前出のように、
家を出てから妻が初めて連絡をくれたのは、
結局、離婚が成立するまで、
メールはその1通だけだったのですが、
この頃の私には、そんなことは想像すらできないことでした。
「やっと連絡くれた。」
「とにかく無事なんだな。」
ようやくのメールに対しては、
まず、そんな安堵の気持ちが湧いたことを覚えています。
でも、無事だとわかったものの、
相変わらず、電話には一切出てくれず、
ならばせめてメールでと、何通も妻へのメールを重ねました。
妻へのメールの内容は、
出て行ったことへの本気度や覚悟を確認する内容。
また、子供を巻き込んでいたことへの叱責も書きました。
私と妻との一度目の結婚生活は10年間。
私のほうが年上だということと、
細かいことは気にしない妻とそれを注意する私という関係もあり、
次第に縦の関係となってしまっていたことが、
そもそもの離婚の大きな原因の一つです。
ただし、妻が出て言ったタイミングで、
子供を巻き込んだことに対する
叱責のメールを書いてしまったことが、
妻が、離婚に向けて自分の方向性を決める、
その引き金になったことも、後から知りました。
私はというと、情けないことに、
「このメールを読んだら帰ってきてくれるに違いない」と、
その日も、駅で終電まで、妻と子供の帰りを信じ、待っていました。
実際は、帰ってくるどころか、なんのリアクションもありませんでした。