知り合いが認知症を発症し、施設に入所しました。


この方は、高校を卒業して入社した会社の上司で私にとっては母のような存在の人です。


年齢を重ねてこられて、ある程度は仕方のない部分も有るように思いましたが、昨年の母の日にお花をお贈りした時には普段と変わらずにお話をさせていただきました。


年末から連絡が取れなくなり、ご夫婦で入院されたことを知りました。


ご夫婦で入院という言葉に少し嫌な予感がしましたが、春先には退院されるかな?
と、楽観視していましたが、繋がらない電話に不安を感じ、届かないかもしれないと思いながら手紙を出した処、姪御さんから
ご連絡をいただきました。


「分からなかったらどうしよう」という不安を抱えながら、先日お見舞いに行って来ました。


「分かりますか?」とお聞きしたら、
「分かるわ。来てくれてありがとう」と嬉しそうに言って下さいました。


2時間程お話をさせていただきました。


今、私に出来る事は、認知症という事実を受けとめて、なるべく時間を作りお見舞いに行くという事。


最後まで覚えていてもらえるように。
最期の時に後悔しないように。