うちの彼氏は脳腫瘍36 | 【男×男】理想はStressFree【2005年~】

【男×男】理想はStressFree【2005年~】

アラフィフゲイの日常。

2005年からの付き合いになる彼氏のことや彼氏の脳腫瘍のこと、仕事のこと、飼っている猫のことなどを、徒然なるままに書き連ねています。

現在彼氏とは戸建てにて同居中。東京から地方へ転居してきたので、周りは高齢者と田んぼばかりです。

積み木の検査でけっこう疲労困憊気味になっていたアラヤちゃんに、追い打ちをかけた阿川さんの「次の検査に行きますねー。」はちょっと意外な展開を見せた。

 

阿川さん

「そしたらですね、今度は質問に答えて頂きたいと思うんですが。」

 

アラヤちゃん

「はい!」

 

阿川さん

「これからー、私が2つの言葉を言うんですが、2つの言葉はどんなところが似ているのか、っていうのを教えて頂きたいと思います。

例えば、『7』と『2』ではどんなところが似てると思いますか。共通点があると思いますか。」

 

アラヤちゃん

「7と……2…?」

 

阿川さん

「そのまんま思いついたことを言っていただいていいと思います(汗)」

 

アラヤちゃん

「7と2……?

7と……2??

んん……???」

 

阿川さん

「んん? あははははは!

…………(汗)
『7』と『2』では、共通点と言うかどんな……仲間?っていうか。」

 

沈黙が流れ……アラヤちゃんがたぶん核心を突いた一言を発した。

 

アラヤちゃん

「え、難しく考えすぎなのかな……。」

 

阿川さん

「あはは!

『7』と『2』?

7って……7。

あははははは!!!(乾いた笑い)」

 

詳しく説明してあげたいけど、説明すると答えを教えてしまうことになるので、それ以上言えずジレンマな阿川さん。
多分、一番簡単な問題だからこそ例題に挙げたんだろうけど、その簡単な例題でまさかのつまづき……(^^;



阿川さんにとっても予想外の出来事だっただろうw
そして、阿川さんが痺れを切らしたwww

 

阿川さん

「えーと、『7』と『2』は……、どちらも『数字』ってことなんですけど……。」

 

アラヤちゃん

「ああ!!! ……ああ……っ(嘆息)」

 

分かってたのに、難しく考えてしまった……という表情を浮かべるアラヤちゃん。
おそらく深読みしすぎて、「数字」などという単純な答えではないと思い、色々深読みし過ぎて答えられなかったのだろう。

 

阿川さん

「ですよね! ですよね!?

分かってましたよね!?

ついつい難しく考えちゃいますよね!

あはははははは!(´▽`) ホッ」

 

「『素数』とか考えたでしょ?(´¬_¬)ジトーーーー」

 

アラヤちゃん

「えへへ……(^^;」

 

阿川さん

「あははははは!!!

いや、この問題10何年ぶりに改定があったんですけど、この例題はちょっと難しいですよねー! 難しく考えちゃう!! あはは!!!」

 

アラヤちゃん

「あのー、うん。そうですねぇ……(^^;」

 

阿川さん

「ちょっとややこしいですよね。あははw
ということで、『7』と『2』は、どちらも『数字』ということで大丈夫ですか?」

 

アラヤちゃん

「はいw」

 

阿川さん

「今からの問題は、やることはそんな感じです。2つのことの共通点を探して頂きます。

……と、では、あらためまして問題です。

『馬』と『虎』では、どんなところが似ていますか?」

 

アラヤちゃん

「え……どちらも動物。」

 

阿川さん

そうです!

(満面の笑みw)

 

阿川さんが力を込めて全力の安堵感と共に笑みを浮かべたw

 

阿川さん

「では次いきますねー。

『フォーク』と『スプーン』。」

 

アラヤちゃん

「どちらも食器です。」

 

阿川さん

「『船』と『自動車』。」

 

アラヤちゃん

「どちらも乗り物です。」

 

阿川さん

「はーい。いいですよー。

『書道』と『彫刻』。」

 

えっ!?と思った私。

『彫刻』はアラヤちゃん(彫刻家)にとっては仕事みたいなもんだから、シンプルに考えられないんじゃない……!?

