老健に母の洗濯物を取りがてら面会に
行ったある日のこと。
「ばあちゃん(母の母親)はいくつに
ならったと?」
「120歳くらいやなあ![]()
」
「120歳!?そんななっても畑行っと
らるん?働きもんねえ。今日はもう
ご飯いらん。寝てるだけで役立たず
やもん
」と泣き出しました。
母は戦後直後7歳の時に父親を亡くし
ました。
それまでは大工の棟梁の奥様として
不自由無く暮らしていたお婆ちゃんは
6人の子供を抱え 一気に貧乏になり
母は 7歳にして家事と毎朝登校前に
畑作業をさせられたそうです。
お婆ちゃんは厳しく 学校の成績も
良くないと激しく叱られ
「働かん子、勉強できん子は食べるな」
と言われて育ったそうで 未だに
「ごめんなさい もうしません。
許してください。」と寝言を言います。
母の月は12星座中、いちばん子供な
牡羊座ですが 無邪気な子供らしさを
抑えたまま大人になったのです。
私も母には厳しく当たられましたが
父親や父親側の祖母や親戚中から
甘やかされてきたので そこまでの
抑圧はありませんでした。
認知症になりすっかり子供返りし
介護士さん達に「可愛いねえ
」と
頭を撫でてもらってる姿を見ると
やっと 甘えることを許されたのだ
と思います。
子供時代の心の傷が本当に消えるのは
全ての記憶が消えた時かも知れません。
そう思うと切ないですね…。
