2023年11月16日のようよう | ゲームを積む男

2023年11月16日のようよう

今日は「国際寛容デー」です、1996年の国連総会にて採択された国際デーの一つ。

お互いに尊重の念を持って相互理解を果たす事を掲げた日かな。

最近良く「多様性」と言う事が使われるんだけど、本当の多様性ってのは「自分と違うことを許容する事」だと思うんだよね、だからこそ国連総会でこうした寛容する事を掲げた日が制定されるわけで。

多様性ってのは様々な文化や考えなどが共存することであって、少数派がそれを武器にして他の考えを抑え込むことじゃないんだよなぁ。

違う考えの良い部分は踏まえつつ自分もちゃんと大切にしたい所ですね。

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「Indie World 2023.11.15」を公開しました。

ゲーム分野に置いて「多様性」ってのが一番感じられるのはやはりインディーゲームの分野かな。

インディーゲームはその概念に様々な意見はあるけど、基本的には大手メーカーの大資本ではなく小規模で開発が行われたゲームのことを指すかな。

そんなインディーゲームでSwitch向けに発売されるタイトルを任天堂が紹介するIndie Worldの最新動画が公開されたり。



トースターが相手のゴールにボールを入れるために打ち合うゲームから多重構造のパズルゲームに不思議な世界のアドベンチャーゲームに猫が飼い主の家に戻るために冒険するアドベンチャーゲームまで紹介されているゲームは様々。

発売時期もすでに配信済みのものからIndie Worldの配信と合わせて配信開始した物、それに来年に発売を予定している物まで様々。

全体的に見ていると7年目に入ったSwitchの円熟っぷりがわかる感じかな、アニメ調の3Dグラフィックのゲームもあればドット絵の書き込まれたゲームもあったり手書き風の味わいのあるグラフィックだったりと様々。

価格も5千円近いフルプライスの物もあれば500円のものもあって本当に様々、Switchのテレビに繋いでも手元でも自由に遊べるスタイルがこうしたインディーゲームとの相性が良いってのもあるし、任天堂がWii Uの頃からインディーゲームへの門戸を広げていたのが花開いたのもあるんだろうなぁ。

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発表から約2年半。Switch版「Outer Wilds」が12月8日に発売決定!【Indie World】

そんなIndie Worldの中で12月8日発売と発表されたのが「Outer Wilds」と言うタイトル。



宇宙を舞台にして同じ時間を繰り返しながらその宇宙の謎に迫るアドベンチャーゲームで、元々はPC向けに2019年に発売されていたタイトル。

他機種向けにはすでに発売済みなんだけどSwitch版の発売が発表されたのは2021年のニンテンドーダイレクトでの中で、そのときは2021年末の予定だったんだけどそこから延期を繰り返し続けてようやく12月に発売が決まったみたい。

開発がこれだけ遅れた理由はおそらくはSwitch向けに最適化するのに時間が掛かったからかな、グラフィックそのものはフォトリアリスティックじゃないけれど星々がシームレスに繋がるオープンワールドをポイントにしたタイトルなのでそのゲーム体験をSwitchに落とし込むのに時間がかかったんじゃないかしら。

Switch版は基本的なゲーム内容は発売済みの他機種版と同等だけど携帯モードとかで手元で遊べるのが最大のポイントになるかしら、2021年に発売した追加コンテンツも同時に発売されるので気になっていた人は合わせて遊ぶと良いかもね。

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永遠のファミレスに迷い込むゲーム『ファミレスを享受せよ』Nintendo Switch版いきなり配信開始。奇妙なドリンクバーや間違い探しもある、ファミレスでの永い時間

そんなIndie Worldにて配信と同時に販売開始されたタイトルの一つがこの「ファミレスを享受せよ」と言うタイトル。



月のきれいな夜にファミレスに行きたくなったプレイヤーはムーンパレスと呼ばれる不思議なファミレスに迷い込むんだけどそこには店員がおらず出ることも出来ないと言う状況に陥ってしまうのが物語の始まり。

