2019年6月、スイスのサンモリッツで
室内楽のマスタークラスレッスンに参加した思い出です。
(写真は車内からの撮影です)

コロナ禍前でした。今改めて、思いきって行ってみて良かったな、と思います。

何を思いきったかというと
レッスン(仕事)もですが、家庭もあり、当時は下の娘が中学3年生、、、。
自分の勉強で、一週間海外へ。

家族の賛成もあり
割りとすぐに行動してしまう質なので、「いつか今度はきっと来ないわ!」と申込んでしまいました。。。

そうです。共演、ご指導の弦の教授陣の先生とはこちらが客席で聴くことはあっても
同じ舞台で弾くなんて、そうそうない。

お写真もあるのですが、
有名なお3人に、私が映りこんでいるものを公開するのは私の心が無理、、、。
はじめましての投稿に、スイスでの横顔写真を使わせて頂きました。




モーツァルトのピアノカルテットを弾きました。KV478。

大苦戦です(笑)。
弦とのアンサンブルで音楽をする。と言う意味で、大苦戦。
嗚呼モーツァルトよ、、、冒頭の弦とのユニゾンの難しさよ。名曲だし。
私が受験生ですか?!というくらい取り組みました。

 帰国後に亡きピアニストの師匠に演奏を褒めて頂き、解らない〜(;_;)と、もがきながらも、やってみた価値はあったな、と感じました。


滅多に褒めない、良くなければ絶対にいいとは言わない師匠。 
4回だけ褒められたことがあります。
宝物の記憶です。
Handelのヴァリエーション、ソロ。
オーディションで単一楽章だけ弾いた、ベートーヴェンのピアノコンチェルト。
スイスでのカルテット。
帰国後の某ピアニストの室内楽(非)公開レッスン。

非公開レッスンの後、年明けてすぐに、皆に惜しまれながら、天国に召されました。


、、、今なら、あの時より少しはましに弾けそうですが、当時はそれが精一杯でした。


優秀な門下生の末端にぶら下がるように、端っこに在席していた私です。
大学受験の高校3年間と、大人になってから改めて師事して10年と少し。


細々と頑張っておりますので
天国で、こんな人もいたかしら?と、たま〜に見てくださっていたら嬉しいです。


今になって、言われていたことにようやく気づくこともあり。
続けるって大切ですね。
本当に偉大な師匠でした。
師事できたことは、幸運でした。


何歳になっても、学んだり挑戦することで視界が開けて楽しくなる。
楽しく、正しく(本物から学ぶ)。
但し、強制することなく、教え子がその気になるまでチャンスの糸を垂らして、ただ待つ。失敗しても笑顔で迎える。
1番に教えて頂いたのは、これかもしれません。

ピアノ、大好きです。