梨園の役者さんが亡くなったニュース、私の中で今年一番驚いた出来事かもしれません。
今後の歌舞伎界を担う重要な人の一人。
こんなに早く若くしてこの世を去るとは、ご親族は勿論、梨園関係者やファンにとって非常にやるせなく、悔やんでも悔やみきれない事だろう。

どんな業界であれ、家族・親族の中であれ、偉大な人、影響力の大きい人、才能に満ち溢れこの世に素晴らしいものを残してくれる人がいて、そんな人こそ早くに去って行ってしまう。

今までもこういった訃報を何度も見て、そのたびに思ってきたこと。
この世に死んでもいい人間なんて誰ひとりいないけれど、「生きるべき人、長く存在すべき人」というのは絶対いるのだ。
なのに、そんな人たちに限って薄命であることが私には納得できず、酷く切ない気持ちになる。
その身を削り、命を削って、偉人はその名を残すとでも言いたいのか。
レ・ミゼラブル。
神様仏様、貴重な人材をこの世から取り上げないでくれ。


・・・と言っても、私は神の存在を信じてないし、どちらかと言えば否定的。
ただ、もし神がいるとするなら、神ってド変態だと思う。
とんでもない試練を容赦なく浴びせてくるところはドSだし、それによって人から恨みをかう量も半端ないかと。
しかしその膨大な恨みを甘んじて受け止めるところはドM。
そういう訳でドSでドMな神様って究極のド変態、と私は考えます。

熱心な仏教徒でもないけど、まだ仏様の存在の方が理にかなってるなと思うそんな私の家は浄土宗。
・・・って、ずいぶん話がそれましてすみませんなさい。