ある専門学生が卒業の時に手紙を下さいました。

手紙を下さったこと自体うれしく

さらに内容もうれしいものでしたが

その中に、

“自分は希望してこの職業を選択したわけではなかったので

 葛藤の毎日だった・・”とありました。


就職が難しくなってきている現代

自分が志望する職業を選択できない学生が

少なくないことは知っていましたが

こうして志望外の職業をめざす場合、

葛藤も大きいことを再認識する手紙でもありました。


晴れて卒業を迎え、式典の場に身を置いている彼女は

将来のことを少し抱けるようになっており、

諦めずにここまでくることが出来て本当によかったと思います。


一年多く学んだ学生もいます。

その学生たちも沢山の葛藤があったに違いありません。

彼・彼女たちは今どんな気持ちでいるだろうと思いつつ

卒業につなげたことにこころからエールを送りたいと思っています。


そして・・

クラスメートに遅れて卒業する学生がいます。

この学生は、在籍中痛みと闘い何度も手術を繰り返しました。

痛みとの戦いや、繰り返す入院により

少しだけ時間が間に合わなくなってしまいました。


数日遅れの卒業式

一人きりでしたが

式はクラスメートの時と同じように

進行されていきました。

卒業という今日の日を迎えるまで

どれだけくじけそうになったことでしょう・・。

この日を迎え

喜びもひときわだったのではないでしょうか・・。

この学生の意志の強さに頭が下がる思いでした。



様々な卒業生がいます。

定期の期間で挫折せずに卒業する人

先に示したように葛藤の中にいた人

中には、病気に見回れることも・・

予後不良の病気に侵されつつ、それを克服し、

自分の夢をかなえている人。

同じように予後不良の病気に侵され、

数日後の卒業式に間に合わなかった人。


また卒業式には間に合ったものの再発し、

数年後に他界してしまった人。


いろんな困難にぶつかりながらも

一生懸命自分の人生を生きているように思います。


今年羽ばたく学生も、

いろんなことにぶつかって

戸惑ったり、悩んだりするかも知れません。


でも、

そればかりではなく

楽しいこともいっぱいあると思います。


沢山のことを体験し、

成長していってほしいと思います。