先日の2台ピアノのレッスンで、先生が出だしの一音を弾いて下さったときのことについて。


一音(鍵盤上の同じ音)を、方向性を変えて鳴らした場合の違いを聴きました。
「こう、とこう、ではかなり違うよね?」

はい。
もう、全然違うのです
曲の方向性も変わってしまう程。


1音めは内向的というか、、、
自分の内側に語りかけているような。
「こう思うのです。。。」噛みしめてる。

2音めは外向的に感じました。
「こう思います!」顔を見回して発しているような。


人でも、同じセリフを話したときに
内向きか外向きかでは、だいぶ印象が変わってきますが、音もそうだなと感じました。

セリフをメロディラインに置き換えると?
キャラクタが変わる。

どちらの音がふさわしいのかは、曲により違いますが、それらも含めて「楽譜をよく読む」のは大切だなと改めて思いました。


実際に弾いて下さったのを目で見たので、どんな風にしたかが(打鍵の向きやウデなど)わかりやすくて。

今「1番知りたかったであろうこと」のヒントが得られました。

であろう、と書いたのは
「そういうアイデアを、今回、弾くときに取り入れてみたらよいのでは?」という実験的試みをする機会があるから。

5月頭に公開レッスンで弾く機会があるので、ぜひ、やってみようと思います。
シンプルな美しい曲ですが、何かもっとこう、、、と思い巡らせていたところ。
(やってみた結果もレポート?)



「ここはこういう風に弾く」と固定して教えてしまいたくない。考えなくなるから。とおっしゃっていて、、、
私も強く共感しました。


誰かに「こうするのですよ」と言われて、わからないまま言われた通りに弾いたんだろうな、という演奏は聴いていてすぐわかります。
言われた内容を咀嚼して自分のものにしていれば違いますが。(守破離?)



教えるのも大事です。
教わらないとわからないことがあります。
これは外したらNO。な事柄が。


反対に、何を教えないかも、もっと大事なのではないか。と常々レッスンについて考えさせられます。教える側の力量が問われる。


尊敬する先生ばかりに巡り会えて、本当に感謝するばかり。です。