今日の東京は、3時過ぎからの雨で、
「これからいそがしくなるか???」と思い、
早速、お客様を乗せた後、パタッと手が挙がらなくなり、
「しょうがない、早めに帰社しないと、金曜日の夜番の人に迷惑かけちゃう。」
なんて思いながら、車を会社の方向に向けて、半ば回送気分で走っていた時に、
携帯電話がなりました。
見ると、大学に通うため、家を出た娘からの電話。
「やばい、昨日、来週の火曜日に夕飯一緒に食べよう。」と、
誘われていたのに、返事してなかった。」
なんて思いながら車を止めて、出てみました。
「おとうさん、、、、、」
(いつもの声色ではない感じ。そんな、メールに返事送るの忘れてたからって、そんなに怒るなよ。でも、そんな感じではないぞ。)
「おう、どうした、なんか元気ないぞ!」
「・・・・・・・・エーン!!」
(しばし沈黙の後、大号泣の娘)
落ち着かせて、話を聞いてみると、高校の時に進路のことなんかで、
随分お世話になった先生が、急に亡くなったとの事。
誰に何を話したらいいのかわからなくなって、俺に電話してきたらしい。
しばらく電話口で泣かせました。
「悲しい時は泣きなさい。そんな我慢なんかしなくていいよ。父の前では泣いてもいいよ。」
「うんうん」返事をしながら泣きじゃくる娘。
15分くらいたったかなぁ、
「お通夜とか、お葬式の事は、確認してあるの?」
「うん、どっちに行ったらいいの?」
「どっちでも構わないけど、お通夜のほうが良いんじゃないか。」
「どんな格好していけばいいの?」
「そうか、喪服を買ってあげてなかったな、入学式の格好で構わないよ。着ていく服でなく心で参列してきなさい。」
「うん。」
「さあ、ゆっくり深呼吸しよう。俺も一緒にするから。」
二人で、電話口で大きく3回深呼吸しました。
小さい頃からのやり方。
一緒に、大きく深呼吸。
少し落ち着いた娘を、バイトへ送り出しました。
「何かわからないことがあったらまた電話しなさい。また、涙が溢れるようだったら電話しなさい。」
「はい。」
「火曜日は、7時くらいになるけれど、一緒に夕飯食べよう。」
「はい。」
「さあ、気をつけてバイトに行っておいで。」
「行ってきます。」
もう少しの間、一緒に暮らしていれば、側にいてあげれるのに。
もう少しの間、一緒に暮らしていれば、もっと話しを聞いてあげれるのに。
もう少しの間、一緒に暮らしていれば、涙がかれるまで泣かせてあげれるのに。
もう少しの間、一緒に暮らしていれば、お通夜に参列する準備をしてあげれるのに。
もう少しの間、一緒に暮らしていれば、、、、、
自分の心と行動を、どうコントロールしていいかわからなくなって電話してきた娘。
電話口の声色で、なにかあったぞと感じてしまう俺。
ああ、俺はこの子の親なのだと、
久しぶりに実感してしまいました。
それと同時に、巣立っていこうとする娘に対してなんと父の無力なことよと実感してしまいました。
俺に出来るのは、ただ静かに見守ることだけ。
それは、小さい頃から変わらないのだけど、
何か力になれることはないかと、探している俺がいます。
頑張れ娘。
たける