僕が去年、退院できたのは独りで暮らしている父方の祖母の家に一緒に住めばいいんじゃないかと父さんが発案したからだった。

おじが保護者になってくれた

けどガンが見つかって、ちょうどコロナもあって、

僕は2月3月あたりから体調が整い出して4月5月は人並みの自粛生活を送れていたと思うけど、どんどん悪くなっていって、夜眠れなくて、ベッドに入ると今までの辛かったことが押し寄せてきたりする

一番嫌なのは、脳内に今まで僕に関わった色んな人の声が聞こえること
何て言ってるのかは決まっていて、必ず僕の名前を色んな人が呼んでる

けどこれは小さい頃からあった

その頃自分に深く関わっていた人が僕を呼ぶ声が、ベッドに入って「さあ寝ないと」ってなると聞こえてくる

当たり前だったそれが、小学校5、6年生くらいから変わってきた



「当たり前」→「恐怖」



人と関わるのが怖い
名前を呼ばれるのが怖い
自分を認知されるのが怖い

幽霊でいたかったなあ、っていうのは、矛盾してるけどさみしがりだからどこかには居たい意思の現れ。
さみしがりとか、僕のキャラじゃない……気持ち悪い……

それでも、人と関わりたくないのに、誰かに認められたいとは思ってしまう

僕の存在が無駄じゃなかったって
誰かに認めてほしい


足りない、幸せが足りない

頑張って摂取した幸せが秒と持たずに崩れ落ちて消えるくらい、苦しさとトラウマと不安が打ち勝ちやがる

お前は勝たなくていいんだよ、どっかで迷惑にならないように遊んでろ

僕は幸せになりたいだけなんだ

その幸せになる方法が、幸せが僕のなかで残っていてくれる方法が、まだ足りない