3月8日。今日からカディスへ乗り込む。カディスvsアトレティコが金曜日開催でも大丈夫なように金曜日移動に決めたが試合は土曜日になったので何をしようか。昨日と同じパンを食べて9時ごろに宿を出る。
今日がちょうどこの旅の半分くらいになると思う。前半戦はかなり濃かったが、アトレティコとしてはここから大事な試合が続く。まだまだ行こうか。
カディスへ
路線バスは朝の渋滞もあり少し遅れる。出発の20分前、9時40分ごろにバスターミナルに到着した。バスはすでにアルメリアから到着しており、荷物を積み始めている。
自分も荷物を預けバスに乗り込むと早速困惑。座席の上と下に貼ってある席番号が違うのである。
おいおいどっちに座ればいいんだよ。観光客のおばさん軍団は下、地元っぽい兄ちゃんは上と言っている。ここは上にしておこう。幸い、僕の番号は上であっても下であっても両方空いていたので問題にはならなかった。
全員が正しい番号に座れているわけではないだろうが順調に席が埋まっていく。が、最後の方に乗り込んできたおばさんがいらいら。
「番号違うじゃない。私の席どこよ」
他のおばさん軍団は「どこでもいいじゃない。座って、行くわよ (siéntate, vamos)」と言っているが、運転手と話している。運転手も番号が異なることに驚いている。なんだそれー(笑)
なんとかなり、5分ほど遅れてバスが出発。ほとんどがセビージャで降りるのだろうが、バスは2台分ほぼ満席。エルチェからグラナダに来た時は7人くらいしかいなかったのに…笑
今回は停車数こそ少ないが5時間半の長旅。どうしようかな。
アトレティコが今日練習をやっているかや、いつ出発するのかなど調べていたら12時ごろに寝てしまい、気づいたらセビージャに着いていた。
グラナダでは寒かったが、バスから入る空気で判断するとセビージャも寒い。「もっと暖かい予定だったのに」と思い調べてみると、ここ数日は寒く2, 3日後には晴れて20℃までいくという。せっかく南に来たのに天気が悪く、エルチェでしか暖かさを感じられていないよ。
セビージャで後ろの席に英語話者の男性が乗ってきたのだが、この人が迷惑な人だこと。バッグを永遠ガサガサしてるし、座席に付いているテーブルをガタガタガタガタしてくる。ポテチバリバリ食うしうるさいのよ。落ち着きなさい。
一方の僕はバス移動では定番になったカロリーメイトとパンを食う。グラナダからの乗客は3人以外セビージャで降り、セビージャからカディスに向かう人が乗ってきたので合計10人ちょっとくらいで出発した。
そして予定より10分早くカディスに到着。
なんか駐車場でボールを蹴ってる人がいた。
宿まで20分かからないくらい歩く。白い建物が多くあり、カディスに来たのを感じる。
中心をぶらぶら
ここから天気は下り坂だというので今のうちに少し観光をしておくことに。まずは塔に登って景色を眺める。
ギリギリ東のこちら側だけ晴れている。反対側は全体的に雲ばかりだが、なんとか間に合って良かった。やはり写真は晴れが大事よね。
続いてそのまま西へ向かい、サンタ・カタリーナ城へ。
まだなんとか天気はもっている。
城からの景色も眺め、ラ・カレータのビーチを歩いていると天気雨のような雨が降り出した。
そろそろやばいか。もう少し待ってくれと思いながら。そのまま海岸沿いに歩きサン・セバスティアン城を目指す。
Googleにもあるように今は中に入れないらしいが、皆行っているのでとりあえず近くまで行ってみよう。橋をてくてく歩いていく。風が強い割には気温はそこまで低くなく、暑いのか寒いのかわからない。
橋を歩いていると途中で最悪の出来事が起こる。強風に煽られ強くなった波が岩や橋の土台にぶつかり橋の上に乗り上げる。それに気づかず歩いていた僕は左から上からガッツリと海水を被ってしまった。
財布などは無事だったが、上着とバッグがびしょびしょに(写真だと見にくいがかなりもろに被った)。本当に最悪。ポイントはこのGoogleのピンが刺してあるあたり。
