もぉこんな風に心揺さぶられることはないだろうと思ったほど、
ミュージシャンを目指していた彼とは付き合いが深かった。
知り合って5年。
うち付き合ってたのが3年、離れていたときを経て同棲したのが1年。
その彼の家を出て、しばらくは彼氏も作らず仕事に専念しようと思ったのもつかの間
世のなか奇特な男性がいるもので、付き合ってくれという男が現れた。
家出して5日目だった。
大して悩みもせず、好きな気持ちもないまま
まぁ 嫌いじゃないし。。。一人は寂しいかも。。。って自分本位な考えで
付き合ってみることにした。
今回の男は アタシと同じかそれ以上に仕事が忙しい人間で
ほとんど会う時間もなく、付き合ってるという感覚を持ちにくい相手だった。
まぁそれでも、夜中に電話したり メールのやりとりだけの関係が続く(笑)
意味あるんかいな。。。。と 思いつつも害もないわけやし
適当に自分自身の周りの出来事なんかを アタシはツラツラとメールに書いたりして、
向こうは仕事のグチが体調不良のことばかり書いてあった。
週に1度 一緒に食事をし、そのまま泊まって帰ることが多かった。
彼が後輩を連れてきたことが1度あって、3人でカラオケに行ったことがあったけど
彼の歌は聴くに絶えず、それに比べ後輩君の歌の上手いこと♥
結局後輩君と二人で盛り上がってたら 彼は怒って 後輩を帰らせた。。。
二人でいるときの会話は、常に仕事のことばっかりだった。
彼の仕事はカラオケ屋の店長。
けど名ばかりの店長の役職。
お給料は少なく、労働時間は長く、人の入れ替わりも激しい。
もちろん競争も激しいので、やめてく人間も多い。
先の保障もなく目先のエサばかりを社員にみせびらかす最低な会社だった。
そんなだから、当然アタシは彼がグチを言うたびに
やめるべきだと話した。
ケツの穴の小さい男だったけど、人一倍頑張れる人間だったから
良い会社に入りさえすれば、必ず伸びる人だと思った。
でも、彼はアタシがそう話すたびに怒って 口を聞かなくなる。。。
付き合って2ヶ月で、アタシはもぉ何も彼に話さなくなった。
もともと想いが深い相手でもなく、ただ単純に遊び相手がほしかっただけ
それだけの相手なのに 無視なんてされて気を使わないといけなくなるのは
違うと思った。
それ以来彼がグチを言うたびに、適当に相槌を打って
話は右から左へ ただ通過してるだけになった。
遊びに行きたいナァ。。。って 思っても 相手はいつも仕事。。。
そのくせ、他の人間とどこかへ行こうもんなら
すごい嫉妬心を見せ付けてくる。
そんなだから ある日のメールで
「会おうにも会えない。。。あたしらってなんなん?」
と、書いてみた。
返事は来なかった。
それから1週間後。
彼からメールがきた。
「大事な話があるので、仕事が終わったら連絡ください」
(。´-ω・)ン? なんやねん 大事な話って。。。
その日の仕事帰りに彼の店の近くまで行き
近くにいることをメールする。
忙しい最中だったのか30分以上もカフェで待たされ
すでにイライラしていた。
そしてようやく彼が現れた。
いつになく真剣な顔。。。
しばらく沈黙の後。。。
「色々考えたんやけど。。。。
やっぱり仕事が忙しすぎて なかなか会えんし。。。
付き合ってって 言うたけど。。。
でも、やっぱり迷惑かかるし。。。。。。」
ちょっと。。。。これって別れ話しようとしてる?
まってまって!!!!!!
これじゃまるで アタシ振られてるみたいやんか!!!!!
さっさと 「別れて」と言われれば OK♪ 位の返事いつでもできるっちゅーねん!!!
ってか アタシから言うたるっちゅーねん!!!!
と、心の叫び。。。をぐっと押さえ。。。
「うんうん 別れたいってそう言いたいねんな。 ええよ それで」
と、淡々とアタシ。
「ごめん。。。ほんまにゴメン こんな風になりたくはなかったんやけど、
今 ほんまに仕事が忙しくて、大事な時期に来てて
もぉ ほんまにどうしようもないねん。。。」(半泣き)
こんな場面 アナタならどうします?
半泣きでゴメンと謝られても 困るでしょ?
混雑した店内。。。
隣の席とは激近な店。。。
当然隣近所の席に座ってる 人達が みんな興味津々こっちを見てる。。。
どんだけ恥かかせる気やねん コイツ。。。
それも恥をかくべく アタシにも想いがあるならいざ知らず
まったくなんの想いもない相手からの この台詞。。。
説明する気にもなれん。。。
イライラは頂点に達したアタシは そのまま何も言わず店を出ました。
すると彼が追ってきた。
(カフェにいた客全員がガラス越しに 店の外に出たアタシ達を見てるような気がした。)
彼。。。「ほんまにごめん どついて気が済むんやったら どついてくれ!!!」(叫)
大観衆の中、彼の腹に2発 どついてやりました。。。
彼は涙をこぼして うなだれていました。。。
そしてそばにあったチャリンコにまたがり、何も言わずアタシは立ち去りました。
こんな男と少しの間でも付き合ってたという事実が
情けなくて、むなしさいっぱいで こっちが泣きたいくらいでした。
状況も考えない彼のあまりの配慮のなさに、
おまけに自分勝手な勘違いで 恥をかかされるだなんて。。。ほんと
情けなかった。
。。。続く