私は幼稚園受験をしていて、小さい頃から塾に通っていました。

幼稚園受験の塾って一体なにするの?

と思われた方もいるかもしれません。

今はどうだかわかりませんが、ちゃんと筆記試験があるんです。なので、主にその対策でした。

具体的には、向きの違う図形がいくつかあって、同じ図形を選びなさいとか
数字が並んでて、規則性をみつける問題とか、様々でした。

勉強というよりも、楽しんでできるパズルに近かった気がします。

あとは、お絵かきとか、文字を書くとか、縄跳びなんてのもあった気がします。


さて、受験当日。
受験といってもまだ子どもなので、正直何のために受けなきゃいけないのか、自分はどうしたいのか、なんてよく分かっていませんでした。

その幼稚園は名門中の名門、the top
of kingdom!でしたが、なんと受験方式が我々の年から変わったらしいんですね。
今までは筆記試験だったのですが、当日私たちに課されたテストとは、、


『遊んでください』でした。

見知らぬ子どもとコンタクトをとり、グループをつくり、何でもいいから遊びに興じる。
おそらく普通の子どもにとっては得意技であろう『遊ぶ』ということが、私には出来ませんでした。。

今思えば、それまで同い年の友達もおらず、おうちと塾、ピアノの習い事の往復しかしていなかったのです。だから、遊んでくださいと言われても、遊び方もしらないし、よその子どもと話すことすらできなかったのですね。。

結果、一人あぶれた私は完全に人見知り状態となり
監督の先生が一生懸命他の子どもたちの輪に混ぜようとしてくれていたことを、今でも覚えています。

そして待ち時間の間、『立ち入り禁止』の札を見つけて興奮した私は
中にずんずん入り込み、先生に見つかりお叱りをくらい
当たり前ですが不合格になりました。。

全て不合格で、近所の普通の幼稚園に通うことになり、それはそれで私にはどっちでもよかったのですが

子ども心に、あぁ塾で一生懸命勉強したことはいったい何の意味があったんだろうなあ、、。と虚しい気持ちもありました。


なんとそれが、役立つときがきたのです。
その場所とは、驚き桃の木、就活のあらゆるテストでした。。

足切り等で、就職活動では面接の前にテストを受けることが多々あります。
そのテスト、どこかでやった記憶があり、なんだろうと思っていたら
お受験の問題でした。
多少難しくはなっていますが、幼稚園受験と中学受験で勉強したことが出てきて、あ、ようやく役にたった!と思ったことを覚えています。

役にたたないことなんてないんだなーと思った、そんな思い出でした。