5:00
箱根湯本の山中にて起床。
朝食代わりにコーヒーを一杯。
箸で十字を作っているのは、ヤカンがなくてもお湯を細く注ぐアイデアです。
コーヒーで温まった後、荷物をまとめて出発。
温泉宿のひしめく1号線に戻る。
箱根の峠は旧東海道から登ります。
箱根を登る1号線は新東海道と旧東海道の2つのルートがあり、
こちらの旧道のほうは交通量も少なく、箱根駅伝のコースとしても知られている。
ウネウネと曲がった急カーブの上り坂がしばらく続くため、
中型以上のバイクや車にとっては、走行性能を存分に試せる非常に楽しいポイントでしょう。
しかしワタクシが乗っておるのは原付。
積んでるのはカブのエンジンですよ。
燃費効率を上げるために、馬力を限界まで落としているバイクです。
峠というか、登り坂は全て苦行以外のなにものでもないのです。
おっと、この登りはキツイぞ…
3速に落とそう。ガチャコン!
ブロロロロ…
登らない!!
2速!ガチャポン!
ブブブブ…!
くっ…。これでもダメか。
ええぃ1速!ガラポン!ゴチョン!!
ンガァアアア~~!!!!
エンジンから発せられる凄まじい音とは対照的に、スピードは人間が走るぐらいの速度…時速10km程度しか出ない。
直線で2速、3速とあげていっても、コーナーではかならず1速にまで落とさざるを得ない。
こんな事を幾度となく繰り返して峠を登っていく。
すると突然こんな看板が・・・
「これより1.2kmの間七曲!上り勾配10.1%!!」
うおお・・
これからラスボス級のコーナーが7つも登場するという事ですな!?
グネグネと曲がった厳つい7つのモンスターを倒すのが先か・・
このエンジンが焼き切れるのが先か・・
いざ勝負だ!!!
ンガァアア~~~ッッッ!!!!
一曲り!
二曲り!
三曲り!
四曲り!
五曲り!
六曲り!
よっしゃぁ!!
七曲り!!!
???
八曲り!
九曲り!
十曲り!
十一曲り!
十二曲り!
おのれ、騙したな!!
七までしか聞いてねぇぞ!!
望んでもいないボーナスステージ。
見るも恐ろしい、バッキバキにひび割れた隠しモンスター達を攻略する事、数匹・・・
8:00
箱根登頂成功!
穏やかな芦ノ湖が、苦しかった闘いの疲れを癒してくれる。
そしてこの旅2県目、静岡県に入りました!
芦ノ湖からの下り坂は、
三島の街を上空から眺めながらの市街地サーキット!!
これぞ本当のボーナスステージ!
峠を攻略した者だけが味わえるご褒美ですな。
この道、路面は綺麗だし、道幅は広いし、対向車を気にしなくていいし、各コーナーにバンクはついてるし、かなりオススメです!
(と言っても速度の取締りを結構やってるので、あくまで制限速度の範囲内でお楽しみ下さい)
9:00
三島市街
今日は朝から晴れてはいたが、静岡の晴れは特に暖かく感じる。
昨日、陽が暮れてからというもの山中での野宿に峠越えと常に標高の高い場所にいた。
ずっとその寒さに震えていたので、穏やかな静岡の気候がよりいっそう心にしみる。
しかしここでいったん三島から北上し、
御殿場を抜け、山梨県に向かう。
富士山を一周して富士五湖を見てまわる事にした。
と言っても関東の人間にとって山中湖や河口湖は、しょっちゅう来る場所でもあるので、その辺は道を流すだけでスルー。
山梨まで来た目的は富士五湖のうち、いまだ訪れた事の無い本栖湖を見る事だった。
本栖湖は富士五湖の中でも東京方面からだと一番遠くにある。
そのため、関東人は滅多な事では本栖湖には行かないのです。
五湖のうち四湖をスルーするために数時間を要したけど、
本栖湖に着いたとたんに来て良かったと感じた。
人が少ないだけあって、静かでイイ!
水も綺麗!
周遊道路も綺麗!
主張しすぎない富士山!
本当に来て良かった。
今まで富士五湖は観光地化しすぎている所もあり、良い印象がなかったけど、
今日行ったおかげで好きな湖が1つ出来た。
本栖湖で1時間ほど昼寝をした後は、そのまま南下して再び静岡県に。
富士宮のマクドナルドで携帯を充電する。
ブログの内容も大雑把に決めた所で、暗くなる前に店を出る。
今日はどこで寝ようか。
そんな事を考えながらバイクを引っ張り出すと、何か違和感を感じる。
なんか、タイヤが重いな…。
なんですかね…これは?
ペシャンコのタイヤに、釘の………頭?
この後、色々な事が起こりましたが、そろそろ寝ないと不味いので続きはまた明日書こうと思います。
旅2日目にして、まさかこんなお腹いっぱいの出来事が起こるとは…。
昨日、実感がわかないとか言った罰が当たったのだろうか。
現在は旅の実感わきまくりの、やられまくりでございます。
2014.05.07
■天候:晴れ~高地のみ曇り
■走行距離:181㎞
■総走行距離:263㎞
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