東京都多摩地方西部の「多摩ニュータウン」で1971年に最初に入居が始まった「諏訪2丁目住宅」(多摩市、640戸)管理組合が、老朽化した全23棟を取り壊し、高層マンション7棟に一括建て替えすることを決めた。ニュータウンで全面建て替えが決定したのは初めて。増加分の戸数の売却益で現入居者の負担を軽減する手法を採用。全国でも高齢・老朽化で建て替えに悩む団地が増加する中、再生のモデルケースとして注目を集めそうだ。

 28日に管理組合の臨時総会が開かれ、9割以上の賛成多数で区分所有法に基づく「建て替え決議」が可決された。現在の5階建て23棟を11階と14階建ての計7棟に建て替える。来年7月に解体工事を始め、13年11月に入居開始予定。

 総戸数は約1200戸に増え、現在よりも増えた分の住戸を販売して得た資金を事業費に充てるため、現在の住民が建て替え前と同じ面積の部屋に入る場合、負担は生じない仕組み。代替住宅については、管理組合が都営や市営住宅などへの一括入居をあっせんしていく方針。

 多摩ニュータウンは東京都の多摩、八王子、稲城、町田の4市にまたがる約3000ヘクタールに開発された国内最大のニュータウン。計画人口は34万人だが、現在は約20万人に減少し、高齢化や空き部屋が目立ち、再生が課題になっていた。【松本惇】

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