「巻き込んでしまってすまない・・・」
貴方は涙ぐむ私にそう言った。
だけど私は知っているわ。
それは決して、心からの謝罪ではないということを。
あんなに「巻き込まないでね」ってお願いしたのに・・・
ずいぶんと鼻毛を絡めてくれたものだわ。
そう、一瞬、「ガッ!」って貴方の動きを止めてしまうほどに。
そりゃ涙も出るわけね・・・
ちょっと伸ばし過ぎちゃったかしら?ふっ・・・
「過去は水に流そう・・・」
私との行為を終えた後、貴方は乾いた声でそう言ったわ。
まるで、子供が飽きてしまったおもちゃを投げ捨てるように。
そうね、貴方の身体にも、
「Washable」
確かにそう書いてあるわ。
でもね、私・・・全然ダメだった。
何がって?
そうね、水洗いする前に、付属のブラシで粗方の汚れを落としてからじゃないと・・・
そうじゃないとね・・・ガッツリとこびりついて、刃に付いた鼻毛が取り難くなってしまうわ。
微妙に皮脂やなんやらと一緒になって・・・そう、それは新たな出会い。
蛋白汚れと鼻毛との新たな出会いだったの。
他にも色々言いたいこともあるけど、もういいわ。
だって、私と貴方の出会いは、ドンキホーテ。
貴方はたったの¥780だったのよ?
このプライスじゃ、ちょっとぐらいのことでは文句なんて言えなくてよ?
そして私は・・・また涙するのね。きっと。
ふっ・・・