老いる事もなく延々と時間が流れるけれどドリンクバーはあるのでそれぞれ思い思いに過ごしている奇妙な先客たちと会話を繰り返しながら脱出を目指すのが目的の作品になるかな。

見ての通り黄色をベースにして手書きドット絵のグラフィックは写実的じゃないけれど独特のセンスがあり印象的、元々はインディーゲーム配信サイトにてブラウザゲームの形で遊べるタイトルだけどゲームエンジンから作り直してサウンドギャラリーやイラストギャラリーの追加や会話パターンの増強が行われたのが8月に発売したSteam版と今回のSwitch版になるのかしら。

Switch版はサウンドがオリジナルのチップチューン風の物に加えてクリアなピアノアレンジも追加されているけどこちらは後日Steam版にも追加される予定。

なんとなく気になっていたタイトルなのでSwitch版配信と合わせて購入してサウンドギャラリーとイラストギャラリーがオープンされるまでクリアーしたけれど全体的に不思議な雰囲気で良かったわ。

基本的に淡々としているのでそこで好みは別れるけれど夜の空いた時間にプレイするのが似合うゲームって感じだったなぁ。

クリアーまで大体2~3時間くらい、1500円なのでコスパ云々で言うと若干悪いけれどこの雰囲気が気になったならその価値はある作品じゃないかしら。

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『デイヴ・ザ・ダイバー』が「インディーゲーム」枠なのはおかしいとのツッコミが全世界で勃発。なおスタジオ自体はそう名乗っていない

そんなインディーゲームの枠について「デイヴ・ザ・ダイバー」とタイトルがそこに当てはまるかどうかと言う賛否両論が湧き上がっていると言う話。

「デイヴ・ザ・ダイバー」は今年の6月にSteam向けに配信されて先月にはSwitch版が発売されたタイトル。



同作は主人公であるデイヴが海に潜って魚を捕まえる海洋冒険パートと捕まえ得た魚を寿司にして夜に商売する寿司屋経営パートの大きく2つのパートを繰り返しながら楽しむ作品、3Dとドット絵の合わさったグラフィックや独特な設定などはインディーゲームっぽい雰囲気が高い作品かな。

ただ、その開発が韓国発祥でオンラインゲームなどを多く手掛ける大手ゲームメーカーであるネクソンからリリースされたって事が前述のインディーゲームかどうか論争になっているみたい。

ネクソンにて開発とは言えデイヴ・ザ・ダイバーの開発は小規模なチームで開発された作品、ただしゲーム内に含まれているコンテンツはネクソンの過去の作品の素材を再利用した物などもあってそのあたりは大企業のメリットもあるみたい。

大手メーカーが小規模な開発チームで小さな作品を作るってのは他にもあって、例えばバンダイナムコが小規模なチームを立ち上げてインディーゲーム配信のフィーニックス(Phoenixx)と共同でゲームを配信していたりする事もあったりとかあるんだよね、当然バンナムも大手なんだけどデイヴ・ザ・ダイバーの場合は「インディーゲーム」としてゲームアワードにノミネートされたからこうした論争になった感じかなぁ。

前述の「ファミレスを享受せよ」の場合は所謂同人サークルでほぼ個人で開発した物をわくわくゲームズがSteam版とSwitch版の移植や販売を担当した形で、同様に個人単位で作られたゲームを企業の資本で広げるパターンってのはあるから枠は難しいのがあるかなぁ。

多様性の話に戻っちゃうけど、インディーゲームも多様性って考えると大手メーカーが小規模なチームで自由なアイデアのゲームを作るのはそれはそれでインディーだとは思うけど、ただ大手の資本や開発力があるゲームがゲームアワードを席巻しちゃうと他の開発者が良い考えをしないってのもわかる気がする。

明確なボーダーラインがあるんだったら別だろうけどねぇ。