卒業式。
自分でも困るほど涙が出て。
いまも目が腫れているほど。
娘、12歳。
小学校を卒業しました。
壇上を使わない卒業式。
わたしの子供の頃のように、
担任がひとりひとり名前を呼んでの、
卒業証書授与ではなく、
子供たちがひとりずつ前に出て、
大きな声で名前と、
そして将来の夢やこれからの抱負を宣言して、
校長先生のもとまで証書を受け取りに行きました。
4クラス、150人。
皆、大きくなった。
大きくなりすぎて、
誰だかわからないくらい成長しちゃった子もいたけれど、
皆口々に父兄席に向かい、
思いを伝えるのを聞いていたら、
自分の子の遥か手前でもう、
涙腺が決壊してしまいました。
娘も無事に、自分の夢を大きな声で言い、
証書を受け取りました。
まだ12歳、もう12歳。
本当に本当に大きくなった。
なかなか妊娠が確認できなかった。
駄目だということも覚悟してくださいと言われながら、
不安でたまらなった妊娠初期。
逆子のまま妊娠後期に突入し、
お腹の中でへその緒がこんがらがって、
予定日1ヶ月前に帝王切開。
本当に本当に小さかった。
小さくていつもぼんやりしていて。
臆病でいつもいつもわたしにしがみついていた。
幼稚園でも市の保健婦さんにも、
こんなマイペースな子見たことないと言われ、
集団生活からはみ出し続けた。
2年生の夏のわたしの発病。
どんなに不安に、辛い気持ちにさせただろうか。
病気後、精神的に不安定な時期もあったわたしに、
娘が傷つかなかったわけがない。
もしできることなら、
あなたをお腹に戻し、
もう一度この12年間を慈しめたらどんなにいいだろう。
こうして大きくなってくれてありがとう。
元気で健康で、
優しい子になってくれてありがとう。
良く、本当に良くがんばったね。
これから。
たくさん良いことも楽しいことも、
でも辛いことも傷つくこともたくさんたくさん、
あなたは経験していくのだろう。
たくさんの経験と、
多くの人との出会いと、
全てがあなたの財産となることを忘れないで
がんばれ、がんばれ!
いけいけ、進め!
娘よ。
卒業おめでとう!