3月6日。エルチェを去り、今日からグラナダへと向かう。
エルチェの最後
のんびり9時ごろに起床し朝ごはん。野菜等の残りを全て消費しなければならないので必然的に豪華になってしまう。
ドレッシング欲しいなぁ。ウルグアイの時は日本から一本持って行って大正解だった。こっちの人はオリーブオイルか塩コショウしか知らないのかね。
身支度をし荷物を全てまとめて11時過ぎに宿を出る。バスターミナルに向かう途中、使用済みコンドームを見つけるも人の目が気になって写真を撮れず。残念。
そろそろエルチェを去ります pic.twitter.com/kUvKEJDW0b
— たかりよ (@cachalameti) 2024年3月6日
20分かからないくらい、11時半にターミナルに到着した。バスの発車時刻まではあと1時間。
椅子に座って待っていると数回違う人から小銭をねだられる。マドリード、スールのバスターミナルでもねだられたが「バスに乗るのに◯◯ユーロ足りないんだよ」みたいな感じでやりやすいのかな。
でもどうせバスに乗らないことはこちとら知ってんだよ。ウルグアイであげたらどうなるか試したら、去って行ったからね。
こういう時の対処法。僕は無視か「スペイン語分からない!」って日本語で言うようにしてる。何が正解かは分からんけど無駄に会話すると良いことはないと思う。
バスターミナルにはバーガーキングがあるのだが昼からしか開いていない。
昨日、ミランダ・デ・エブロの名前を出したが、ミランダ・デ・エブロのバーキンと似たような営業時間だな。マドリードのバーキンはもっと営業してたぞ(マドリードと比べるのはこれまた失礼)。
グラナダへの長旅
お昼過ぎ。いよいよエルチェとお別れして、バスでグラナダへと向かう。6時間の長旅だ。
途中のムルシアまでのバスとムルシアからグラナダまでのバスを組み合わせて行く方が早かったのだが、乗り換え時間が20分しかなかった。サラゴサの時みたいにバスが遅延したら終了なので大人しく乗り換えのないバスを選択した。
そして懸念していた通り、早速バスは遅れてやってくる。15分遅れでエルチェに別れを告げた。
バスに乗って出発を待っている間、今更かよと言いたくなるメールが届く。
「チケット発売中!」じゃあないのよ。チケットの発売開始時に通知メールを送ってくれるレクレアティーボ・ウエルバのサービスに登録していたのだが、およそ1日経ってからようやくメールが来た。意味ねえから。Twitterの通知をオンにするのが1番だわ。
ムルシアに着いた後、ロルカまでの間に気づいたら寝てしまっていた。今日は夜遅くに予定があるし昼寝は大事。なかなか暖かくて程よい気温なのよね。
携帯のデータ使用量がここでようやく半分の25GBを超えた。旅はまだ半分を超えていないが、一番初めに書いたように有効期間が28日間しかないのでガンガン使ってきた。それでも半分。14日で25ギガって頑張って使ってる方だよね…?いや頑張る必要はないんだけどさ。
ロルカから20分ほどで15時過ぎに休憩所に到着。ここで遅れを取り戻した。サラゴサ→マドリードでバスを使った時と同じく24時間営業のSAみたいなものだろう。
到着した時には韓国人のツアー客が大勢いた。バスの運転手が「5分だけ休憩」と言ったもんだと勘違いしてトイレだけ済ませる。水浸しになってたよ……。トイレットペーパーが詰まってたし、どっかの誰かがやったなこれ。
トイレから戻る時に運転手が外へと出て行く。あれ、5分だと思ってたけど。車内にいた乗客に聞いてみると全然5分休憩ではなく、15時25分あたりまでみたい。なんで聞き間違えたのか分からない。英弱ならぬ、西弱を発揮してしまった。
時間ができたがそんなにお腹は空いていない。食材を残さないように朝しっかり食べたからなあ。つまみ程度にカロリーメイトや柿の種などのお菓子を食べる。
さあバスはあと半分の3時間。何しようかね。
とりあえず今晩フラメンコを観るので事前に少し知識を入れておこう。
情報量が多い。
これは覚えきれないが知識はあった方が楽しめそうなのが分かる。
外を眺めていたらバスが停まるグアディクス (Guadix) に蒸気機関車が!
