うちの彼氏は脳腫瘍35 | 【男×男】理想はStressFree【2005年~】

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アラフィフゲイの日常。

2005年からの付き合いになる彼氏のことや彼氏の脳腫瘍のこと、仕事のこと、飼っている猫のことなどを、徒然なるままに書き連ねています。

現在彼氏とは戸建てにて同居中。東京から地方へ転居してきたので、周りは高齢者と田んぼばかりです。

阿川さん

「これから色んな言葉に関する問題や、数に関する問題とか、色んな問題、あとは要は物を動かして貰う問題や図形を見て貰う問題など、えーと大体14~15の分野の問題をやってもらうんですねー。

で、これは前にも言ったかもしれませんが、それぞれの問題は誰でも解ける簡単な問題から、すーごく難しい、誰もが解けるわけではない問題まであります。中には正直誰も解けないんじゃないか、て問題もあります。」

 

ふむふむ。
つまりはこういうことね。

 

アラヤちゃん

「はい。」

 

阿川さん

「ただ、それでも、すっごく難しくても制限時間の間はしっかり精いっぱい考えて頂くように、お願いします!!」

 

難しくなっても放り出さずにしっかり考えてね!と念を押す阿川さん。
でもね、だいじょーぶ!
プライドの高いアラヤちゃんが問題が難しいからと放り出すことはまずないはず!!!w

 

阿川さん

「それではまず積み木の問題からやっていきます~。」

 

そう言うと、阿川さんはちょっと変わった積み木をいくつか取り出し、アラヤちゃんの目の前に置いた。
その積み木はちょっと変わっていて、対角線で区切られて一方は赤に塗られ、もう一方は白に塗られていた。



全てそのように作られた積み木をいくつも用意し、阿川さんは

 

阿川さん

「この積み木を使って、特定の図形を作ってもらいますねー。」

 

と言ってきたのだった。


で、阿川さんが作ってね、と言って見せられた図形を見て、私は「お、温泉宿のパズル!!!」と思ったw

 

 


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と、私がそんな風に思っていると、阿川さんがふと気づいた表情をしてアラヤちゃんに話しかけた。

 

阿川さん

「あれ、なんかお疲れですか???」

 

アラヤちゃん

「え、あ、いや……。

はははwww」

 

阿川さん

「えー!? そうですか!?

なんかこう、疲れているっていうか、緊張しているっていうか……。

あははは!!

緊張してる感じって言うか、……なんだろう?

あはは!

……んー、前回なんか初回の割には色々お話してくれたので、今日の方がなんかちょっと……。」

 

アラヤちゃん

「あー、……そうですか?」

 

阿川さん

「ええ、はい。

ちょっとwww」

 

疲労度合いとかもちゃんとチェックしてるんだなぁ、と私は思った。
覚醒下手術中に疲労が原因で答えられなくなることもあったりするのかな?と考えた。
言語聴覚士のみなさんがこういうことに気を付けているのか、それとも阿川さんが凄腕でそういったことも見逃さないのか、どちらなのかはわからないけど、「何気ないことも細かくチェックして、ちゃんと記録に残しているんだなぁ。」と私は感心した。

 

阿川さん

「なんだろう……壁? 壁みたいなのを感じますー。

あはははは!!!」

 

アラヤちゃん

「大丈夫です(^^)」

 

阿川さん

「そうですか? じゃあやってきましょうね。

えーっと、あ、そうか。じゃあ、さっきから出してるこの図形を、この積み木で作れますか?」

 

アラヤちゃん

「えーっと、……こうかな?

はい。できました。」

 

アラヤちゃんはあっさり難なく言われた図形を、積み木で再現して見せた。

 

阿川さん

「じゃあ、本番です。

これからお見せする図形を、なるべく早くちゃちゃっと作って下さい。

いいですか?

よーい、スタート!!!」

 

そして始まる本番の検査。
最初はサクサクと解けたものの、10問くらいといたところで難易度がぐんと上がり、解くにのかかる時間が増えた。
そして、そこそこ時間を掛けてアラヤちゃんが解き終わったところで、

 

阿川さん

「いいですねー。
では、ここからは積み木の数が増えまーす♪」

 

阿川さんはあっさり言ってのけたが、「積み木の数が増える=難易度がまた上がる」ということで、アラヤちゃんの表情が心なしかヒクヒクしていたような気がする。

 

阿川さん

「積み木動かしてて、右手の動きはどうですか?

動かし辛いとかはないですか?」

 

合間に阿川さんはそんなことを聞いてきた。

 

アラヤちゃん

「あー……特に今のところはないですね。」

 

阿川さん

「ほら、字を書く時に書き辛さがあるっていってたじゃないですかー。」

 

アラヤちゃん

「あー、疲れてくると出てきちゃうかもしれませんw」

 

阿川さん

「あはははは!!!

じゃあサクサクやっちゃいましょう!www」

 

阿川さんはサクサクと言ったが、積み木の数が増えて難易度もぐぐんと上がったので、アラヤちゃんが1問1問を解くのにかかる時間もぐぐんを増え、時折「はぁ~……」とため息をついたりしていたw
そして15問目を解き終わったところで、

 

阿川さん

「はーい。いいですね!

じゃあ、積み木の問題はこれで終わりにしましょうねー。」

 

といって、サクサク積み木をしまう阿川さん。

 

阿川さん

「いやでも、右手の手先の動かしにくさが出てなくて良かったですー。」

 

と、またさりげなく右手の動きについて話題にする阿川さん。
さりげなく念のために「いや、実は動かし辛かったです。」ってならないかチェックしてる???と思った。

 

アラヤちゃん

「いや、あの…………。

………そうですねw」

 

今の「………」には、何か言いたいことがあるのが見え見えだったけど、多分伝えるのに適切な言い回しや単語、言い方が見つけられなかったので、諦めて「そうですねw」と言ったんだな、というのが阿川さんにも私にもバレバレだった。
ので、3人で苦笑www
※ちなみに、アラ母は気付けなかったっぽくてポカンとした表情をしていたw

 

阿川さん

「あははははは!!!!

動かないときありました?( ̄ー ̄)ニヤリ」

 

アラヤちゃん

「いや、あのー……。

思ってるようには、動かないものですね。」

 

阿川さん

「あー、咄嗟に、チャチャっとは動かなかったですか?」

 

アラヤちゃん

「……はいっ。そうですね(^^;」

 

阿川さん

「どうしてもねー、利き手だと書いたり作ったりで思うように動かないって、出てきちゃいますよねー。

時間が明らかに掛かって、病気が進行したんじゃないか、って心配になったりねー……。」

 

右手の動かし辛さはない、と言っていたアラヤちゃんから本音を引き出し、更に共感して安心させる阿川さん。
うーん、これが言語聴覚士の平均レベルだとしたら、さすが国家資格!とは思うけど、おそらくは阿川さんは言語聴覚士としてもレベルが高いんだろうな、と思う。

 

私が以前仕事で縁のあった「視能訓練士」(視力の形成や斜視などの対応をする。眼科で視力測定もする。)なんて、まー態度悪くてイライラしたしなぁ……。

 

阿川さん

「さて、と。

じゃあ、次の検査に行きますねー(^^)」

 

え、まだあるの!?
( ゚Д゚)!!!

 

次回に続く……。
長いよ、言語聴覚士のリハビリ検査……(o_ _)oパタッ

 

↓に続きます♪