2月29日。今日はコパの準決勝2ndレグ。マドリードのバルで観戦する予定だ。

 

 

 

サラゴサの朝

8時過ぎ、起きて色々チェックしていると来月末に行われるバスク代表対ウルグアイ代表の試合のチケットが昨日の20時から販売開始されていたようだった。

 

 

 

昨晩は気が付かなかったので慌てて取る。価格は1番高くても29ユーロととても安い。それにしてもウルグアイ側(AUF)はなぜまだ対戦を発表しないのだろうか。2試合目の都合がまだついていないから保留しているの?

 

 

 

これらのパンも最後。朝食を食べて身支度をし出発する。

 

 

 

サラゴサからマドリードへ

サラゴサからマドリードへは電車でもバスでも移動ができるが、今回はバスで行く。10時前に宿を出て、サラゴサで一番大きいデリシアス (Delicias) 駅のバスターミナルに20分ごろ到着。

 

 

 

 

ここから入れるが、乗り場は電車と同じ地下2階のようだ。

 

 

 

いつものように電光掲示板で出発するホームを見つける。サラゴサのバスターミナルはものすごく広く、40番まで乗り場がある。

 

 

 

4時間飲み物なしはきついので水を買うことに。こちらに来て初めて自動販売機を使ってみる。

 

 

 

初めはどこからどのように硬貨を入れればいいのか全然わからなかった。いろいろと試したところ、円形の部分に硬貨をセットし取っ手を上へと上げると中に入っていく音がした。自動的には投入されないみたい。

 

 

バスは出発時刻の5分前になっても来ないので不安になって来た。しかし多くの人が待っているので大丈夫だとは思いつつも聞いてみる。すると20分ディレイしているとのことだった。

 

 

 

待っている間、同じバスに乗るであろう3, 4人組がフランス語?かなんかで大きな声で話していてとてもうるさい。本当にうるさい。近くのおばさんが「声小さくして」とジェスチャーで注意しても声量が変わらない。静かにしてくれや。

 

 

20分遅れのちょうど11時10分にバスが到着。おそらく満員なので乗車に時間がかかる。

 

僕の座席は窓側だったのだが英語もスペイン語もわからない人が先にいて陣取っていた。座席選択はしていないしこだわりはないので大人しく通路側に座る。結局バスは20分ごろに出発した。何時に着くのかな。

 

 

 

隣の人はどうやらパキスタン人🇵🇰らしく、僕にWi-Fiの接続の仕方を聞いてくる。意思疎通できんて。仕方ないのでGoogle翻訳で初めてウルドゥー語を使った。Googleすげえよ!

 

 

その後は後半の宿や移動手段の予約などをしながら過ごした。それでもまだ13時。あと2時間。お腹すいたな。カロリーメイトを食った。

 

 

とここでまさかの昼休憩。サラゴサとマドリードのちょうど真ん中あたりのサービスエリア的なところで20分。

 

 

 

24時間営業で料理なんかも豊富にある。

 

 

 

奥でお兄さんが手を振ってくれた(笑)

 

 

 

僕は鶏肉とチーズのボカディージョをいただいた。20分はあっという間で、正確に20分後にバスはここを後にした。人数確認なんてしないので乗り遅れないように。

 

 

ここでこちらの交通事情について思ったことを。まず車間距離が近い。バスで急に止まれないのにどんどん、どんどん前の車に近づいていってギリギリで車線変更して追い越す。

 

次にどの車も追い越したら走行車線に必ず戻る。日本だと休日の高速道路なんかで顕著だが、ずっと追い越し車線を走る車がこちらではほぼいない。何か罰せられるのだろうか?それともエグい速い車が来た時のリスクヘッジ?ただ単に交通量が少なかっただけか。

 

 

 

たまたま1番前の座席だったので前がよく見え、色々と思うところがあった。

 

 

バスは結局15時ちょうどに空港へ、Avenida De Américaのターミナルへは15時20分に到着した。交通カード (Tarjeta Multi) を買い、地下鉄を乗り継ぎアトーチャ駅に到着したのは16時ごろ。

宿にチェックインし、荷物を置いては整理して外に出かけることに。

 

 

 

あっちこっち行かされて

まずは今後に備え、交通カードを買っておく。こんな感じで買うことを予め決めていた。

 

 

 

「マハダオンダもアルカラも10回も行かないよ」と思うかもしれないが、そんなに使わなくても一回券よりもお得なのである。なぜなら2024年のうちは2023年に引き続き、10回券が50%引きとなっているからである。

 

 

 

例えばマドリードの中心部(A)とマハダオンダ(B2)を往復することを考える。

 

 

 

1回券なら2.60×2=5.20ユーロ

10回券は50%引きなので10回で8.00ユーロ

(16.10÷2=8.05、セントの1の位は切り捨て)

 

使い切れば往復で8.00×2÷10=1.60ユーロ。使い切らなくても2往復すれば、8.00÷2=4.00<5.20で1回券よりすでにお得なのである。10回券を買わない手はない。

 

よって、アトーチャ駅に行くためにすでに買っていたマルチカード (Tarjeta Multi) にA-B2のbonobús10回券を、もう一枚マルチカードを買ってそれにA-B3のbonobús10回券を買うことにした。

 

 

アトーチャ駅で係員に聞くとバスターミナルとかじゃないと買えないと言うので、マドリード・スールのバスターミナルに行き、インフォメーションにどこでチャージできるのか多尋ねる。しかし「分からん」と。

 