場所はおそらくここ。
ストリートビューが2年前までしかなく存在は確認できなかったが、奥に見える建物がおそらくそう。ミランダ・デ・エブロ、エルチェに続いてグアディクス。僕が唱えた「微妙に小さい街にはこういう蒸気機関車のオブジェがある説」がなかなか有力になってきたのではないか?
そしてTwitterを見ているとバスク代表の監督が発表されていた。オサスナのアラサテ氏。
📄𝙇𝙚𝙝𝙚𝙣 𝙢𝙖𝙞𝙡𝙖𝙠𝙤 𝙝𝙖𝙪𝙩𝙖𝙩𝙯𝙖𝙞𝙡𝙚𝙖 𝙀𝙪𝙨𝙠𝙖𝙡 𝙎𝙚𝙡𝙚𝙠𝙯𝙞𝙤𝙖𝙧𝙚𝙣𝙩𝙯𝙖𝙩
— Euskadiko Futbol Federakundea - Federación Vasca (@EFF_FVF) 2024年3月6日
ℹ️ https://t.co/Qz0vKljEZd
📄𝙎𝙚𝙡𝙚𝙘𝙘𝙞𝙤𝙣𝙖𝙙𝙤𝙧 𝙙𝙚 𝙥𝙧𝙞𝙢𝙚𝙧𝙖 𝙥𝙖𝙧𝙖 𝙡𝙖 𝙀𝙪𝙨𝙠𝙖𝙡 𝙎𝙚𝙡𝙚𝙠𝙯𝙞𝙤𝙖
ℹ️ https://t.co/vRBxW6cpkF #BatzenGaituelako pic.twitter.com/yWqQLD53mI
INFORMACIÓN | Jagoba Arrasate dirigirá a la Euskal Selekzioa en el partido ante Uruguay.
— C. A. OSASUNA (@Osasuna) 2024年3月6日
オサスナで公式戦100勝を記録した直後に代表監督。すごいね。
💯 Luis Sabalza ha hecho entrega a Jagoba Arrasate de una camiseta para celebrar las 100 victorias del técnico de Berriatua con Osasuna. Leyenda rojilla.
— C. A. OSASUNA (@Osasuna) 2024年3月4日
¡Felicidades, míster! Zorionak! pic.twitter.com/fGVFBycVuX
そして予定通りにようやくグラナダに到着。
宿までは路線バスで向かう。バスターミナルが町の中心から遠いのよ。
バスに乗っていると途中のバス停でイナズマイレブンの雷門中と思われるシャツを着たお兄さんが乗り込んできた。流石に笑ってしまった。
10分ほどのバス停で降り宿へ。エルチェと違って「停まる」ボタンを押すと音が鳴るから良いね。安心する。
街に出て夕食
荷物を置き、とりあえず街を歩いて適当な店に入ろう。宿は階段のみの2階(日本でいう3階)だったのでスーツケースがきつかった。ぴえん。
街へ出て、自然につられて入った道はどうやらアラブ街。すごくイスラムの雰囲気を感じる。
そして韓国人が多い。バスの休憩所でも見たが何故だろうか。英語、スペイン語、アラビア語に並んで韓国語があるくらいだ。
そして、エルチェから来たので観光客の多さに驚く。日本人ももうすでに数人見かけた。
話は戻り、アラブ街に来たのならそれっぽいものを食べたい。ここは感覚で店に入ろう。後で調べるとどうやらこのお店。
モロッコティーに、肉と野菜のクスクスを注文。まずはすぐにモロッコティーが出てくる。「2分ほど待ってから淹れてね」とのことなので少し待つ。少し蒸らしたら淹れてみよう。
店内が薄っすら暗いので正確には分からないが薄い黄緑色のようだ。砂糖を入れるか聞かれたのでアリにしたが、甘ったるくはない。調べると中国緑茶とモロッコのミントらしい。日本で出てくるようなミントティーはあまり好きではないのだが、これはむしろ好きなくらい。優しい感じがとても良い。気に入った。
少ししてクスクスが出てくる。人生初クスクス。
野菜がたくさんとその下に肉が隠れている。クスクス本体(?)自体は少ない。味は説明が難しいが、、、難しい。
ものすごく細かくてフォークの隙間から溢れるので食べづらい。どうやって食べるのが正解だろうか。少し物足りなかったのでブリワット (briwat) を追加で頼もうか迷ったが、明日食べられるかもしれないので今日はやめておいた。
