小学一年生の学芸会で、寿限無をやりました。
可愛い女の子はだいたい村人に選ばれて、みんな浴衣でセリフもあったんだけど
目立たない子とか、愛嬌のない子はナレーター役でセリフは一行くらいしかなかった。

キャスティングは担任の先生がやったんだけど、私はナレーターでした。
特に不満や悲しさはなかった気がする。
ただ漠然と、あ、自分は可愛い子の分類ではない人間なんだなって悟った。

そのあと特に見た目は変わってないんだけど、三年生では主役、五年生では悪役の準主役をやったんです。

三年生の主役は、物語の前半と後半でわかれたダブルキャストだったんだけど
前半をやった子がすごく華奢でかわいいのに対し、私は太ってて可愛くなかったから
オーディエンスから『マジョリン(役名)がでぶになった!!』
なんてヤジを飛ばされたのでした。
子どもは素直だなあ。
今の自分がもし本番中にそんなこと言われたら、ショックでびっくりしちゃうんじゃないだろうか。
めげずに舞台をつづけた小さい自分に、拍手。よしよし。
そして私は、他人に決してデブという言葉はつかわないぞ、と思ったのでした。

最近の学芸会は、不公平にならないように全員主役になるようにつくられてる、と聞いたことがあるけど本当かな?
大人になってから体験するより、早いうちに体験したほうがましなような気がするけどな。不公平ということを。

でも、一度も見た目のことで傷つかずに、中傷されない人生があるならそっちのほうがいいのかもしれない。
みんなが同じシンデレラ役だったら、少なくとも演じてる側は気づかないもんね。

脇役やナレーターも素晴らしいのにな。
みんな主役が平等なんじゃなくて、それぞれの違いを生かしあってこそ平等なんじゃないのかな。
って今は思うけど、やっぱりそこまでやるのは難しいことなのかもしれないな。

久しぶりのブログでした。
遅ればせながら、本年もどうぞ宜しくお願い致します!