と思わず心配してしまったのだけど、

 

アラヤちゃん

「どちらも……芸術?」

 

阿川さん

「はーい。そうです。

……実はすっごい哲学的に答えられたどうしようかと思っちゃいましたw

あはははは!」

 

心配したのは阿川さんも同様だったようだw
アラヤちゃんが彫刻家をしていたことは、カルテに書いてあるので知っていたと思うけど、言語聴覚士の検査の項目を勝手に変えることも出来なかったんだろうなぁ、という葛藤が垣間見えたw
ちなみに、私だったら『書道』と『彫刻』は、どちらも『趣味』という回答になる。

 

阿川さん

「では、次は『食べ物』と『ガソリン』。」

 

アラヤちゃん

「……えーと、どちらも……燃料?」

 

阿川さん

「はーい、そうですねぇ。

次は、『目』と『耳』。」

 

アラヤちゃん

「どちらも顔にあるもの。」

 

阿川さん

「そうですねー。

『つぼみ』と『赤ちゃん』。」

 

アラヤちゃんは空間の時を止めてしばらく考え込んだw
そして絞り出した答えがこれだった。

 

アラヤちゃん

「どちらも、先が楽しみ。」

 

阿川さん

「はーい。

では次。『希望』と『期待』。」

 

アラヤちゃん

「どちらも、どちらも……先に起こることの……。
祝福と言うか、……えーと。まあいいや。」

 

けっこう考えていたが、納得できる答えにはならないようだ。それでも、それ以上考えられないようなので、思考を放棄したアラヤちゃん。

 

阿川さん

「いいですか?

じゃあ、『希望』と『期待』は、どちらも先に起こることの祝福と言うか……?ですね??」

 

アラヤちゃん

「はい。それでいいです。」

 

阿川さん

「わかりました。じゃあ次にいきますね。
では、『必ず』と『決して』では、どんなところが似ていますか?」

 

アラヤちゃん

「かならずとけっして……?
えー……。かならずとけっして……。

…………。
先に起こることの、えー、……否定と肯定と言うか……。」

 

深く考え込み、じっくり時間を掛けてアラヤちゃんはこう言った。

 

アラヤちゃん

「次行きましょうか。」

 

まさかのパス宣言w
ε=\__〇_ ズコー

 

阿川さん

「はい。」

 

でも、阿川さんは慣れているのか、今度は食い下がることなくあっさりパスを受け入れた。

 

阿川さん

「『名札』と『腕章』では、どんなところが似ていますか?」

 

アラヤちゃん

「……どちらも……。
どちらも……、どちらも……。」

 

時々唸りながら、押し黙るアラヤちゃん。
沈黙の時間が過ぎていく……。

 

阿川さん

「どうでしょう?(^^)」

 

続くアラヤちゃんの沈黙w

 

アラヤちゃん

「どちらも……。

うーん………。
……深みにはまってしまいました。」

 

この「深みにはまってしまいました。」というのは、つまり「思考が固まって考えられなくなってしまったので、これ以上考えられない。」ということなのだ。

 

阿川さん

「じゃあ、頭を切り替えて頂いてー。
『名札』ってどんなものですか?」

 

阿川さんは今回は「はい、じゃあ次!」とはせず、食い下がった。

 

アラヤちゃん

「名前が書いてあるものです。」

 

阿川さん

「うん。そしたら『腕章』ってどんなものですか?」

 

アラヤちゃん

「……えー、役職が書いてある。」

 

阿川さん

「役職が書いてある。

ふんふん。

了解です。

うん、オッケーです。いいですよー。

……頭が凝り固まっちゃった感じですか?

あはははは!」

 

アラヤちゃん

「…はい(^^;」

 

阿川さん

「そうですかー。うーん、どうしようかなー。
次の課題は細野先生もやったと思うんですけど、数字を言ってって貰ったり、逆から言ってって貰ったりするやつなんですよー。」

 

そ、それは……!

↑でやってアラヤちゃんの自信を打ち砕いた検査!!!(^^;

 

阿川さん

「でも今日はもう疲れちゃってるんだったら、次回に回しましょうか?」

 

アラヤちゃん

「……はい。」

 

即答でギブアップしたアラヤちゃんなのだった。

 

阿川さん

「じゃあ次回に回しましょう!
今日はお疲れさまでした!」

 

阿川さんがそう言い、2回目となる言語聴覚士の検査は次回が苦手な検査であることを宣言されて、終わったのだった。

 

長かった!!!
傍にいて聞いてるだけでも疲れたくらいだから、本人はもっと疲れただろうなぁ。
アラヤちゃん、お疲れ様! 乙ヾ(¯∇ ̄๑)

 

↓に続きます♪