こんばんは

冬至を迎え、今年も残り10日を過ぎました。
町中、まずはクリスマスモード。
ケーキ屋さんでは美味しそうなクリスマスケーキの予約受付中です。

昨日、古新聞を片付けていたら、興味ある広告を見つけました。
神戸の洋菓子の宣伝広告だったのですが、
各都市の洋菓子店数と人口の比較が載っていたのです。

1万人当たりの店舗数が、東京都23区で1.4店、神戸市では2.2店。
以前阪神に住んでいた時、洋菓子店の多さには目につきました。
(今、名古屋で和菓子店が多いのと同じように)

そして、有名で、美味しい洋菓子店が多い。
デパートでよく見かけるお店以外にも、
街の小さなお店もレベルが高く、
バームクーヘンだったらあの店、ロールケーキならここ、
ちょっと大人な気分のケーキだったらあそこ
というようにケーキに合わせて、自分の好みの味を楽しんでいました。

でもこんなに多くてよく潰れないな~競争激しいよね・・・
と思っていた時に出会ったのが、
神戸スウィーツ産業について書かれた「洋菓子の経営学」という本。
(今からだと5年ほど前の出版になります)

阪神淡路大震災で大規模な被害を受けながら、
震災前の水準を超えている神戸の洋菓子産業を
著者なりに「共存できる職人育成システムの存在」、
「職人を支える周辺の企業」、「小さな違いの分かる目利きの顧客」
という3つのポイントから書いているのですが、
分かりやすくて読みやすく、なるほど!と思うばかり。

特に興味深かったのは、
「親方のパティシエと同じ商品は作らない、そのパティシエの近くでは開業しない。」
という目に見えないルール。
個性豊かな東京の洋菓子と違って、
ちょっとした違いのある同じような商品を売っているので
価格競争や顧客の奪い合いを防ぐこと以外にも、
弟子が、技量を磨いて親方を超えるような商品を作り出してほしいという
思いもあるようです。

確かに、中心地からちょっと離れた場所にあっても
美味しいからお客さんがいっぱい、というお店ありました。

う~ん。
これを書いていたら、恋しくなってきた。
お気に入りだった、焼きドーナッツ、バームクーヘン、ロールケーキ達。
そして、今の時期なら御影のお店のシュトーレン!
食べたいなぁ・・・