史実では兄「頼朝」と不和になった「源義経」は、奥州平泉に逃れていたところを
急襲され衣川の館で自刃したことになっています。
一方青森には、津軽まで逃げ延びた義経が北海道に渡ったという伝説も残されています
津軽半島の先端にある三厩地区。
天気が良い日には北海道がはっきりと見える漁師町です。
この集落を見守るように建てられているのが…
伝説によると、ここまで逃げ延びた義経ですが、海が荒れて北海道へなかなか渡ることが出来ませんでした。
そこで、持っていた観音像を掲げ三日三晩祈願したところ、白髪の老人が現れ三頭の龍馬を与えた。
義経一行はこの龍馬にまたがって無事北海道へ渡海した。と云われています。
江戸時代に入り、僧の円空がこの地を訪ねた時に義経が祈願したとされる白銀の観音像を発見。
円空は自ら観音像を彫り、その中に義経の観音像を納め祀ったのだそうです。
義経寺観音堂にはこの円空仏が安置されています。寺宝のため普段は見ることができませんが、
今でも義経ロマンを求め全国から多くの観光客が訪れているそうです。
ちなみにこちらのお寺は津軽三十三観音巡礼の第十九番札所にもなっております