みなさまごきげんよう。
年末から年始まで大変忙しく、なかなかまともにブログも書けませんでした。
改めまして、しっかりと。
新年おめでとうございます。
アメンバーさん、ピグともさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も色々とアホなことしましょうね(笑)。
年明けですが、昨年の思ひ出を振り返って書いていきたいと思います。
大きく分けてメインとなっていたのは
・クリスマスのケーキ製作
・御年賀大量製作
通常の納品もしつつ、家の事もやりつつ、急遽のバースデーなんかもこなしつつ、上記の二つを主に活動しておりました。
一気に書くのは全身骨折しそうな位骨の折れる作業な気がしますので、とりあえずクリスマスのこと。
いつもお菓子を卸しているお店のオーナー様より、１０月あたりからクリスマスについての相談を受けておりました。
お店でパーティーをするので、そこでケーキを出したい、とのこと。
予算の話とか、これは作ってほしい！というリクエストなど聞きつつ、そのころから少しづつ準備はしていたのですが、クリスマス以前はその他のイベントがめっぽうあって、なかなか準備が進まず。
１２月に入ってからは準備の勢いを一気にｋｓｋ。
昨年のクリスマス、私が作ったもの。
それは。
お菓子の城
えぇ、城を築いたのですね、ワタクシ。
先月のブログの中で「建蔽率」がなんやかんや、っていう記事があったかと思いますが、そのときの友人との電話での会話はこのことだったんです。
おととし、「お菓子の家」は作りました。
そのときにそれがとても好評でして、今年もそれをお願いしたいとの依頼。
だがしかし。
毎年同じことしてたらしょーがないじゃない！って。
今思えばバカな思考だったなｗと。
私のこだわったところ、それは
「全てが食べられる城」
食べられないところ、廃棄しなくちゃいけないところ、それらが何一つなく、全部その場で平らげてもらえるお菓子の城。
…夢のようだよね(笑)。
でも、自分たちがちいちゃい頃憧れませんでしたか？
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家。
全部食べれる、どこ食べても美味しいお菓子の家。
叶えられる夢は叶えようぜ
そして、自分が見てみたいって思ってた年頃と同じ年齢の子どもに見せてやろうぜ！
周りにやる人がいないなら自分がやっちゃえばおｋ！！
そんな思いが私の原動力であります。
だって、自由がきく店舗のない自営業ですもの。
他のところで手に入るものは出来ればやりたくない。
自分にしかできないことをしたい、というのが常に頭の中にある私。
普通のものより手がかかろうが、それがオリジナルで、作り手も売り手も満足、食べて満足できるものができたらそれが一番。
贅沢なことだけど、今しかできないことでもあるし、とりあえず全力投球しました。
もちろん「予算」という制約のなかでやることなのでその中で最大限。
そして、お菓子の城を築くといっても、やはり肝心なところは「ヒトの口に入るもの」という点。
全部残さず食べてもらって、満足してもらうには、味もしっかりと。
そんなことをふまえつつ、まずは図面を書くところからはじまりました。
自分の持っているケーキの型をどうにかこうにか組み合わせて城の構造を考え、それぞれの焼き上がりサイズなども予想したり、計測もして全体図を作り。
それに伴う型紙を製作。
城の「外壁」となる部分の型紙は全部で１０枚に。
しかしながら、やはり「想像」だけでは出来ない部分も当然ありまして、試作も何度か作りました。
当日作るもの全部を一気に作ることは不可能なので(他の仕事しつつ&作っても消化先・食べてくれる人がいないｗ)、パーツの一部分をそれぞれ別の日に作って。
