閉鎖病棟での生活 12(3週目/8週中) | 夜のひかり

夜のひかり

12年前、産後うつ→双極性障害の発覚。閉鎖病棟へ3度の入院歴あり。現在も子育てをしながら闘病中です。
同様の病気の方とつながりたいことからブログを始めました。

正直に言って閉鎖病棟には  


「狂ってる」


と言われてしまうだろう人たちがいる


私はこの時は4人部屋だったけど、エリア内には半個室(隣の部屋と上だけ開いて繋がっている)もあって、そこに入っている人は


要するに「狂ってる」と言われてしまう人たちだろうな


と思う



しばしば

とにかく部屋の中で叫んでいて

ひっきりなしにナースコールを押す


閉鎖病棟のナースコールは

内科や外科のように緊急対応してくれるものではなくなっており(とにかく誰かが押しているから)、私のようにもはや身の回りのことが出来て頭が正常に動き出してる人は、押すことがない



他にも

公衆電話には

『あなたの人権を守ります』

みたいなのが貼ってあり

閉鎖病棟に入れられていて不服のある人はココへ

みたいな電話番号が書いてあるのだが


それに

ずーーーーっとかけ続けて相手の職員に病院から出せとキレている


これを看護師さんに静止されるまで延々繰り返す



そんな感じだった





ただ1つ言えることは


そんな人も治療をきちんとすれば

日常生活に戻っていること



退院後も当然通院が続くのだが、

私の退院後暫くしてからの外来で、



入院時一番『ヤバイ』と思っていた人が

普通に1人で会計して帰っているのを見て驚いた


治療ってほんと凄い




病状の悪い人の話ばかり書いてしまったが、

調子が良くなり

普通にただ共同生活をしているだけ

みたいな人もいる


そういう人たちは

普通に挨拶をして

雑談をして

一緒にテレビを見たり…


洗濯物も自分でまわして

乾燥機を使ったり…

こういうのも全部順番待ち


そして少し調子が悪くなったら部屋から出てこず

そうするとみんなそっとしておく


という感じだった




年齢の近い人が私の少し後に入院してきていたのだけど

いつもノートに何かを書いては頭を抱えていて、私も自分のことでいっぱいいっぱいだったので話したこともなかったが、多分3週目終わりくらいに話すようになって、

本当は禁止だけど

こっそりお菓子の交換をしたりしていた


彼女はとにかく夫と上手くいかず、どうやったら離れられるかのお金の計算を延々していたようだった

小さな子供が1人いるのだけど…「お金さえあれば」 と

入院のきっかけはODで、お姉さんに連れて来られたそう

母親とは絶縁だと


私は絶縁ではなく他界だけど、

母親の存在って大きいのかな

特に

赤ちゃんを産むと…


と思った