〇月×日 忘れられない女の子
ちょうど俺が小学一年生の頃かなぁ
近所には数人の友達が居て、その数人の近所の友達の中に一つ下の女の子が居た。
まだ幼稚園だね
その子はいつも鼻水を垂らし服は汚れてて髪の毛も爆発していた

そんな女の子を俺はたまに遊んでは、イジメていた。
暴力とかではなく、言葉でイジメていた
『鼻水マン』
こっち来んなよ鼻水マン!
とか
クセーんだって!こっち来んな、バリア!
とか言ったりして。
で、当然のごとく
そーやってイジメると女の子は泣いて帰る。
それでも日曜になると、俺の家にやってきて玄関前で大きな声で
〇〇君!あーそーぼーっ

ってやって来た。
いつも午前10時30分
ちょうどTVのキン肉マンが終わる頃です。(笑
何でいつもイジメてるのに遊びに来るんだ

と思いつつも
俺は結局その女の子といつも遊んでた。
最初は縄跳びとか道路に落書きとかして遊ぶんだが、
遊んでる最中に、その鼻水垂れ流し状態や汚れた服を見ているとイジメたくなってくる

で、そーやって結局帰る時は女の子はいつも泣いて帰ってた。
俺も心の片隅では悪いなという意識はあった。
でも一年生だから、そこまで気にしてもいなかった。
それでも毎週毎週、休みになると遊びに来る女の子。
そんないつだかの日曜。
いつものように家でキン肉マンを見終え、そろそろ奴がまた来る頃だな~
と考えていたかどうかは忘れたが
きっと考えていた。
でもその日は10時30分に家に来なかった
俺は妹を連れて外に出て、その女の子の家と俺の家の中間地点位で、
いつもの様に縄跳びや、落書きをしていた。
時間帯にして11時30分位かな
すると、そこに女の子が何やらでかい鼻歌を歌いながらやってきた。
手には何かを持っている
ただ女の子の存在に気付いたのが100メートル先位だったので、何を持ってるかまでは分からなかった。
だんだん鼻歌を歌いながらこっちに近づいてきた女の子に対して俺は
クセーからこっち来んなよ!
帰れよ鼻水マン!
と叫んだ。
でも女の子はニコニコしながら近づいてくる。
そして10メートル位まで近づいてきたところで、
その女の子は思いっきりコケたんです!
手に持っていたものは全て地面に撒き散らかりました。
俺は、大丈夫かよ~
と近寄った。
女の子が手に持っていたのは大きな皿、そして皿の上には沢山の『おはぎ』があった。
しかしコケた勢いで『おはぎ』は全て地面に落ち、砂まみれ。
女の子は、泣きながら
せっかくママと一緒に作ったのに~

一生懸命作ったのに~

〇〇君←俺ね
と一緒に食べようとして持っでぎだのに~

って、えんえんと泣きはじめた。
その時に思いました。
俺はなんでこんないい子をいつもイジメてたんだ

ってすごい悪い気がして、本当なんとも言えない、すごい申し訳ない気分になりました。
俺は女の子と一緒にその砂まみれになった『おはぎ』を拾い集め
食べました。
だって、ものすごく可哀相になってさ

申し訳なくってさ。
それ以来俺はその女の子に対してイジメる事はなくなり、
いつもの様に縄跳びしたり道路に落書きしたり遊んでました。
その2ヶ月位したある日
女の子は親(母子家庭だった)の都合で引っ越してしまった。
俺は今でもあの女の子は忘れられない!