そんな夜を一日だけぶっち切り。
どうしても行きたかった場所へ、
半日ツアー。
ハレアカラ。
ハワイにある国立公園のうちのひとつ。
ハレアカラはハワイ語で「太陽の家」
半神半人のマウイが太陽をここに閉じ込めたという伝説の場所。
山頂3055Mを目指して。
雲を抜けた先は太陽だけ。
高山植物の銀剣草。
マウイとハワイ島、ヒマラヤ山中にしか生息しない。
光を浴びて本当に銀色に輝いている。
頂上にはサンセットを待つ人。
人生でいちばん高い場所。
もうすぐ。
今年の1月頃だったと思う。
情報番組で、この場所を見た。
マウイ。
ハレアカラ。
雲海に沈む夕陽。
わたしここへ行きたい。
ここから夕陽を見たい。
これと同じ景色を見たい。
必ずここへ行きたい。
日が沈んだあとの星空も。
画面のなかのこの場所に強く惹かれた。
ハレアカラ。
マウイの話が出たのがその2週間後くらい。
行きなさいって言ってる。
わたしはここに行くようになっていたんだ。
ハレアカラに行くために、
数ヶ月、本当に頑張った。
絶対絶対行くんだって。
願い続けた景色に。
涙が止まらなかった。
ここに来れたこと。
いろんなこと。
嬉しかったこと。
辛かったこと。
会いたい人に会えるような気がするくらい、
高い場所にいる。
ここからの景色を一生忘れないと思う。
日が沈むと、
雲は海に帰るのだって。
マウイの星。
360度、星。
宇宙を感じた。