当日までどんなものが出来あがるかはナイショ(はぁと)、という約束でした為、試作して、計測して図面かいて、余ったケーキは小分けにカットして友人や知人に差し上げる、の繰り返し。
こそこそこそこそ、作業は進みました。
ナイショというのが念頭にあったせいか、自宅で作っているときもなんでかコソコソ。
ひとりでキッチンで、オーブンの前で、ひとり言さえ小さく呟くｗ
お隣さんの物音にもいつも以上にビビるｗ
誰もいねぇってのｗ！
キッチンでビクビクしながらうろつく変な人だったかと思います。
そしてクリスマスイヴにお菓子の城製作開始。
そのつい数時間前には、別のお店でクリスマスパーティがあり、そこでもロールケーキを持参していた私。
そうそう、去年の年末は仕事に加えて、取り引きや関係のあったお店全てからクリスマスや忘年会のお誘いを頂いていまい、結局全部参加しました(笑)！っていうね。
１２月半ばからほぼ毎日、呑み続き仕事続きの睡眠時間どんだけよ？っていう生活にかわっておりました。
そんななか、お菓子の城の製作。
作っていて改めて、試作しといてヨカッタ。。。って思いました。
お菓子の城の内訳(部品)は、
・クッキー生地(外壁)
・キャラクッキー(お店のキャラクターを転写)
・ヨーグルトムースケーキ/苺(城内部)
・ヨーグルトムースケーキ/ブルーベリー(城内部)
・チョコロールケーキ(塔)
・モカムースケーキ(城外部)
こんな感じ。
ケーキは４種。
居酒屋さんのパーティーで、お料理も沢山でるしお酒も飲み放題になると聞いていたので、比較的サッパリいけるようにと考慮。
外壁となるクッキー生地はどうしたって大量になるわけで、それも残さず食べられるように、食べ合わせというかクッキーとケーキの相性なんかも考えつつ、ケーキを作りました。
こちらは外壁クッキーの一部。
しっかり「レンガ」感を醸し出したくて、小さなパーツ大量。
大きなクッキー一枚にチョコクリームとかアイシングとかで「レンガの線を書く」というのは…、
なんともチート！
城に負けた気がするっ＞＜！
それは違うっ！！
と勝手な思い満載。
あとで大変な後悔の念にさいなまれるのですが、このときの私はまだそれに気づいておりませんｗ
これが外壁クッキーの焼き上がり。
上に被せてある紙はそれぞれの型紙です。
パーツによって縦横の長さが違う為に、外壁クッキーもそのパーツごとに保管。
外壁クッキーを接着していきます。
こんなふうに１ピースづつ、焼いたクッキー全てを接着していく作業。
クッキーの側面にアイシングを塗り、クッキー同士をくっつけます。
こうして横列をくっつけ、その後アイシングが乾いたら縦列を同じくくっつけていく。
終わりのないパズルをやっている気分でした。
一枚の外壁を作る為に、こうして個々の小さなピースをエンドレスで接着していくわけです。
この写真の外壁は一番小さいパーツ。
一番ピースが少ない部分です。
これの２倍サイズの外壁が一番数が多く、全てを接着させるのに、６時間かかりました。
作業は、大量のクッキー生地を延ばして型紙通りにカットして、焼きあげて。
また生地練りなして冷やして、カットして焼いて。
生地がちょっとでも温まって軟くなると、鉄板に移動したりするときに形がゆがんで型とのズレが出てしまう為に、常に冷やさなくてはいけません。
一個の作業を終えるたびに冷蔵庫へを繰り返します。
緊張感は常に持続。
この焼きあげるまでの作業ですでに３時間は費やしております。
クッキー生地を焼きあげる前には、ケーキのスポンジなんかを焼いたり、クッキー以外の作業もしています。
後ほど製作工程を書いてみたいと。
お城は全部組み立てて運ぶことは不可能だったために、パーツをある程度組み立てて、お店に行き、そこで全てを完成させるということになっていました。
事前の仕事もあり、賞味期限や冷蔵庫のスペースなどのこともあり作り置きはできず、一気にやらねばならず。
