― シカゴで開催されたNBAオールスター2020は、新フォーマットの導入とコービーへの追悼もあって、大成功...―

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いつも読んでくださりありがとうございます!

年一度のNBAの祭典、今年のNBAオールスターは、緩いゲームだから「あまり興味ない」と言っていたNBAファンたちをも観てみようと思わせた新フォーマットのゲームになったんじゃないかな、と思います。

コービー一色で、辛い...という気持ちで最小限音量で仕事しながら流していたら、

SNSで、”キャサリンさん、今観てます?

今年のオールスターゲーム、例年になく激しくて面白いですよ!”

とリアルタイムを楽しんでいた若者に教えてもらわなかったら、

忙しさを理由に観なかったかもしれない、感謝です!

[NBA公式のスタッツ.PDF]

 

以前は、全然ディフェンスしないしこんな感じだとまた160点ペースだよね、みたいな感じだったのに、

各1-3Qまではクウォーターごとにスコアがリセットさせる、そして第4Qは時間無制限、3Qまでの合計の高い得点の方に、コービーの番号「24」を加え、それをターゲットスコアとし、到達したらゲーム終了、というところが新フォーマットの良さだった。

 

最終Qだけが24点までだと、すぐに終わっちゃうんじゃない!?

だって各Qで30+ポイントは固いでしょう?

どうなの?という懸念は...

image

全く必要なかった!

2018年からの東西を分けないクリス・ポールの提案にも衝撃だったけど、

今回も彼の提案なのね。

これは、エラム・エンディングという得点システムでニック・エラムという人が考え出したもので、彼が考えていた通り、”予測不可能なもの”になりました。

第4Qはディフェンスが強固になってコンタクトあり、別のワクワク感が生まれましたよね!

ついでに言えば、各Q毎に賞金が開催地シカゴの慈善団体に寄付、もよかった。

 

実際、去年に比べてオールスターの視聴率が上がったという結果...(src)

セレブリティゲームは1%UP、

ライジングスターゲームは1%UP、2015年以来最高、

スリーポイントとスラムダンクも1%UP、2017年以来最高、

プレゲームショーが19%UP、630万、

メインのオースルターゲームは8%UP、730万


今季はABCやESPN、TNTが放映した103対戦のうち51が負傷したスター(ザイオン、ステフ、クレイ、KD、アービング、PG13、トレイヤングなど)がいるチームでレギュラーゲームの視聴率が下がっていたけど、1月から改善傾向、NFLが終わったのでNBAに集中する、そしてこのオールスター以降にも上昇することを願っての工夫は必須だった。

(延期されたレイカーズ対クリッパーズのゲームはいつになるのかな)

 

このオールスターの視聴率向上には、”競争力のあるイベント”、という目標が達成された上に、MVPはコービー・ブライアント賞に名前を変えたり、1月末に亡くなったコービー・ブライアントたちへの追悼も大きく影響した、とも書かれていました。

サタデーナイトの最初には、ドウェイン・ウェイドが出てきて、

”24.2秒間、コービーとジアナ、バスケットボールに対する情熱を叫ぶ”という時間には、こんな風に亡くなった人への思いを発散するのも素敵だな、と感動した。

そして、

今年のオールスターゲームのオープニングもなかなかよかった、

コービーだけでなく、シカゴ・ブルズを忘れてなかったし...

この日のNBAオールスターゲームに出場する選手達が手を繋いでの”8秒間の黙とう”にもじわっと来ました。

この日のコービーのトリビュートにも、じわ...

ゲーム前のロッカールームは、通常の「1,2,3」ではなく”Mamba on 3”

ゲーム前にもコービーへの思いがインタビュアに聞かれることが多かったし、

トリビュートするウエアやKicksもたくさんでていましたね、

リラードの代わりに出場したデビン・ブッカーのジャンパーが凄かった。

事前に、こんなツイートを目にしていたので、

アイバーソンがレイカーズジャージでレブロンを抱きしめるシーンにも感動...

