集中力は○○分しか持ちません。
色々な場面でよく読む文章です。
では。脳外科医で30時間の手術、などはどのように。。。
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集中。
どうやって持続しているのかな?
と、体験した中で自分なりに考えてみました。(医療ではないです。音楽♪)
先日のマスタークラスレッスンでは、
9時間レッスンに休憩30分2回。
と、修了演奏。
プロ奏者はレッスンし続け、弾き続ける。
演奏クォリティは安定して高い。
また、コンサートピアニストにレッスンを受けたときは、弾いたことのない複雑なプレリュードとフーガ(バッハのトランスクライブ)を譜面だけ見て分析し
30分後にほぼ暗譜。
3日あればコンサートで弾けることでしょうね!の状態でした。
初見からどのように譜読みし、どのように楽曲を構築してゆくかを横で見られたことは、千載一遇のラッキー♪
ものすごいスピードだったので、2時間のレッスンで、私の脳回転は焼き切れる寸前でした。ぬけ殻です。
私は月単位・年単位の処理でしたが、トッププロはものの30分。または一瞬。
兎に角、早いのです。
早くて精度が高い。
受けたもう1名のピアニストも、そんな感じでした。
、、どのように。
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何気ない動作で、複雑なものの処理や精度が高くできるように、訓練してきている。
瞬時に多くのものが見えて、理解している。
短い集中力の中での処理スピードが早い。内容は複雑でも。
それに伴う動きも、無駄がなく美しい。迷いがない。
毎日、毎日。
少しずつでよいから、物凄く集中してクォリティをあげる作業を繰り返す。
「慣れないうちに何気なくやらない。」
雑な作業をしないこと。
頭使う→身体に司令を出す。
はじめは、かなり疲れます。
脳が。
なので、簡単で単純なものから。
集中すると、慣れないうちは身体も固くなる。そうしたら、意識してリラックス。
体力がないと続かないので、体力維持にも努める。
この辺りに、壁が出現。
、、、もう、いいかな。飽きてきた。なかなか出来ない自分。人目も気になる。
他に目移り。(ここでの挫折が、実は1番多いと長年レッスンしてきて感じています。急いで越えようとしなくてもよいのでは、、、と思っています。)
今の自分を越える集中力の壁。
コンフォートゾーン(快適領域)を抜けられるか、否か。
乗り越えると
できることが増える。
また、次の壁を越えると
わかることが増える。
(耳が肥えはじめる)
また壁を越えると
ようやく、、、精度があがる。
そしてスピードもあがる。
終わり、できた、はないので
先はまだまだ続きますが
ここを過ぎると楽しくなってくる。
年齢は問わない。
(教室で長く続いて弾いている生徒は、個々のペースで何らかの壁を越えてきて、自分なりの音楽というものの位置づけを見つけているようです。)
その先は、神のみぞ知る。
熱中できるもので、集中するという状態を自分自身が身をもって体験しておくことは、後々、素晴らしい景色が見える一歩になるのではないかなと思います。
他人ではない、自分だけが見る景色。