そして時間との戦い。
作りだしてから休む暇なく、接着作業へと流れ込みましたため勿論緊張感も持続。
明け方の４時くらいになってきたとき、一気にやってくる鬱と戦う。
…き、きえたい。
…死にたい。。。
１ピースずつなんてするんじゃなかった…(；ω；)
なんてことをやらかしてるんだ自分…。。。
そんなことが頭の中でぐるぐるぐるぐる。
暖房も強く入れることは出来ず、寒いキッチンで１人黙々と作業。
全てのピースをくっつけ、部品として完成した頃にはもう…完全な朝チュンでしたorz
しかしまだまだやることはある。
クッキー隊のあとはケーキ隊が待ってる！
ケーキつくらないと(｀・ω・)o！
…の前にあまりに寒くてお風呂。
40℃のお湯があつすぎて足が突っ込めない！ｗ
熱いっていうかイタイ！！
そうとう冷えてたんですね、私。
自宅風呂で火傷事件・水没事件を回避し、その後の作業へ。
疲れてはいましたが、クッキー隊からの解放感のせいか、ケーキ隊はやっぱり楽しｖ
残念なことにケーキを全部写真に収めることができませんでした。
…忘れてたってそれだけなんだけどね。すみません。
こちらはチョコロールとモカムース。
モカムースは普通のケーキサイズより背が低めになっています。
城内部で主となるヨーグルトムースとの高低差をつけたかった為です。
今回のお城のなかで一番の人気者はロールケーキ君でした。
自分でも作った中で一番のお勧めはこのロールケーキだったのですが、スポンジはしっとりと、クリームにちょっと秘密があって風味よく。
まるごと一本かじりてぇ！っていうお方まで出ました(笑)。わ～い♪
そんなこんなでなんとか自宅での作業を終え、今度はお店に移動。
部品たちを車の中で崩れない様にと気を使いつつ、全て詰め込みれっつごー。
約束の時間に到着し、そこで再び作業開始。
ちょっと想定外の問題などもありましたが、なんとか乗り越え。
お店でお借りする冷蔵庫、業務用でドリンクを入れたりするやつなんですけど、あれって一般の冷蔵庫よりも温度が高いんですね。
それは以前の経験で学んでいたのですが(保冷材をありったけ持って行ってた)、問題が湿度。
冷蔵庫というより、店内の湿度がいつもよりはるかに高く、そこを想定ミスりました。
お店もパーティーの準備で早くから料理をしたり部屋を温かくしていた為に、室温と湿度が普段よりもはるかに高く、組み立てていく間にケーキが汗をかく。
クッキー隊もケーキを覆う工程はお店での作業になった為に、そこでもアイシングで部品同士を接着するところが…くっつかない！
アイシングは乾燥させてひやして固めるのですが、それが全然できずで大変苦労しました。
結局、アイシングの砂糖を自宅での倍量つかって粘度のめちゃくちゃ高いものを速攻で作り直し事なきを得ました。
(アイシングは卵白と粉砂糖でできてるんですが、砂糖をふやすと固くなっていくんです。粘着力アップ、なのですがそうすると自動的に「甘さ」がハンパないことになっていくので食べる時に…ね。でも仕方ない！)
もともとのクッキー生地を甘さ控えめにしていたので良かった～o(´^｀)o
そうそう、さらなる想定外はね…お店のBGM。
クリスマスですよ。
パーティーですよ。
普通さ、クリスマスソングだと思うじゃない。
そうじゃないとしても普通にさ、最近の曲とかさ。
なのに、まだ店開けてないからって…
なごり雪ってなによｗｗｗ！！
寝てなくて緊張感継続だった頭には、前奏から大爆笑よ！
なぜ！なぜ（ ﾟДﾟ）！？
作業してるのに、エライ寂しい！
ちょっと！やめてぇ～！完全な作業妨害BGM。
その後もつづく昭和歌謡（暗めの曲ばかりチョイス）とオーナーさんの1人漫才が私を苦しめました（笑）。
何度笑って外壁が崩れたことか。。。
そんなこともありつつ、完成したのがこれ。
