4月21日に、私は母をトイレで転倒させてしまい、それから母はオムツで生活をすることになりました。


この時から、母は本当に苦しい日々でした。


もう立ち上がることも出来ず、ずっとベッドに横になっていた母。


活発的な母はいつも、家の掃除をして、歩いて買い物に行き、私や兄と車で観光に行く時は喜んでくれて、冗談を言って笑わせてくれたり、いつも笑顔の母。



そんな母が、ベッドに一日中横になって、自分では体の向きも変えれない。もうリンパマッサージをしてあげても効果も出なくて、母は凄く辛い表情でした。


一日中何度も母は体の向きを変えてと言っていました。どうにもならない体の倦怠感が母を苦しめていました。


私の睡眠は、この時期から一日2時間程でしたが、母の足を何度も持ちあげたり、揉んであげたりすると母は、痛みがやわらいだと言って、ありがとうと私に言います。

ですが、また少しすると、母は体の向きを変えてと。


母との会話もほとんどありませんでした。話すことすら、母には苦痛になる。



ただ、母は天井を見つめては、目を閉じてを繰り返し、悲しい目をしていました。


私も毎日精神的に不安定な状態でした。母の死を考えることがとても恐く、現実を受け入れられない。


訪問医師からは、いつも母の生きられる日数の目安を毎回の様に言われ、それを私は心の中でそんなはずが無いと否定する。


ただ、私は母が少しでも良くなると信じていました。


水分を取っても嘔吐する母。訪問医師に点滴をお願いしても浮腫が悪化するからと言われるだけ。何か嘔吐せずに飲める水分は無いか考えていて、思いついたのは、カルピスでした。


あのカルピスの、飲んだ時に口に残るざらざら感が、粘膜を保護してくれて、吐き気が無くなりそうだと思い、母に飲ませました。


すると、カルピスを飲ませてから母は嘔吐しなくなりました。
 

私は母が普通に水分を取れる事がこんなに幸せに感じたことはありませんでした。


それから、カルピスにプロティン少し混ぜて母に飲ませていました。


母の便の量も増えていて、少しでも良い方向に向かうと思って頑張っていました。


体温35.9 脈拍103回 SpO2 95 血圧95/73