「どこに行きたいの?」

「(B2だから)例えばマハダオンダとか」

「OK。じゃあセルカニアス10号線に乗って」

「(画面を見せながら)いや今行きたいんじゃなくて、このbonobúsが欲しいの!」

「私分からんわ。あっちの人に聞いて」

 

はいはい、ターミナル全体のインフォメーションの人はまあわからないか。マルチカードを販売しているブースに聞いてみる。

 

「これどこで買えるの?」

「なにそれ見たことない」

「いやマルチカードにチャージするやつだよ」

「私写真付きの個人カードを専門にしてるから知らんのよ。あそこの店で聞いてみて」

 

おいおい、記名とはいえ同じ管轄なら知っててくれよ。マルチカードに回数券などをチャージできるタバコ店に行く。

 

「これチャージして」

「なにそれ?」

「いや都市間の移動で使える回数券だよ」

「車しか使わないから分かんねー」

 

店員、扱ってるやつくらい分かっとけよ。

 

するとやりとりを見ていた買い物中のおばさんが店員にあれこれ言って助けてくれた。「ここでチャージできるわよ」と。しかし店員がチャージする機械をいじって「OK、これで大丈夫そう」と提示してきた金額はわずか4.20ユーロ。

 

いやそれA-B2じゃなくてB2内の回数券よね。「違うと思うよ」と言っても「いや同じだ」と言い張る。お前さっき「使わないから分からん」って言ってたじゃん。

 

もう仕方ないのでそれをチャージしてもらうことに。チャージ後のレシートを見てもゾーンAの文字など一つも見当たらず、やはり思っていた通り違うようだ。

 

 

この後も事細かに説明するのは面倒なので省くが、チャージする機械を見せてもらいながら僕が半分操作して買いたかったゾーン間の回数券を買うことができた。同一マルチカードでは互いに入れられないものがあるので、結局マルチカードを合計3枚買うことになった。

 

 

 

カード1枚分(2.50)とB2ゾーン内の回数券分(4.20)のお金が無駄になった。ゾーンA内の回数券は30回分買ったことになるが、使う可能性はあるので完全に無駄というわけではない。

 

メトロ乗り場とチャージできるお店を冗談抜きで5往復くらいした。疲れた。久しぶりにイライラした。

 

 

 

ペーニャのバルでコパ観戦

さて上記の通り交通カードで苦戦しているともう夜だ。今日はこちらのペーニャの本拠地にお邪魔する。

 

 

 

 

本当はサン・マメスで観戦したかったのだが、チケットを入手できなかった。

 

 

ここでチケットについて少し。

 

アウェイサポーター向けのチケットはソシオのサイトからリクエストできるのだが、用意された座席数をリクエスト数が上回った際にはソシオの継続年数(グループ単位での申し込みの場合はグループの平均年数)順に割り当てられる。

 

詳しい申込方法はここには記載しないが、ソシオ向けサイトの「Partidos fuera de casa」タブから進める。分からなかったら聞いてください。

 

自分もこの試合のチケットをリクエストしたのだが、未だ4年目の若輩者。倍率が高いであろうこの試合のチケットなど入手できるわけがなかった。なんと継続年数が16.87年以上のソシオにのみ、チケットが渡ることになったのだ。

 

「チケットをご用意できませんでした」メール

 

 

16.87年。僕の年齢だと小学校低学年のときから加入していないといけない計算になる。そんなのムリだ(笑)

 

諦めはついたが、初めからアトレティックのサイトからホーム側でチケットを買っておけばよかったとは思った。それでも一般にはあまり出回らないため、販売直後の購入が必須となるけどね。

 

 

試合は21時半と遅いので本拠地に行く前に夕飯を食べる。スーパーで買ったエンパナーダ。

 

 

 

大きくてなかなかコスパがいいと思う。

 

 

 

お世話になるペーニャは少し中心から離れている、こちらのバルを拠点にしている。

 

 

 

事前に連絡を取り、21時ごろ向かうと何人かのサポーターがすでに集まっていた。軽く挨拶をすると「日本から来てくれたのか!」と歓迎してくれた。

 

 

 

 

さてさて試合はもう皆さんが見た通り。0-3の完敗。ミランデスにしろ今回にしろ、歓迎してもらったのに0-3で完敗するなんて。なんだかなぁ。

 

試合後少しすると日付を回っていたのでバスで宿まで帰った。

 

 

 

ホステルというもの

宿に着いたのは1時前。荷物の整理などをしているとこの時間に1人のルームメイトが到着。荷物を床にどーんと広げる。

 

僕と対角線なのでどうでも良いのだが、男性の僕が目の前にいるのに下着姿になるのは……。こっちでは普通なの?ラッキースケベではなく普通に見えちゃうぞ(←きもい)

 

 

もう遅いので風呂に入り、2時ごろに眠りについたと思う。

 

 

 

 

 

今回かかったお金

水:€ 1.30 (→ ¥ 219)

バス(サラゴサから):€ 17.5 (→ ¥ 2,851)

昼食:€ 4.70 (→ ¥ 791)

交通券(Tarjeta Multi + Metrobús + bonobús B2):€ 2.50 + 6.10 + 4.20 (→ ¥ 1,436 + 706)

交通券(Tarjeta Multi + Metrobús + Bonobús A-B2):€ 2.50 + 6.10 + 8.00 (→ ¥ 1,436 + 1,345)

交通券(Tarjeta Multi + Metrobús + Bonobús A-B3):€ 2.50 + 6.10 + 11.20 (→ ¥ 1,436 + 1,884)

夕食:€ 3.69 (→ ¥ 617)

バル:€ 1.70 (→ ¥ 285)