イントロダクションでは、直前に負傷してゲームに参加できなくなったダミアン・リラードの姿にもじわ...

KOBE FOEVERの上着を着てのラップの披露は、ダンクコンテストの前の時間でした。

↓そうそう、リラードはこの週末に婚約しました、おめでとう!!!

ライジングスターゲームで”パスしないでそのまま撃て”と言ったトレイ・ヤングの要望に応えたのルカ・ドンチッチのブザービーター...

そしてこの日の2Q最後のブザービーターを決めたトレイ・ヤング...

素晴らしすぎる...

...美しい一瞬を切り取ってくれてた。

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サタデーナイトにはヒートの若者3人が活躍していたし、

ベイエリアの現地のDUBNATIONからは、”ステフとクレイがいたら”とのつぶやきが多く見られたけど、ここでもウォリアーズの王朝の終わりを感じ、

あぁ、もうこの子たちの時代に移り行くのだな、と感じさせる一瞬でした。

↓ハーフタイムショーはチャンス・ザ・ラッパーなどが盛大に...

あ、この人、ステフと踊った人だな、ステフが恋しい...

あとは...ラスとCP3のコンビネーション、気になっていただけに、

珍しいCP3のアリウープが出たり...

CP3がラスを走らせたプレーもなかなかよかった。

CP3、スリーポイントもたくさん決めてたし、HOUからOKC移って生き生きしている気がするし、本当によかった。

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第4Qは12分ではなく目標点に達するまで行う、というルールなので、画面下に残り時間が出ない、見る癖がある私には、非常に不思議な感じがしました。

そうそう、得点だよね、得点、と言う感じで...笑

得点が進むにつれ、激しさが増し、数々のショットブロックやチャージング、速攻も多かったし、エンビードと眉のボールを巡るレフリーの笛にレブロンがジャンプボールを訴える姿、ファールを誘うショットなど、なかなか見ごたえありました。

ハーフコートからのレブロンのロングショットを撃つなんて、びっくりだったし。

 

それにしてもこの人の全盛期はいつまで続くんだろう...

”やめて、誰か抑えて!”

と思わせるレブロンは、いつもパワフルプレーを見せてくれる...

でも、”誰か抑えて!”の要望に応えてくれる若者、レブロンをブロックするヤニスにもワクワクしたし、

レブロンのレイアップをチェイスブロックしたヤニスにもドキドキ!

ボードにボールが触っているとヤニスのタッチがほぼ同時...

...にびっくり仰天の休暇中のステフが

”レビューして!ゴールテンディングじゃないよ!”反応するほどだった。

結果はブロック成功でした。

ステフがここでヤニスを擁護したり、ヤニスのプレーに突っ込むと、ウォリアーズへ誘っている、なんて言われてしまうんでしょうけど...笑

関係ないけど、産後のアイーシャ、凄い鍛えなおして引き締まったBodyは美しかった。(気になる方はアイーシャのインスタへGO!)

...

最後、第3Qまでの高い方の合計点133点に「24」を足した157点となれば試合終了、

ここで達するか?

というアンソニー・デイビス(シカゴ出身)のスリースロー、1本目を外すのも、エンターテインメントか?と思わせるくらいに劇的でした笑

NOLAでのオールスターでもMVPにならなかった眉、故郷でもMVP受賞はなかった。

だけど最後までテレビに映っていたのは眉だった笑

最後に沸き立つ観衆やコート上のプレイヤー達の笑顔が素敵だった!

 

たくさん書きたいことあるけど、あまり時間ないので、

様々なハイライトがたくさん出てるので、いろいろ探してみてくださいね!

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MVPから変わったコービー賞を受賞したのは、ゲーム最初のスリーポイントをノックダウンしてから終始好調を見せていたカワイ・レナード。

数年前、カーHCの指揮下のときは、「7分にして」と消極的な参加だったことを思えば、今年は非常に体調も良いのでしょう。ロードマネージメントの効果が実証されるシーズンになりましたね。

さて、

現地の記事を一つくら読んでおこう...

