こんにちは。ピグファンタジアでデザイナーをしておりますMachi Eriと申します。
記事を書くのは2回目でございます。
今回は私が現在制作しているピグファンタジアにおけるデザインや世界観設定の工夫について書かせていただきます。
ユーザーはドールとなっておもちゃの世界にある不思議を探索し、旅の途中で出逢うたくさんのキャラたちを仲間にしていきます。アメーバピグならではの着せかえやお部屋の模様替えなどの要素はもちろん、個性豊かなキャラたちが400体以上登場するのが最大の魅力です。
そんなピグファンタジアですが、長年愛され続けている「アメーバピグ」のよさを崩さず、新しい世界を持ったサービスを作るために我々はいくつかのこだわりをもって工夫してきました。
アメーバピグのアバターデザインとピグファンタジアのアバターデザインを並べてみると大きな違いがあります。
「おもちゃの世界を冒険する」というストーリーのもと、ユーザーはピグドールというフィギュアになって世界中を冒険します。おもちゃらしさを出すためにピグアバターから更にボディをシンプルに丸みのあるフォルムに仕上げました。
ファンタジアアバターではしっかり正面を向かせることでユーザーがアバターに見つめられているようなデザインにしました。更に、ピグにはなかった輪郭線を強調することで小さなスマホ画面でも形を意識できるよう、またはっきりとした線で「フィギュアらしさ」や「集めたくなるような人形の可愛さ」を表現させています。
このことから、実は5000個近くある体のパーツもひとつひとつすべて描き直して新しいデザインに作り直しているのです。
様々な種類のドールを統一する手段として、ドールにはすべて規定の枠線をつける事でおもちゃの世界に住むキャラたちのデザインを統一しております。枠をつける目的は他にも、スマホなどの小さい画面でも背景やUIに同化する事なくハッキリ認識させるための工夫でもあります。
ちなみに、ドールの足下に付いているステージはそのキャラクターのレアリティを表しています。ユーザーも着せる服のレアリティによってステージのカラーが変化します。友達とすれ違うと着ている服のレアリティが一目瞭然でわかりますね!
●その2:NPCのキャラクター化
ゲームのストーリーを進めていくのに重要な存在であるストーリーキャラ(NPC)たち。ピグファンタジアではストーリー中に通常のピグドールではなく新たにキャラクターイラストが登場します。ストーリーキャラにはキャラクターイラストとピグドールの2パターンを制作しています。
キャラクターイラストもピグドールイラストも感情にあわせてもちろん表情が変化します。セリフにあわせて表情が変わるので、ピグドールよりも細かい表情表現がなされています。
ストーリーを進めるとキャラクターたちは仲間にすることができ、ユーザードールと同じく服を着せ替えることもできます。また着せ替える服にあわせて、これらのイラストはすべて服やポーズを書き下ろししています。ストーリーキャラの服は期間限定イベントを進めることで手に入れる事ができます。
完成したストーリーキャラのイラストを元に、ピグドールのデザインは装飾をディフォルメして作られています。非常に細かい装飾も特徴的な部分を残してすっきりシンプルに作る工夫をしました。
ストーリーキャラたちは冒険の仲間に出来たり、具体化されたイラストが登場することで画面から飛び出して自分に話しかけてくれるような、いつもより身近に感じられる存在となりました。
●その1:ボスの存在について
ストーリーを進める中で手強いボスが出てきます。これらのボスは戦って倒す存在ではなく「みんなで協力して冒険で得た知恵を見せて満足させてあげる」という設定にして登場させました。満足させるには冒険を重ねて知恵を鍛える必要があります。
●その2:敵の存在について
敵も存在しますが、同じ目的をめざしてユーザーに勝負を仕掛けてくるライバル的存在です。お互いが戦って傷つけあったりすることはしません。ストーリー中によく登場してユーザーにちょっかい出しながらも互いにある目標を目指して競い合う実はいいヤツらです。
●1:エリアにミニチュア感を
エリアの中にはいくつか巨大化したアイテムを置いてミニチュア感を出させています。また、ドールハウスのようなお店や全体的にアメーバピグよりもカラーが少々明るめのデザインを使っておもちゃらしさを表現しました。草原や洞窟といった自然エリアにも、プラスチックで出来たような花や宝石を置いてかわいらしい工夫をしております。
ユーザードールはこのエリアの中をトコトコと進んで行きます。
●2:ドールにおもちゃの装飾をつける
すべてのドールにフィギュアらしいステージ台を付ける他に、ドールたちのデザインにおもちゃらしい要素を加えています。縫い目やねじまきであったり、他の物質と混ぜて置き物のようにしたり、プラスチックや柔らかい感触など素材に合わせて描き分ける事でおもちゃの世界のドールを表現しました。
細かい部分でありながらも、ひとつひとつこだわりを加えることでピグファンタジアのかわいいおもちゃの世界が完成しました。
ピグは今年で4周年。今後も皆様に親しまれながらも、今までにない新しいゲームを
続々制作していく予定です。
最後までお読み頂きありがとうございました!
今後とも、アメーバピグとピグファンタジアをよろしくおねがいします!
記事を書くのは2回目でございます。
今回は私が現在制作しているピグファンタジアにおけるデザインや世界観設定の工夫について書かせていただきます。
はじめに:ピグファンタジアとは?
