母の人生

私の母は戦前戦後片田舎の村で暮らして来た

米作りの農家に育った

女学校で学び18才で教職に就いた

山の中の小さな小学校で～

母の兄たちは朝鮮戦争や第二次世界大戦で三人亡くなった
それも若くして……
凛々しい軍服姿の写真が本家に飾ってある

生まれたばかりの従兄弟二人は両親を相次いで亡くし祖父母に育てられた

現在93才の母は右上腕を骨折して入院した
手術はできなくてブラブラ状態だ
ただでさえ身体的機能はおちているのに今回は全てにおいて人の手が必要となる

物忘れはひどくなってきたが
今まで暮らしてきた高齢者アパートに戻る

人の手を借りることが申し訳ない
自分でやらなくては
という気持ちを殺さなくてはいけない
とても辛いことだと思う

子や孫に囲まれて幸せという反面
生きてても何もいいことないという

母のこと
これからも少しずつ書いていきたいかなと思う