(現地2020/2/16)
【シカゴ発―
コービー・ブライアントの悲劇的な死は、同じNBAの時代を生きる人々をショックと悲しみの中に置いた。

ブライアントの数えきれないほどのトリビュートは、ノスタルジックな気持ちになった。

ブライアントのコートでの実績は、そこにいるプレイヤー達に無数の想い出と英知を与えた。


これらのエレメンツが、日曜のユナイテッドセンターで行われたNBAオールスターゲームの中でも浸透したテーマになった。

そして、レギュラーシーズンの残りと、プレイオフ中もそれはずっと続くだろう。

しかし、ブライアントについてのプレイヤーの偽りのない敬意を示す彼らがどのようにインスピレーションを受けたかという当然の焦点の中、あることが失われた。


ブライアントは、NBAプレイヤー達のための唯一のモチベーションの源ではない。

チーム・レブロンがチーム・ヤニスに157-155で勝利したオールスターゲームで起こったことを考えてみよう。

レブロン・ジェームズは、あらゆるブライアントの賛辞の中で、”間違いなく彼の存在を感じている”と認めたが、両チームがブライアントに代わって勝利することについて対外的に語ったというのは不正確だろう。


”僕たち全員がコンペティターなので、議論はなかった。”

とジェームズは言った。

”僕たちがコンペティターでないならオールスターではない。

僕達全員が高いレベルで競い合う、僕たちはそれぞれのチームで毎試合勝とうとしている。

シーズンを通して、オールスターゲームを通して、選手達は間違いなく自分達のプライド感、競争心を持っていた。”

 

日曜のオールスターゲームは、部分的に競争力があった。

これまでプレイヤー達が不自由なものとして扱っていたゲームにもっと多くの意味を与えることを望んで、NBAがフォーマットを変更したためだ。

3年連続で、優勝チームは選んだ慈善団体のために賞金を獲得した。

今年は、さまざまな妙案が特色だった。

NBAは最初の3クウォーターを別のゲームに分割した。

当局は、第4クウォーターでタイムクロックなしで24ポイントを先に獲得したチームに勝者を決定した。

これは明らかにブライアントのジャージの番号にちなんだものだ。

(キャ:正確には第3Qまでの合計点の高い方に24ポイントを加えた目標得点に達した方が勝利)

 

NBAシーズンそのものも、他の理由で競争は増している。

6年連続で昨シーズンまでのプレーオフを逃したレイカーズは、すでにNBAチャンピオンシップに勝ちたいと話せるシーズンに入った。

クリッパーズは、レイカーズのチャンピオンシップのエクイティを盗みたいと思っているし、他のNBAチームは、過去5年間のようにウォリアーズがNBAファイナルに出場することを当然と考えなくて済むことに明らかに勇気づけられているようだ。


間違いなく、ブライアントの死がモチベーションの源に加えられた。

 

彼の悲劇以来最初のホームゲームで、レイカーズは、無数のトリビュートビデオを流した後、レブロン・ジェームズが熱狂的なアドリブのスピーチでファンに呼びかけた。

レイカーズはポートランドとのそのゲームを失ったが、彼は全シーズンを再現しようと努力してきたような情熱でプレーした。

負傷や個人的な競争に直面しても一貫して優れていたことを知っている他のNBAスターや若い選手達は、タフにプレーしたブライアントを称賛した

日曜のオールスターゲームの前、クリス・ポールは、ラッセル・ウェストブルックに、オールスターゲームでブライアントがどのように自分のインテンシティを維持していたのかを思い出して話した。

 

”彼の存在を間違いなく感じた。”
とセルティックスのガード、ケンバ・ウォーカーが言った。

”コービーを見て育ったので、彼は常に競争的(負けず嫌い)だったと思った。

彼はゲームを動かす人だった。

僕たちは今夜それをし続けたと僕は思う。

僕たちがコートに出て今夜競い合った様子を彼は間違いなく見ていたかったのだ

と思う。”

 

