本を読みました。
子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)/辻村 深月

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子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)/辻村 深月

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辻村深月さんの「子どもたちは夜と遊ぶ」です。
ネタバレになってしまうので、たまたまこのページにたどり着いてしまった方はお気を付けください。
私は別に読書家とかではないです。バイトの面接のときに趣味欄に当り障りないように書くぐらいです。
私がこの小説を手に取ったのは、笹井一個さんの描いたこの文庫のイラストに惹かれてでした。
近所のTSUTAYAにふらっと寄ったときに、普段は行かない文庫小説コーナーに行ったわけです。本なんて久しく読んでねーな、雑誌しか読んどらん。とか思いつつなんとなくで見ていたら、このイラスト。
なんでしょうねー目が好きだし、色も好きだし、手も好きだし、何よりこの髪が好きだなーっとなりまして。
小説のタイトルもいいなって思って。なんか読んでみようかなあと。読み切れなかったらそれはそれでいいやって。
そして読み始めたわけです。
上巻を読み切るのに数週間かかりました。意図的に読もうとしていたわけではないのですが、途中で終わっても、続きが気になるわけではなかったのです。
序盤は正直暇でした。。。
あるとき長く電車に揺られることがあり、その際の暇つぶしとしてこの本を持ち出しました。
浅葱の過去が分かり、iとのゲームになってからは、ぐいぐいと読むことができました。
私も女なんであれなんですが、やっぱり浅葱のようなキャラクターが好きなわけです(/ω\*)てへ
頭の中では王子様のような美青年が、ずば抜けた頭脳と物言いで動いています。もう浅葱さまの虜なわけです。
そうやってはまってからは1日で読み切り、下巻へ突入しました。
下巻もやっぱり面白く、暇を見ては読んで、やっと今日読み終わりました。
もう寝る時間なのでざっくりと感想を書きますが、ラストはすこしがっかり。
今年の春前にプラチナデータの映画を観たので、ラストはまさか…と思いつつ、いやいやそんながっかりなオチあるかい!と思っていたのですが…。
がっかりというのは、物語としてもそうですが、やっぱり浅葱というキャラクターに魅せられてしまった故に、ここまで苦しんだ彼にせめて救いを…と思ってしまいました。せめて彼の最後に、すべてを受け入れてくれる人を、と。
結局受け入れてくれたのは、月子や狐塚であったのかもしれませんが…やはりiを目指して、すべてを失った浅葱にはiを用意していて欲しかったです。
ラストのラスト、月子と恭司騙る浅葱とのシーン。
切なくて切なくて、読み切りたいシーンが何度も滲みました。お互いどんな思いで…月子がもし将来記憶を取り戻すことがあったとき、彼女にどれだけの悲しみが襲うのだろう。この日のことをなんと思うのだろう。
もしも記憶を取り戻さず、浅葱の言う通り二度と会えないのなら…月子は知らずに社会に出ていき、誰かに恋し、誰かを愛して、浅葱のことも忘れてしまったままだったら。とか思い出すともう涙がボロボロと出てくるわけです。
ってまあ、私はそんな未来信じていませんがね(ドヤ)。
浅葱には、また未来の物語があって…と信じています。お願いします辻村先生(土下座)。
浅葱の言葉は最高に泣かしてくれたし、読了した私の心は、切なさと、きっとまだ希望があるはず…って気持ちで溢れております。
だってまず浅葱死んだと思ってドヨーンとしてたので、このラストは、まさに希望でした。
でも、まぁ正直、この小説は、物語としてはかなり詰めが甘いところがありました。
浅葱が出会ってから、あの瞬間まで、月子と狐塚の関係を知らないだなんて、いくらなんでも難しいです。
気になる女の子の名字すら知らないなんて…。なんかね。もうちょっと考えればどうにかできたはず。
母の再婚で名字を貰うことになって、ぎりぎり月子だけ名字が変わることになったとかさ!
なんかなーすごく大事なところでこれはまあ、しっくりこんです。
でもこの小説は、物語としては未熟でも、作品として大好きです。
強く引き込まれる個性のあるキャラクターたち。名前。その言葉。とっても好き!
そして月子と紫乃のお話は、理解はできるけど納得しづらいお話でした。
でもそこがとてもリアルな気がしたんです。
私の妄想では、辻村先生が実際にこの苦しみを体験したことがあるのでは…。と思っています。
もしもそうだったら、自分の傷を作品に閉じ込めるなんて、すごく生々しくていいです。
月子と紫乃の話は浮いています。そして最後まで解決しない。解決なんてなかったのかな。
だからよかったです。私の想像で本当はそんなことないかもしれないけど…。
でもこの小説からとにかく感じたのは、「自分の好きなもの考えたもの、とにかく詰め込んでみました!」って感じです。
だからこそ物語はつたないのかもしれない。けれど、そこが最大の魅力です。私はこんな作品が好き。
調べてみればこの作品は辻村さんの高校生のときの作品なのだとか…(驚愕)!!
すげーなー、そしてそう聞けばこの物語の拙さもわかります。まあ出版するにあたって直してほしかったけど。
もう眠たいしこの辺にしよう。
ちなみに私がこの小説の中で一番怖いのは、iではなくて、ダントツで狐塚です。
あいつは聖人の顔してやばいです。
妹があんなにされて犯人と普通に会話…そしてその中でも相手を気遣い、自分を責めようとしていましたぜ…。常人には無理です…。
にしても狐塚が一度怒ったのは、浅葱が倒れたときセンターで受け付けてもらえなかったときでしたね。
なんとも恐ろしくて不思議なやつです。でもそばにいたら頼っちゃうんだろうな…。
というわけで楽しく読了いたしました。
なんと辻村先生は、ほかの作品でこの小説に出てきたキャラクターたちを書いてるのだそうで。
キャラクターに魅了されたならば読むっきゃないです。
先生!!その調子で浅葱の話もよろしく()!!!!!!
「子どもたちは夜と遊ぶ」。
とてもとても切なかったけれど、私の心に傷を残したけれど、愛せるものもたくさんありました。
ごちそうさまでした。ありがとう。