6:00
龍神温泉に程近い道の駅「龍遊」にて起床。
ここはテント泊をする旅人にとって、とても泊りやすい場所だった。
夕方に到着するなり、食堂のおばちゃんが
「テント張るんやったら、この真ん中にしたらええよ」
「夜寒いから気いつけてな」
と世話をやいてくれた。
そこに泊る了承を得ているというだけで、だいぶ気持が楽になった。
やはり今まで無断でテントを張るということに、どこか気を張っていたのだろう。
道の駅の周辺を散策などして、10:00出発。
今日は何としても425を攻略し、兵庫県まで行かなければならない。
と言うのも、今夜は西宮の親戚の家に泊めてもらう手配をしていたのだ。
本当は何日も前に西宮に着いているはずだったのだが、旅程が思い通り進まず、ずっと待たせてしまっていた。
それでも親戚は快く待っていてくれた。
奈良の山奥で、携帯電話の電池が切れる直前に最後に聞こえた「いつ来てもええから」という一言に心が救われた。
深い山の中を少し走った所で給水。
ここは携帯の電波こそ無いが、綺麗な水なら道路脇にいくらでもある。
深い山とはいえ標高は低くなってきたのだろうか、道の険しさというものはない。
昨日は猛威をふるった425さんも、今日はだいぶ落ち着いているようだ。
のどかな田園風景を走る。
この道が国道だとは信じがたいほどの道幅である。
そしていよいよ終盤。
425ラリーのラストステージは、広く安全な道路であった。
最後には優しい顔を見せてくれた425さん。
ありがとう425さん。
あんたのことは忘れないぜ。
おっと・・・。
片側交互通行で2分間の停止。
カウントダウンが進む。
5,4,3,2,1,0!
GO!!
北海道あたりの、わかる人にはわかるネタでした。
そしてついに!
3日を要して!
海に出る!!
紀伊半島横断完了!!
尾鷲~御坊
酷道425ラリー制覇!!
使用燃料はリザーブに回してから少し走ったので、4.5リットルほど。
もしカブで行こうと考えている方は満タンでスタートしても若干足りないので、
十津川か龍神で必ず給油、もしくは予備燃料を持参したほうがいいです。
あとはひたすら海沿いを大阪方面へ。
みかんで有名な有田(ありだ)という土地で1袋購入。
8個も入って100円。
このあたりでは静岡のお茶のように、丘陵のいたる所にみかんの木が植えられている。
そして道端に数百メートル間隔でこういった無人販売所がある。
天気も良いので、少し休憩して行こうか。
なんとなく海に出られそうな道を適当に曲がってみる。
すると、これぞ漁港といった場所に出た。
この港は堤防の上までバイクで行けたので、先端でみかんを食べて昼飯がわりにする。
潮風を浴びながら太陽の下で食べるみかんは、みずみずしくて美味しかった。
あまりの気持ち良さに、ここで暫く昼寝でもして行きたくなる。
しかし今日中に兵庫県まで行かなくてはと、軽い腰を上げてバイクに跨る。
醤油発祥の地だという町を通り。
和歌山城に立ち寄る。
和歌山と言えば鉄砲で有名な雑賀衆の本拠地であろうか。
しかし和歌山城の成り立ちなどは、さっぱりわからないので外観だけ見て済ませる。
堀の外をブラブラしてから駐輪場に戻ると、足立ナンバーのバイクを発見。
ひさびさに見る東京のナンバーに嬉しくなり、持ち主が戻ってくるまで待とうかと思ったが、今日は先を急がなければならない。
それ以前に、偶然会ったならまだしも、待ち伏せして声をかけるというのはちょっと違うか・・。
大阪湾沿いを北に向けて走る事、数時間。
岸和田城に立ち寄る。
何度も言うように時間がないので、道路上からで済ませる。
大阪府に入ってから道路にこんなラインが出てきた。
路側帯と車道の間にもう1本ラインがあるのだ。
これが実に走りやすいし、抜かれやすい。
自転車専用かなと思ったが、そんな表記もない。
遅い原付とかチャリンコはこっち走っとけ!みたいなノリかな?
大阪の車は非常にスピーディである。
暴走するという意味ではなく、機敏に動いてくれるので、意思が明確に伝わる。
モタモタふらふらする車がいないので、同じ都会でも名古屋や東京よりだいぶ走りやすいと感じた。
21:00
大阪城に立ち寄る。
立ち寄ると言うには、ちと遠いか…。
すっかり遅くなってしまったが、国道を飛ばして西へ向かう事1時間。
22:00
西宮到着!
布団で就寝!!
明日へ続く!!
2014.5.13
■天候:晴れ
■走行距離:216km
■総走行距離:1278km
※工事現場に突っ込むネタは、もともと風で倒れていた看板を利用して撮影しました。