PORTAL(1)クリアー。 | ゲームを積む男

PORTAL(1)クリアー。

既に続編が発売済みだけど今更ながらPORTALの1作目をクリアー、難しいけれど遊びごたえのあるゲームでした。

PORTALはFPSのHalfLife等を手がけるValveが開発したアクションパズルゲームで、本来はOrangeBoxと言うソフトにHalfLife2及びその外伝シナリオ2作やTeam Fortressとセットになって収録されているタイトルの一つ。

ただ、PCではSteamと言うゲーム配信システムにて単独購入する事やパッケージでも販売(ただしプレイするにはネットワーク接続とSteamアカウント登録が必要)されていたり、Xbox LIVE アーケードで単独販売もされている物です。

ゲームシステムはよくFPSと呼ばれる物に近く、基本的にはプレイヤーが操作するキャラクターの視点でゲームが展開されて左のアナログスティックにてキャラクターの移動と右のアナログスティックにてプレイヤーの視点の操作をする感じ。

FPSではプレイヤーの視点に合わせて照準も動いてそれで銃などでのドンパチをしながら進んでいくのに対してPORTALではステージのゴール地点に向けて進んでいくのが目的になっているのが明確な違い、ステージでは多くの仕掛けがあってそれらを解き明かしながら進んでいくのです。

そんな中で重要になっていくるのがポータルガンとか言うアイテムで、これはステージ中の壁などに発射する事で空間と空間を繋げる事ができると言う仕組みになっておりこれを使って障害を排除したりとか移動したりとか謎解きしたりとか活用していく事になるのだ。

このポータルガンを使った謎解きが非常に面白い、パズルなので当然ながら基準となる答えがある訳ですがそれ以外でも意外な方法でゴールに到着できたりするし、そうしたフランクさが面白いのです。

他にもポータルガンは謎解き以外でも楽しむ事が出来て、例えば天井と床の空間をつなげると延々と落ち続ける事ができたりとか、空間を近づけてアイテムを接近させると延々と移動する様を楽しめたりとか。

物理演算エンジンにて重力とかがリアルに計算されているからそうしたちょっとしたお遊びもしっかりと楽しめるのだ、勿論全ての場所でポータルガンが使用できる訳じゃなくてそれを創作する楽しさもあったりとか。

主観視点なので何処に何をすれば良いのかとか分かりづらいのはあるけれど、基本的にステージ中の仕掛けは全て無駄にならないように作られているのでそれらを思い出しながら進んでいけば詰まる事はない…筈。

後半の複雑な構成でも向かうべき場所は矢印などで表示されているからそこへ向かう様にすれば進むことが可能だし、トラップで死んでも直後から復旧出来るから色々と試せるのが良いのです。

とは言え、クリアーへの自由度の高さはそれだけ難易度が上昇する原因にも繋がっているのは確か。

プレイヤーの視点でのゲームになるからステージの仕掛けを調べるのも大変だし、頭の中で仕掛けを全て把握するのも一苦労なのだ、プレイヤーの動きと視点の動きを二つの指で操作するのも一般的なFPSに慣れていれば良いけれど慣れてないと大変…特に短時間で一気に複数のアクションを必要とする後半のステージでは特に苦労するんじゃないかと。

ただそれがクリアーしたときの達成感にもつながるし、仮に動画サイトとかで解法を知ってしまっても簡単にはクリアー出来ない楽しさになったりするんだけどね。

他にも、日本版ではメニューとかが日本語化されているけれど音声が英語で、字幕も標準でOFFになっているのは残念な所、世界観とかエンディングの驚きとかを知るにはメッセージの内容を把握しておいた方が良いのにデフォルトでOFFだと知らないままエンディングに行ってしまう可能性があるし、これは標準はONにして欲しかったなぁ。

とは言え、クリアーまで行ってみてこれが海外で絶賛されるのは分かったのだ、これはFPSの骨組みを利用しつつも新しい感覚のゲームになっている感じ。

あくまでも5つのタイトルがセットになったソフトの1タイトルでありボリュームも多く無いけれど、続編では単独のタイトルになった事でボリュームアップしているだろうし、何か新しいゲームを遊んでみたいと思った人にはオススメだと思ったりしました。

ちなみにエンディングの歌は名曲、ストーリーを把握すると名曲度がグレードアップ。