自分そっくりに作れるアバターコミュニティサービスの「アメーバピグ」を「ファンタジー」という新たなジャンルで展開したスマートフォン向けソーシャルゲームです。ユーザーはドールとなっておもちゃの世界にある不思議を探索し、旅の途中で出逢うたくさんのキャラたちを仲間にしていきます。アメーバピグならではの着せかえやお部屋の模様替えなどの要素はもちろん、個性豊かなキャラたちが400体以上登場するのが最大の魅力です。
そんなピグファンタジアですが、長年愛され続けている「アメーバピグ」のよさを崩さず、新しい世界を持ったサービスを作るために我々はいくつかのこだわりをもって工夫してきました。
ピグをもとに新たなデザインを作る工夫
●その1:ピグアバターをフィギュアらしくリデザインアメーバピグのアバターデザインとピグファンタジアのアバターデザインを並べてみると大きな違いがあります。
「おもちゃの世界を冒険する」というストーリーのもと、ユーザーはピグドールというフィギュアになって世界中を冒険します。おもちゃらしさを出すためにピグアバターから更にボディをシンプルに丸みのあるフォルムに仕上げました。
ファンタジアアバターではしっかり正面を向かせることでユーザーがアバターに見つめられているようなデザインにしました。更に、ピグにはなかった輪郭線を強調することで小さなスマホ画面でも形を意識できるよう、またはっきりとした線で「フィギュアらしさ」や「集めたくなるような人形の可愛さ」を表現させています。
このことから、実は5000個近くある体のパーツもひとつひとつすべて描き直して新しいデザインに作り直しているのです。
様々な種類のドールを統一する手段として、ドールにはすべて規定の枠線をつける事でおもちゃの世界に住むキャラたちのデザインを統一しております。枠をつける目的は他にも、スマホなどの小さい画面でも背景やUIに同化する事なくハッキリ認識させるための工夫でもあります。
ちなみに、ドールの足下に付いているステージはそのキャラクターのレアリティを表しています。ユーザーも着せる服のレアリティによってステージのカラーが変化します。友達とすれ違うと着ている服のレアリティが一目瞭然でわかりますね!
●その2:NPCのキャラクター化
ゲームのストーリーを進めていくのに重要な存在であるストーリーキャラ(NPC)たち。ピグファンタジアではストーリー中に通常のピグドールではなく新たにキャラクターイラストが登場します。ストーリーキャラにはキャラクターイラストとピグドールの2パターンを制作しています。
キャラクターイラストもピグドールイラストも感情にあわせてもちろん表情が変化します。セリフにあわせて表情が変わるので、ピグドールよりも細かい表情表現がなされています。
ストーリーを進めるとキャラクターたちは仲間にすることができ、ユーザードールと同じく服を着せ替えることもできます。また着せ替える服にあわせて、これらのイラストはすべて服やポーズを書き下ろししています。ストーリーキャラの服は期間限定イベントを進めることで手に入れる事ができます。
完成したストーリーキャラのイラストを元に、ピグドールのデザインは装飾をディフォルメして作られています。非常に細かい装飾も特徴的な部分を残してすっきりシンプルに作る工夫をしました。
ストーリーキャラたちは冒険の仲間に出来たり、具体化されたイラストが登場することで画面から飛び出して自分に話しかけてくれるような、いつもより身近に感じられる存在となりました。
ピグの世界観を崩さない工夫
ピグ×ファンタジーのテーマには今までのピグになかった「戦い」や「勝ち負け」といった新しい要素が加わりました。これらの要素をもともとのピグの世界観にあわせた表現にするために、ストーリー上いくつか配慮をしております。●その1:ボスの存在について
ストーリーを進める中で手強いボスが出てきます。これらのボスは戦って倒す存在ではなく「みんなで協力して冒険で得た知恵を見せて満足させてあげる」という設定にして登場させました。満足させるには冒険を重ねて知恵を鍛える必要があります。
●その2:敵の存在について
敵も存在しますが、同じ目的をめざしてユーザーに勝負を仕掛けてくるライバル的存在です。お互いが戦って傷つけあったりすることはしません。ストーリー中によく登場してユーザーにちょっかい出しながらも互いにある目標を目指して競い合う実はいいヤツらです。
おもちゃらしいカワイイデザインの工夫
ここからはピグファンタジアにおけるおもちゃの世界を表現するためのデザインの工夫についてご説明します。●1:エリアにミニチュア感を
エリアの中にはいくつか巨大化したアイテムを置いてミニチュア感を出させています。また、ドールハウスのようなお店や全体的にアメーバピグよりもカラーが少々明るめのデザインを使っておもちゃらしさを表現しました。草原や洞窟といった自然エリアにも、プラスチックで出来たような花や宝石を置いてかわいらしい工夫をしております。
ユーザードールはこのエリアの中をトコトコと進んで行きます。
●2:ドールにおもちゃの装飾をつける
すべてのドールにフィギュアらしいステージ台を付ける他に、ドールたちのデザインにおもちゃらしい要素を加えています。縫い目やねじまきであったり、他の物質と混ぜて置き物のようにしたり、プラスチックや柔らかい感触など素材に合わせて描き分ける事でおもちゃの世界のドールを表現しました。
さいごに
いかがだったでしょうか?細かい部分でありながらも、ひとつひとつこだわりを加えることでピグファンタジアのかわいいおもちゃの世界が完成しました。
ピグは今年で4周年。今後も皆様に親しまれながらも、今までにない新しいゲームを
続々制作していく予定です。
最後までお読み頂きありがとうございました!
今後とも、アメーバピグとピグファンタジアをよろしくおねがいします!