僕が被った後は10分くらいなかなか大規模の波は来なかったので運が悪すぎた。動画に写っているこの波の1.5倍はあったと思う。
まっすぐ宿に帰りお風呂に入る。ついでに洗濯もした。洗濯機は4ユーロの課金だったがそんなの構っていられない。はぁ……。
夕食はやはり海鮮
洗濯を終えお腹が空いたので再度街へと繰り出す。濡れているので上着はなし!風が強いし雨が降っている。折りたたみ傘をさしていたらぶち壊れた。もうカディス嫌い。
いや、カディスに限らずやばいのか?日本国大使館からこんなメールが届いた。
頑張って気を取り直し、カディスといえばやはり海鮮だろう。スペイン人に「カディスなら魚のフライ (pescado frito (pescaito frito)) とタコのガリシア風 (pulpo a feira / a la gallega) は食べた方がいい」と勧められた。本当はガリシアでタコを食べるのが1番いいんだけど今回は行かないのでここカディスで食べる。
7時半ごろにお店に行くと8時からと言われたので明日の朝ごはんを先に買っておくことに。
サラダとパン、オレンジジュースを買った。Carrefourいつもお世話になってます。
雨は降ったり止んだりだが風が強く、傘はさしても意味がないのでもう宿に置いておく。止んだ瞬間に隙を見て行動あるのみ。
時間が来たので今日はこちらのレストランで目的の料理をいただく。
店名が大きく書かれていないので少し見つけにくい。まずはカーニャを注文し、メニューからタコと魚のフライを探す。
Pulpo a la Gallega は見つかるが魚のフライは見つけられず店員に聞いてみると、"Atún en Adobo", "Acedías", "Puntillitas" がそれにあたるそうだ。PuntillitasはイカみたいなのでAcedíasを注文した。
パンの後にまずはタコが出てくる。ジャガイモの上にタコを載せオリーブオイルとパプリカパウダーをかけたシンプルな料理。
ガリシアじゃないけどタコうま pic.twitter.com/rbRH3S06o8
— たかりよ (@cachalameti) 2024年3月8日
やばい、これうますぎるぞ。タコが今まで食べた中で1番ちょうど良い硬さだ。柔らかすぎず食感がちょうどいいくらいに残っている。タレにパンを付けて食べても美味しい。これはいつしか本場のガリシアで食わなければならないと心に決めた。
続いて魚のフライの登場。
まずはレモンをかけずに食べる。普通に美味しい。次にレモンをかけていただく。あ、これはレモン必須ですわ。
居酒屋などで唐揚げが出てきた時に真っ先にレモンをかけて食べる人を馬鹿にしている(レモンありなし両方食べろ派の)僕だが、これはレモンが必須です。レモンがあって初めて完成する。なければならない。初めの一匹でそれに気づいたらあとはかけて食らうだけ。
食べていて思ったのだが、とても骨が取りやすい。こんなに綺麗に取れてしまう。
「いやこれはお前が骨取るの上手いんだろ」だって?ありがとうございます。骨がしっかりある魚を箸なしのフォークとナイフで食べたことはほぼないが意外となんとかなった。
ちゃんと食べたかったものを食べられ満足したのでこれで今日は終わり。アトレティコの情報とかを調べても全然出てこないんだもん。ホテルとか分かるかな〜。
宿に戻り寝る準備をしているとホステルの部屋で電話をし出すやつが。うるせーなと思っていると他のルームメイトが何語かわからないがキレてくれたので電話ニキは外に出ていった。助かるぜ。
今回かかったお金
バス:€ 1.40 (→ ¥ 235)
バス(グラナダから):€ 40.49 (→ ¥ 6,631)
タビラの塔:€ 5.00 (→ ¥ 832)
洗濯機:€ 4.00 (→ ¥ 666)
食料:€ 4.40 + 1.75 = 6.15 (→ ¥ 732 + 291)
夕食:€ 23.80 (→ ¥ 3,945)