今晩はフラメンコ鑑賞なのでそちらへ向かいながら、明日訪れるアルハンブラ宮殿を望める広場へと向かう。石畳の坂と階段が連続しており登るのに一苦労。けれど景色はめっちゃ良い。
明日はここへ入るのか。かなり期待できそうだ。
フラメンコが行われる場所は演奏の直前に入ると良い席が取れないとの情報を得ていたので30分前には着いておきたい。少しゆっくりした後そのまま向かう。
フラメンコ鑑賞
ここが今回フラメンコを観るタブラオだ。洞窟の中でショーが行われる。
フラメンコはアンダルシア発祥であるため、やはりこちらで見たい。細かく言うとセビージャやカディスあたりらしいが日程の都合上ここグラナダとなった。
食事付きと1ドリンクの2つのプランがあったが、自分は1ドリンクを選択。他でご飯を食べてから22時半開始の時間帯を選んでいたのだが、前日に「観覧者不足のため21時15分の会に変更してくれますか?」との連絡が来たので少し早めの時間になった。
僕が40分前ほどに到着した時には食事が含まれているコースのお客さん2人のみだった。席は選び放題なので特等席を選ぶ。確かに横長のステージなので奥だと遠いが、近すぎても見にくい。自分の中で納得の席にした。洞窟なのでスマホは圏外に。
ワンドリンクのビールを注文すると「サッポロ!アサヒ!」との声が。おっちゃん、日本のビール知ってんのかよ。ビールを飲みながらここのチラシを読んで開始時刻まで待つ。
公演開始の30分前には老夫婦が3組、10分前になると8人組くらいの観光客がやって来た。僕の隣は韓国人夫婦。そして時間ぴったりにさらに6人組が。僕はなかなか良い時間帯に到着したんだな。にしても皆さん年齢がお高い。
フラメンコは時間通り21時15分に開始。メンバー構成はカンタオーラ(女性の歌い手)1人、バイラオーラ(女性の踊り手)2人、トカオール(ギター奏者)1人。まずは情熱的な感じの歌から入り、踊り手たちが全身を使い全力で真剣に踊る。
洞窟なのでカンテ(歌)にパルマ(手拍子)、ピト(指鳴らし)、サパテアード(足踏み)が全体にものすごく反響する。一曲目、二曲目など明確には分からないが、ゆったり穏やかにギターが始まっても歌や踊りで情熱的なものになる。これがアンダルシアの情熱か!
30分くらいして1組目のショーが終わった。その後15分くらいの休憩を経て2組目のターンに。目の前のおじいちゃん、休憩中ガッツリ寝ちゃってたよ(笑)
さて2組目はカンタオール(男性の歌い手)、バイラオール(男性の踊り手)、バイラオーラ、トカオールの構成。まずはトケ(ギター演奏)のみ。他のメンバーは洞窟の外にいた。
5分ほどのソロが終わるとメンバーが入って来て続く。男性(バイラオール)の方がやはり迫力がすごく、ガツンとくるものがある。
一方で女性の方は細かなステップやドレスの扱いなどで魅了する。ただ華麗に踊るというわけではなく、勇ましくパフォーマンスをしている。表現が難しい。
1人10分は踊っていないと思うが、全身でやりきっているので息が上がっているのがすごく伝わってくる。バイラオールは踊っていない時もパルマやハレオ(掛け声)をしているので休めない。カロリー消費量がえぐい。
踊り手の2人が踊り終わりショーが終了かと思ったところ、何やら雰囲気のあるおじさんバイラオールが洞窟内に入ってくる。
具体的な技術など知る由もないが、このおじさんの時が1番盛り上がった。ここのタブラオのエースなのだろう。
途中15分の休憩を挟んだが、1時間15分という時間はあっという間だった。フラメンコを生で鑑賞できてよかった。みんなもぜひ本場で見てみて。
帰りはスーパーに寄り、朝ご飯用のパンと水を買った。店員が多分中国人だった。グラナダ、多国籍すぎる。
今回かかったお金
バス(エルチェから):€ 30.84 (→ ¥ 5,160)
バス:€ 1.40 (→ ¥ 235)
夕食:€ 10.00 (→ ¥ 1,671)
フラメンコ:€ 28.47 (→ ¥ 4,740)
食料:€ 2.90 (→ ¥ 488)