真ん中のキャラクッキーは、お店のオーナーさんがいつも書くキャラクター。
このキャラをどうにか城につけてほしい！と懇願されていましたので、下書きを頂き、ワタクシ自らステンシルシートを製作。
直径１０ｃｍ位ですかね。
ステンシルシートはまた別の日につくっていたのですが、それもまた2時間位かかりました。
柔らかいクリアケースをシートとして使い、そこへ絵を転写して、カッターでくりぬいて行くという地味～な作業。
一体私は何屋さん？なーんて脳裏をかすめましたけども、綺麗にクッキーが焼けた時は満足でした！
キャラクッキーの上のほうに、とつんっ、としているトンガリ屋根のしたには、先程のロールケーキ。
真ん中の「塔」としての部分になるので、
ロールケーキ、立っています。
これが意外としっかり直立してくださいまして、作業がとても楽でした。
そして、キャラクッキーを受け止めている下の部分。
半月型の所がモカムースです。
外壁の中にある白いところがヨーグルトムース。
作業はとんでもなく大変で何度か「もう、ゴールしてもいいよね…？」な状態に陥りましたが、自分が思い描いたものとほぼ同じ感じで出来あがることができました。
そして、やっぱり外壁は1ピースずつ作っていって正解だったなと。
ただひとつやらかしてしまったのは、外壁と屋根の部分につけるアラザンを買い忘れていたこと…。
装飾するものがほとんどなかった為に、色気が地味な感じになってしまいました。
それに気づいたのが組み立てが全部おわってから。
すぐさま買いに走ろうとしたのですが、時間が既にもうお店の開店時間となってしまい、タイムアウトになってしまいました…orz
反省点は多々ありますが、一番の盲点はそこだったので次回はこういうことのないようにやりたいと思います！
と、長々書きましたが、クリスマスのお菓子の城、こんな感じでした。
あ…作業工程書くんだった…。
【作業工程】
①クッキー生地製作 / (3h)
②クッキー生地を冷やしている間にスポンジ(プレーン)2ホール製作 / (1h)
③クッキー生地型抜き第一弾 / (1h)
④スポンジ(チョコ)1ホール製作 / (30min)
⑤ロールケーキ用スポンジ製作 / (30min)
⑥スポンジを冷ましている間に全てのクッキー生地を型抜き(キャラクッキーも含) / (1h)
⑦スポンジ用のシロップをそれぞれ3種類製作 / (30min)
⑧クッキー焼きあげ / (2h)
⑨クッキー隊接着(ピース接合) / (6h)
⑩ロールケーキ製作 / (30min)
⑪ヨーグルトムース、下層部分製作(苺) / (25min)
⑫ヨーグルトムース、下層部分製作(ブルーベリー) / (25min)
⑬モカムース下層部分製作 / (30min)
⑭クッキー隊接着(パーツ接合) / (2h)
⑮ヨーグルトムース上層部分製作(２種分) / (1h)
⑯モカムース上層部分製作 / (30min)
⑰ケーキ隊全ての型外し、カット / (1h)
お店へ移動
⑰全ての部品組み立て(2h)
----------------------------------------
ざっとこんな感じだったと。
作業内容の横に時間も入れてみましたが、その作業のみの時間です。
それ以外に、片付けだったり洗い物などなど雑用的な部分も全てやっていたので、トータル時間以上の連続作業となりました。
ここに書きだしただけで、トータル時間が２６時間とか(笑)。
実際、作りだしたのは２４日の昼前あたりからで、お店の入り時間は２５日の１７時でしたから…あらあらうふふ。
お風呂に入った以外、ほぼぶっ続けです。
あ、一回３０分くらい仮眠とったっけ。
ご飯は食べてなかったきがする…。
なにはともあれ、とても良い経験させていただいたクリスマスでした。
また今年も、これ以上の出来栄えのモノを作れたらいい、な…。
徒然2010 ～part1 ：終
