閉鎖病棟に入って1ヶ月近くになり
だいたい自分のルーティーンが決まった
1ヶ月もすると薬の適量が決まってきて
ちょうど良い加減になるような感じで
ルーティーンが作れたように思う
薬の調整中は辛いのなんの
「眠れない」
「じっとしていられない」
「かと思ったら動けない」
「絶望感」
「焦燥感」
「恐怖感」
何と言ったらいいのだろうあの苦しみを
苦しみに耐えるのに精一杯で
布団にくるまり
じっと耐えるけど
身体中の毛穴が逆立って
全毛穴から黒い物質が涌き出るような
本当に何とも例えがたい苦しみ
「うつ状態」と言われる人は皆同じ感覚なのだろうか
「インフルエンザ」が高熱や節々の痛みを伴うように
同じような感覚を味わうのだろうか
私が一番苦しい
と思っていたのに
周りの生活を見て
すぐにそうではないことがわかり
じゃあ
あの人は?
あの何も出来ずに車椅子の上で固まっている人は
どんな感情を抱えているのだろう
私よりも苦しいって
どうやって生きているのだろう
と思ったりした
私のルーティーンは
朝食の館内放送で起きて
朝食を取りに行き
パンと飲み物だけ共有冷蔵庫にしまって
またベッドに潜り込む
「ウロウロしようかな」という気になったら
個室風呂の順番を取って(だいたい外出出来る患者さんが出ている昼が空いている)
音楽を聴きながらエリア内を1時間ほどウロウロして
お腹がすいたらパンを食べる
雑誌や漫画もたくさん置いてあったけど
読む気になったことは1度もない
そうしてる間にお昼ごはんになり
お昼は全部食べるよう心がける
(体力が無いと気力も無くなりそうで)
食べ終わったらエリア内の隅っこの日光が当たるところに座り込んで日光浴
これも精神科独特の光景では?と思うが、なんせ床に寝そべってる人が普通にいる
お風呂の時間になるとお風呂に入り
30分しかないので長い髪が全ては乾かせず
またも髪を乾かしながら日光浴
お風呂の後は
疲れるのか不安定になりやすく、
ベッドに突っ伏してミスチルをエンドレスで聴いた
やっと気分が戻ってきたかとなると
またもやエリア内ウロウロ
なんせ1日2時間は歩くようにしていた
18時には夕飯なので
食べれるだけ食べる
ここは無理しない
デイルームで食べてる人もたくさんいたけど
私は部屋に持ち込んで
夕陽を見ながら食べてた
ここから就寝21時までの3時間が
また長い
うつ状態が酷い時はなんせ「もう治るまでずっと眠らせてくれ」という感じだったので
寝る前の薬までが長い
ご飯を食べ終わったら
またウロウロして
20時頃になったら
顔を洗い
歯を磨き
エリアの隅っこでタワマンの上の赤いひかりの点滅を見ながら
ただ薬を待つ感じ
本当に何もしていない
何もしない日々だった