娘と2人の休日。
年パスを持っていた頃は、
小さかった娘と通ったけれど。
今日は何年かぶりに。
水槽の中を撮るのが、
こんなに難しいとは。
イカが泳ぎ。
正しく起立。
芸術的なイワシ。
エイが笑う。
水槽の前だと時間を忘れる。
いつまでもいつまでも、
見ていられる。
海の中は、
全てが研ぎ澄まされている気がする。
余計なものはひとつもない。
厳しい世界にいる生き物は、
本当に美しい形。
20歳の頃、
Cカードを取り、
月に1~2回、
伊豆海洋公園で潜っていた。
結婚してからは遠ざかってしまったけれど、
いつかまた、再開できるといい。
娘は昔、
ドルフェリアのお姉さんに、
真剣になりたがっていた。
今日は、
イルカの飼育係になりたい!
と、言っていた。
10年前に引退した、
有人深海探査船、「しんかい2000」
その実物が展示されていた。
ダイビングを始めて頃思ったことは、
人間とは、
なんてわずかな空間でしか生きられない生き物なのだろうと驚いた。
地上と水中合わせても、
ほんの少しの空間しかない。
水の中に至っては、
減圧を間違えると即命にだって関わる。
海の中は楽しかった。
けれど、心の底から楽しめた、というところまでは、
到達できなかった。
何があってもおかしくない、
というような恐怖心が、
いつも気持ちの何処かにあった。
それでもまたいつか、
潜りたいと思う。
あの世界を見たいと思う。
引退した後を、
現在は「しんかい6500」が引き継いでいる。
中国の探査船は、
8000M以上の深海を行くのだそうだ。
科学は進んでいる。
医療も科学だ。
世界はすごい。
この1週間くらい、
どうしようもないほど、
気持ちが落ちてしまっていて、
誰かのヒトコトで、
気持ちがバラバラに壊れてしまうんじゃないか、
というくらい、
綱渡りのような毎日だった。
誰にも会えずメールも出来ず。
時間があると、
ひたすらぐるぐると、
負のオーラ満載なことを考えてしまうから、
束の間でもいいから、
忘れられるようなところへ行こう。
そう思って、今日は出かけた。
海の中はいいなあ。
来て良かった。
わたしもゆっくり浮上していこうっと。