年末から年始まで大変忙しく、なかなかまともにブログも書けませんでした。
改めまして、しっかりと。
新年おめでとうございます。
アメンバーさん、ピグともさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も色々とアホなことしましょうね(笑)。
年明けですが、昨年の思ひ出を振り返って書いていきたいと思います。
大きく分けてメインとなっていたのは
・クリスマスのケーキ製作
・御年賀大量製作
通常の納品もしつつ、家の事もやりつつ、急遽のバースデーなんかもこなしつつ、上記の二つを主に活動しておりました。
一気に書くのは全身骨折しそうな位骨の折れる作業な気がしますので、とりあえずクリスマスのこと。
いつもお菓子を卸しているお店のオーナー様より、１０月あたりからクリスマスについての相談を受けておりました。
お店でパーティーをするので、そこでケーキを出したい、とのこと。
予算の話とか、これは作ってほしい！というリクエストなど聞きつつ、そのころから少しづつ準備はしていたのですが、クリスマス以前はその他のイベントがめっぽうあって、なかなか準備が進まず。
１２月に入ってからは準備の勢いを一気にｋｓｋ。
昨年のクリスマス、私が作ったもの。
それは。
お菓子の城
えぇ、城を築いたのですね、ワタクシ。
先月のブログの中で「建蔽率」がなんやかんや、っていう記事があったかと思いますが、そのときの友人との電話での会話はこのことだったんです。
おととし、「お菓子の家」は作りました。
そのときにそれがとても好評でして、今年もそれをお願いしたいとの依頼。
だがしかし。
毎年同じことしてたらしょーがないじゃない！って。
今思えばバカな思考だったなｗと。
私のこだわったところ、それは
「全てが食べられる城」
食べられないところ、廃棄しなくちゃいけないところ、それらが何一つなく、全部その場で平らげてもらえるお菓子の城。
…夢のようだよね(笑)。
でも、自分たちがちいちゃい頃憧れませんでしたか？
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家。
全部食べれる、どこ食べても美味しいお菓子の家。
叶えられる夢は叶えようぜ
そして、自分が見てみたいって思ってた年頃と同じ年齢の子どもに見せてやろうぜ！
周りにやる人がいないなら自分がやっちゃえばおｋ！！
そんな思いが私の原動力であります。
だって、自由がきく店舗のない自営業ですもの。
他のところで手に入るものは出来ればやりたくない。
自分にしかできないことをしたい、というのが常に頭の中にある私。
普通のものより手がかかろうが、それがオリジナルで、作り手も売り手も満足、食べて満足できるものができたらそれが一番。
贅沢なことだけど、今しかできないことでもあるし、とりあえず全力投球しました。
もちろん「予算」という制約のなかでやることなのでその中で最大限。
そして、お菓子の城を築くといっても、やはり肝心なところは「ヒトの口に入るもの」という点。
全部残さず食べてもらって、満足してもらうには、味もしっかりと。
そんなことをふまえつつ、まずは図面を書くところからはじまりました。
自分の持っているケーキの型をどうにかこうにか組み合わせて城の構造を考え、それぞれの焼き上がりサイズなども予想したり、計測もして全体図を作り。
それに伴う型紙を製作。
城の「外壁」となる部分の型紙は全部で１０枚に。
しかしながら、やはり「想像」だけでは出来ない部分も当然ありまして、試作も何度か作りました。
当日作るもの全部を一気に作ることは不可能なので(他の仕事しつつ&作っても消化先・食べてくれる人がいないｗ)、パーツの一部分をそれぞれ別の日に作って。