ブライアントはきっとそう思っていただろう。

彼は、スター選手達がクラッチプレーを成功させるのを見ていたかっただろう。

コマーシャル・タイムなしで40分近くも続くほど第4Qののディフェンスの激しさが大好きだっただろう。

そして、カワイ・レナードが”僕にとって大きな意味がある”と認め、最初のコービー・ブライアント・MVP・アワードを受賞したことを凄く喜んだだろう。

 

しかし、印象的なコート上の瞬間全てがブライアントの影響に遡るわけではない。

 

レブロン・ジェームズは、昨シーズン鼠径部の痛みで27試合を失い、13年ぶりにプレーオフを逃したことを修正したいと思っている。

アンソニー・デイビスは、ニューオリンズでの7シーズンを通して、セカンド・ラウンド突破できなかったので、勝ちたい、と思っている。

カワイ・レナードは、昨シーズントロントでNBAタイトルを獲得したときと同じように、クリッパーズを先導するという挑戦をしたいと思っている。

クリス・ポールは、ヒューストンで怪我がちだったシーズンを乗り越えた後、サンダーの成功に手助けしたいと考えている。

 

核心をつく。

ブライアントは今シーズン中ずっと彼らのようなプレイヤー達を刺激し続ける。

しかし、レギュラーシーズンとプレイオフを通じて、記憶に残る競争的な瞬間をもっと確保する可能性が高い他の要因から、それが奪われることはないはずだ。

 

】(情報元:Opinion: NBA players motivated by more than just Kobe Bryant’s influence)

 
コービーのことは、コービーのことでずっと覚えておきたい。
オールスターだからとか、コービーがなくなったシーズンだから、とかじゃなく、
ずっと忘れないでいたいと思う。
最初にNBAを見ようと思ったきっかけだから。
 
様々な選手達がそれぞれの強い思いを持っていたオールスターなのだと思います。
それはいつどこで開催されるオールスターであってもきっと。
コービーのことがなければ、シカゴで開催されることできっともっとブルズの功績やマイケルジョーダンにも触れるようなものだったのかもしれないな...なんて思ったりもしました。
来シーズンはそれが薄れて行くのかもしれない...
それでも、コービーが引退してからずっと”何年前の今日のコービー”という感じでツイートしているアカウントMamba Insiderさん投稿見るたび、いつもずっと思い出すんだろうな。
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誰もきっと触れないであろう話題...
このオールスターにもアフリカでのNBAの繁栄のお手伝いをしている元ウォリアー、フェスタス・エジーリが来てました。
あの膝の移植手術からもう4年くらいになる?
7フィートの彼に移植する膝を探して長い辛い日々を送り、NBAから離れても、手術後からずっと、Rebuilding Beast をスローガンにして、毎日毎日トレーニングしていて、だんだんハードになってきて、インスタで励ましのコメントをするといつも「いいね」をしてくれる優しいエジーリです。
最近はバーベルを仰向けの体に乗せて運動する姿や非常に細かいステップを踏む様子も見せてくれているエジーリのNBA復帰を待っている日本人もいるのだと、知ってもらえたらいいな。
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フェスタス・エジーリの厳しいトレーニングをどうか応援してください!
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おまけ:
スキルチャレンジとダンクコンテストで優勝の二人。
今年はバトラーのそばでのマイアミの若手の躍進が素晴らしいですね...
東のトップ2チームを揺るがす嵐を巻き起こすことが出来るか注目です。
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気になるこれ...
子供の頃からの夢をかなえたオールスターゲームに出場選手の幼少期の写真
トレイヤングが全然変わってなくて可愛かったw

今年のオールスターでトロフィーをもらった選手達、おめでとう!

...via 2020NBA All-Star

次のNBAオールスター2021は、インディアナポリスで開催...お楽しみに!

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そうそう、土曜、

チーフスのまほちゃん(パトリック・マホームズ)!

スーパーボールのときとは全く違う優しい笑顔でした。

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NBAを語る英語がなかなか上手に訳せないけど、”愛情”持って頑張ります!
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