11月の中旬。
生まれて初めての大腸内視鏡検査でした。
万一検査中に腫瘍が見つかった場合は切除、
ということになり、
その場合は最低でも一泊入院になるということもあり、
前日もついでに休みにして、3連休。
結果的に前日は休みで大正解。
なぜならお昼からはこんな食事。
前日のお昼と夜は、これなのだ。
その名もクリアスルー。
お昼。
肉じゃがに、鮭雑炊。
クリームシチューに、クラッカー。
クラッカーは前田のクラッカーでした(笑)
そして就寝前に下剤を4粒。
明け方、お腹に差し込みがきて起きる。
ああそうか、下剤を飲んだんだっけ。
かなり強い効果で、お腹は痛いわ、吐き気はするわ。
ああ、いまからこんなんじゃ、
液体の下剤2リットルを飲む頃にはわたしどうなっちゃうんだろうと、戦々恐々。
8時、服用開始。
2時間で2リットル。
時計を見ながら飲む。
冷やしたほうが喉ごしがいいかもと思いキンキンに冷やす。
ぐびぐび。
3杯目あたりから、かなり反応してくる。
一杯飲むごとに、トイレ。
その繰り返し。
でも差し込むわけでもなく痛みもなく、
ただ、延々とそれを繰り返し、辛さはない。
合間には家事もできたり。
同じ検査をしたことがある人は皆口を揃えて、
「死ぬレベル」と真顔で言っていた。
どれほど検査前が辛いかも。
この検査を奨めた医者ですら、
「すごく大変だけどがんばってください」と何度も言っていた。
なのでわたしのイメージとしては、
2リットルの下剤を飲み終える頃には、
息も絶え絶え、瀕死の状態で病院に向かわなければならない、
最悪、タクシー移動も覚悟していたのだけれど。
あれれ、なんだか大丈夫だぞ?
なんでだ?と、なにか工程を間違えた?
飲むべき薬がまだある?と、説明を何度も読み返したけれど、
わたしのいちばんのピークは、明け方のお腹の差し込みだった。
きっちり2時間で検査OKの状態になり、病院へ向かう。
病院に無事にたどり着けるのだろうかとそれだけが心配だったけれど、
途中の乗り換え駅で、時間調整でお店をいろいろ見たりさえできて、
有り余る余裕っぷりで病院到着。
なのにここにきていまさら吐き気。
待合室のベンチシートからずり落ちるようにして呼ばれるのを待つ。
なんでいま吐き気ー。
検査台に身体を横にして寝る。
少しボーっとするお薬が入りますよ、
という言葉への返事が、
「あい、だいろーぶれす」となってしまうくらい、
あっという間に薬が効く。
自分ではしっかりしているつもりだったけれど、
かなりぼんやりしていたのかも。
あとから時計を見たら、
あれ、こんなに経っていたの?と少しびっくりした。
視界のなかのモニターを一緒に見る。
カメラが腸の壁に当たるたびに、
ううう、と、声が漏れる。
ピンク色のなかを進んでいくカメラ。
ここが終点ですよ、
戻りながらまた診ていきます、という声。
うとうとしながらぼんやりしていると、
異常はないようですねという声がもう一度聞こえた。
検査のきっかけになった潜血は、
いわゆるアレが原因であるとのこと(恥)
ああ、そうか。
なんともなかったんだ。
大丈夫だったんだ。
終わったんだ。
良かった。
あー。
ぜんぶ終わった。
ただただ、安堵。
と、いう、
悶絶したようなしなかったようなお話。