当日までどんなものが出来あがるかはナイショ(はぁと)、という約束でした為、試作して、計測して図面かいて、余ったケーキは小分けにカットして友人や知人に差し上げる、の繰り返し。
こそこそこそこそ、作業は進みました。
ナイショというのが念頭にあったせいか、自宅で作っているときもなんでかコソコソ。
ひとりでキッチンで、オーブンの前で、ひとり言さえ小さく呟くｗ
お隣さんの物音にもいつも以上にビビるｗ
誰もいねぇってのｗ！
キッチンでビクビクしながらうろつく変な人だったかと思います。
そしてクリスマスイヴにお菓子の城製作開始。
そのつい数時間前には、別のお店でクリスマスパーティがあり、そこでもロールケーキを持参していた私。
そうそう、去年の年末は仕事に加えて、取り引きや関係のあったお店全てからクリスマスや忘年会のお誘いを頂いていまい、結局全部参加しました(笑)！っていうね。
１２月半ばからほぼ毎日、呑み続き仕事続きの睡眠時間どんだけよ？っていう生活にかわっておりました。
そんななか、お菓子の城の製作。
作っていて改めて、試作しといてヨカッタ。。。って思いました。
お菓子の城の内訳(部品)は、
・クッキー生地(外壁)
・キャラクッキー(お店のキャラクターを転写)
・ヨーグルトムースケーキ/苺(城内部)
・ヨーグルトムースケーキ/ブルーベリー(城内部)
・チョコロールケーキ(塔)
・モカムースケーキ(城外部)
こんな感じ。
ケーキは４種。
居酒屋さんのパーティーで、お料理も沢山でるしお酒も飲み放題になると聞いていたので、比較的サッパリいけるようにと考慮。
外壁となるクッキー生地はどうしたって大量になるわけで、それも残さず食べられるように、食べ合わせというかクッキーとケーキの相性なんかも考えつつ、ケーキを作りました。
こちらは外壁クッキーの一部。
しっかり「レンガ」感を醸し出したくて、小さなパーツ大量。
大きなクッキー一枚にチョコクリームとかアイシングとかで「レンガの線を書く」というのは…、
なんともチート！
城に負けた気がするっ＞＜！
それは違うっ！！
と勝手な思い満載。
あとで大変な後悔の念にさいなまれるのですが、このときの私はまだそれに気づいておりませんｗ
これが外壁クッキーの焼き上がり。
上に被せてある紙はそれぞれの型紙です。
パーツによって縦横の長さが違う為に、外壁クッキーもそのパーツごとに保管。
外壁クッキーを接着していきます。
こんなふうに１ピースづつ、焼いたクッキー全てを接着していく作業。
クッキーの側面にアイシングを塗り、クッキー同士をくっつけます。
こうして横列をくっつけ、その後アイシングが乾いたら縦列を同じくくっつけていく。
終わりのないパズルをやっている気分でした。
一枚の外壁を作る為に、こうして個々の小さなピースをエンドレスで接着していくわけです。
この写真の外壁は一番小さいパーツ。
一番ピースが少ない部分です。
これの２倍サイズの外壁が一番数が多く、全てを接着させるのに、６時間かかりました。
作業は、大量のクッキー生地を延ばして型紙通りにカットして、焼きあげて。
また生地練りなして冷やして、カットして焼いて。
生地がちょっとでも温まって軟くなると、鉄板に移動したりするときに形がゆがんで型とのズレが出てしまう為に、常に冷やさなくてはいけません。
一個の作業を終えるたびに冷蔵庫へを繰り返します。
緊張感は常に持続。
この焼きあげるまでの作業ですでに３時間は費やしております。
クッキー生地を焼きあげる前には、ケーキのスポンジなんかを焼いたり、クッキー以外の作業もしています。
後ほど製作工程を書いてみたいと。
お城は全部組み立てて運ぶことは不可能だったために、パーツをある程度組み立てて、お店に行き、そこで全てを完成させるということになっていました。
事前の仕事もあり、賞味期限や冷蔵庫のスペースなどのこともあり作り置きはできず、一気にやらねばならず。
