまうので、もう収集が付かない状態になってしまいます。
ですが、NFTを使うことで、その本のデジタルデータに鑑定書のようなものが付くので、履歴も追え、売買が行わるたびに著者に印税が入るなんてことも技術的には可能です。
ではNFTはCADオペレーターにとって何がメリット?
今は3Dモデリングで作ったCADデータや3DCGはネットで無料でシェアされたりしています。
またコピーや改ざんなども簡単にできてしまいます。
ですが近い将来、自分がモデリングした3Dデータや3DCGが同じようにNFT技術によってコピーや改ざんができなくなり、
上記で紹介したVRアートのように自分の想像しない価値が付く可能性だってあります。
例えばフィギュアや釣りのルアー、医療関係の3Dデータや、建造物のBIMデータに凄い価値が付くことも夢ではないと思うのです。
そうなれば、それらのデータを作っているCADオペレーターの市場価値も今以上に爆上げするかもしれませんね。
CADオペレーターは専門職ではあるのですが、作業者という位置づけで誰にでもできると思われがちです。
でも単純な作業でなく、クリエイティブな作品を作っているCADオペレーターは評価されるべきだと思うのです。
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