今日は仕事が休み。せっかくの休みだから何かしようと思っていたが、なんだか何もする気になれす、一人でずっと家にいる。
彼氏は朝早く出勤して、帰りも遅いのでかなり長い時間一人になる。
今日は一人を楽しく過ごせない、気持ちが落ち込んでしまう日だ。


そういえば…こんな状況になると思い出すのだが、あたしは学校に行くのが大嫌いな子供だった。
別にいじめられていたわけではない。友達も彼氏もちゃんといた。
それでも小学校5、6年になると学校に行く意味が全く分からずに毎日毎日行きたくないという気持ちで生きていた。
もちろんイベントは大好きだったし、休み時間は友達といつも一緒だったし、帰りは彼氏と一緒に帰ったり、当たり前な学生時代の思い出はちゃんとある。
でもどうしても行きたくなくて、行っても嫌過ぎて早退してしまう。
そんな日が月のうちに必ず何日かあるのだ。
小学校、中学校なんて月に一週間程の欠勤なんて当たり前だったし、義務教育ではない高校なんてよく卒業できたものだ。

家にいて、本を読んだりまんがを読んだり、のんびりして過ごすのが好きなのだ。
幸いなことに成績は学年でも上から数えたほうが早いので先生たちも心配はしてくれたものの、怒られたりすることはほとんどなかった。
高校は進学校だったけど、早めに私立大に受かっていたので、特に問題にもならなかった。


こんなに自分の好き放題にしていたくせに、夜の8時くらいになると突然落ち込む。
あたしだけが世界に取り残されてしまって気持ちになるのだ。

どうしてあたしは、みんなみたいに普通に学校に行くことができないんだろう?
なんで『朝起きて、学校に行って、帰ってきて、夜寝る』という誰にでもできることができないんだろう?

こんなことをぐるぐる考えていると、眠れなくなってしまう。そうしてまた朝方まで眠れなくなってしまうのだ。まさに悪循環。

でも幼かったあたしは勝手に、大人になったら、『ちゃんとした大人』ってものになれると思っていた。
『朝起きて、会社に行って、帰ってきて、夜寝る』
やっぱりこの生活は苦手だし、あんまり好きにはなれない。逆に大人になって、もっと自由になり、自分の時間は自由に使えるようになって、どんどん好き放題してしまっている。
こんなあたしはこれからどこに向かうんだろう?
こんな思春期よりももっと幼い頃に思うような気持ちを未だに持っている自分にとても焦る。

だが今日こんな気持ちに少し余裕を持たせてくれた言葉がある。
大好きな作家さんのエッセイに書いてあったが、
『この人生、今以上の何ものかにならなくては、今のままではいけない病』という現代特有の病?気持ちがあるそうなのだ。

今ないものはもうずっとないし、いつか手に入るものは特に頑張らなくても、その時々の自分が買かってに頑張って手に入れてくれる。20年後の自分が今とさほど変わっていなくても、何も悪くない。自分は自分なのだから。

この言葉に今日はとても救われた。