そして時間との戦い。
作りだしてから休む暇なく、接着作業へと流れ込みましたため勿論緊張感も持続。
明け方の４時くらいになってきたとき、一気にやってくる鬱と戦う。
…き、きえたい。
…死にたい。。。
１ピースずつなんてするんじゃなかった…(；ω；)
なんてことをやらかしてるんだ自分…。。。
そんなことが頭の中でぐるぐるぐるぐる。
暖房も強く入れることは出来ず、寒いキッチンで１人黙々と作業。
全てのピースをくっつけ、部品として完成した頃にはもう…完全な朝チュンでしたorz
しかしまだまだやることはある。
クッキー隊のあとはケーキ隊が待ってる！
ケーキつくらないと(｀・ω・)o！
…の前にあまりに寒くてお風呂。
40℃のお湯があつすぎて足が突っ込めない！ｗ
熱いっていうかイタイ！！
そうとう冷えてたんですね、私。
自宅風呂で火傷事件・水没事件を回避し、その後の作業へ。
疲れてはいましたが、クッキー隊からの解放感のせいか、ケーキ隊はやっぱり楽しｖ
残念なことにケーキを全部写真に収めることができませんでした。
…忘れてたってそれだけなんだけどね。すみません。
こちらはチョコロールとモカムース。
モカムースは普通のケーキサイズより背が低めになっています。
城内部で主となるヨーグルトムースとの高低差をつけたかった為です。
今回のお城のなかで一番の人気者はロールケーキ君でした。
自分でも作った中で一番のお勧めはこのロールケーキだったのですが、スポンジはしっとりと、クリームにちょっと秘密があって風味よく。
まるごと一本かじりてぇ！っていうお方まで出ました(笑)。わ～い♪
そんなこんなでなんとか自宅での作業を終え、今度はお店に移動。
部品たちを車の中で崩れない様にと気を使いつつ、全て詰め込みれっつごー。
約束の時間に到着し、そこで再び作業開始。
ちょっと想定外の問題などもありましたが、なんとか乗り越え。
お店でお借りする冷蔵庫、業務用でドリンクを入れたりするやつなんですけど、あれって一般の冷蔵庫よりも温度が高いんですね。
それは以前の経験で学んでいたのですが(保冷材をありったけ持って行ってた)、問題が湿度。
冷蔵庫というより、店内の湿度がいつもよりはるかに高く、そこを想定ミスりました。
お店もパーティーの準備で早くから料理をしたり部屋を温かくしていた為に、室温と湿度が普段よりもはるかに高く、組み立てていく間にケーキが汗をかく。
クッキー隊もケーキを覆う工程はお店での作業になった為に、そこでもアイシングで部品同士を接着するところが…くっつかない！
アイシングは乾燥させてひやして固めるのですが、それが全然できずで大変苦労しました。
結局、アイシングの砂糖を自宅での倍量つかって粘度のめちゃくちゃ高いものを速攻で作り直し事なきを得ました。
(アイシングは卵白と粉砂糖でできてるんですが、砂糖をふやすと固くなっていくんです。粘着力アップ、なのですがそうすると自動的に「甘さ」がハンパないことになっていくので食べる時に…ね。でも仕方ない！)
もともとのクッキー生地を甘さ控えめにしていたので良かった～o(´^｀)o
そうそう、さらなる想定外はね…お店のBGM。
クリスマスですよ。
パーティーですよ。
普通さ、クリスマスソングだと思うじゃない。
そうじゃないとしても普通にさ、最近の曲とかさ。
なのに、まだ店開けてないからって…
なごり雪ってなによｗｗｗ！！
寝てなくて緊張感継続だった頭には、前奏から大爆笑よ！
なぜ！なぜ（ ﾟДﾟ）！？
作業してるのに、エライ寂しい！
ちょっと！やめてぇ～！完全な作業妨害BGM。
その後もつづく昭和歌謡（暗めの曲ばかりチョイス）とオーナーさんの1人漫才が私を苦しめました（笑）。
何度笑って外壁が崩れたことか。。。
そんなこともありつつ、完成したのがこれ。
真ん中のキャラクッキーは、お店のオーナーさんがいつも書くキャラクター。
このキャラをどうにか城につけてほしい！と懇願されていましたので、下書きを頂き、ワタクシ自らステンシルシートを製作。
直径１０ｃｍ位ですかね。
ステンシルシートはまた別の日につくっていたのですが、それもまた2時間位かかりました。
柔らかいクリアケースをシートとして使い、そこへ絵を転写して、カッターでくりぬいて行くという地味～な作業。
一体私は何屋さん？なーんて脳裏をかすめましたけども、綺麗にクッキーが焼けた時は満足でした！
キャラクッキーの上のほうに、とつんっ、としているトンガリ屋根のしたには、先程のロールケーキ。
真ん中の「塔」としての部分になるので、
ロールケーキ、立っています。
これが意外としっかり直立してくださいまして、作業がとても楽でした。
そして、キャラクッキーを受け止めている下の部分。
半月型の所がモカムースです。
外壁の中にある白いところがヨーグルトムース。
作業はとんでもなく大変で何度か「もう、ゴールしてもいいよね…？」な状態に陥りましたが、自分が思い描いたものとほぼ同じ感じで出来あがることができました。
そして、やっぱり外壁は1ピースずつ作っていって正解だったなと。
ただひとつやらかしてしまったのは、外壁と屋根の部分につけるアラザンを買い忘れていたこと…。
装飾するものがほとんどなかった為に、色気が地味な感じになってしまいました。
それに気づいたのが組み立てが全部おわってから。
すぐさま買いに走ろうとしたのですが、時間が既にもうお店の開店時間となってしまい、タイムアウトになってしまいました…orz
反省点は多々ありますが、一番の盲点はそこだったので次回はこういうことのないようにやりたいと思います！
と、長々書きましたが、クリスマスのお菓子の城、こんな感じでした。
あ…作業工程書くんだった…。
【作業工程】
①クッキー生地製作 / (3h)
②クッキー生地を冷やしている間にスポンジ(プレーン)2ホール製作 / (1h)
③クッキー生地型抜き第一弾 / (1h)
④スポンジ(チョコ)1ホール製作 / (30min)
⑤ロールケーキ用スポンジ製作 / (30min)
⑥スポンジを冷ましている間に全てのクッキー生地を型抜き(キャラクッキーも含) / (1h)
⑦スポンジ用のシロップをそれぞれ3種類製作 / (30min)
⑧クッキー焼きあげ / (2h)
⑨クッキー隊接着(ピース接合) / (6h)
⑩ロールケーキ製作 / (30min)
⑪ヨーグルトムース、下層部分製作(苺) / (25min)
⑫ヨーグルトムース、下層部分製作(ブルーベリー) / (25min)
⑬モカムース下層部分製作 / (30min)
⑭クッキー隊接着(パーツ接合) / (2h)
⑮ヨーグルトムース上層部分製作(２種分) / (1h)
⑯モカムース上層部分製作 / (30min)
⑰ケーキ隊全ての型外し、カット / (1h)
お店へ移動
⑰全ての部品組み立て(2h)
----------------------------------------
ざっとこんな感じだったと。
作業内容の横に時間も入れてみましたが、その作業のみの時間です。
それ以外に、片付けだったり洗い物などなど雑用的な部分も全てやっていたので、トータル時間以上の連続作業となりました。
ここに書きだしただけで、トータル時間が２６時間とか(笑)。
実際、作りだしたのは２４日の昼前あたりからで、お店の入り時間は２５日の１７時でしたから…あらあらうふふ。
お風呂に入った以外、ほぼぶっ続けです。
あ、一回３０分くらい仮眠とったっけ。
ご飯は食べてなかったきがする…。
なにはともあれ、とても良い経験させていただいたクリスマスでした。
また今年も、これ以上の出来栄えのモノを作れたらいい、な…。
徒然2010 ～part1 ：終