結構前からAnimeEffectsを使っているけど、いつ頃からあるのかな?って思って調べたら2017春ごろからあるっぽいですね。私は開発が止まった後から知ったのでいつから使いだしたかは不明ですが、今でも使い続けるほどよくできたソフトです。

 

ただ、分かりにくい点もいくつかあるので初心者の難易度が高いのが問題だと思います。

まぁ今更言っても遅いですけどね・・・

 

問題を書く前に、お絵かきソフトを含めた画像ソフトって概ね2種類になるんですよね。ラスターを使うソフトとベクターを使うソフト。どちらも使う場合はベクターソフトに分類する方が分かりやすいと思います。

色を塗って、ピクセル単位で管理するのがラスターソフト。座標値AからBなどの線データ、座標ABCなどの面データで管理するのがベクターソフト。線や面などの単純な物から3Dの様にテクスチャで色を表現する物まで多岐にわたります。

 

で、得意・不得意もあったりして使う側もメリットを考えて使うのが一般的です。

例えば、写真を撮ってきて色が若干気に入らないなら修正をかけますが、ラスターソフトなら自在に扱えます。ラスターデータは小さい時はいいのですが、大きくなると面積なので2乗でデータが肥大していくのが問題です。

ベクターデータの場合、座標値が増えれば確かにデータも増えますが地球規模のデータですら扱うことは可能だと思います。もちろん精度を捨てればの話ですがそこまでデータが大きくならない可能性もあります。

ベクターの苦手は円ですかね?円周率で分割することも2DのCADならするんですが3Dなどを含めた表示をメインとするソフトは円を8~36分割くらいしかしない気がします。線データなら三角なども拡大すると頂点で粗が出やすいですね。

 

AnimeEffectsはベクター系ソフトで、取り込むのは画像でもいいのですが、PhotoshopのPSD形式を読み込むことができ、レイヤーを自由に移動・回転・拡大・変形させることが出来ます。

 

で、問題点は座標の考え方ですね。ラスターソフトでは右上原点が基本ですが、ベクターソフトはそうとは限りません。CADなどでは右下原点が基本ですし、数字が増えるたびに右もしくは上に動く方が分かりやすいと思います。

 

しかし、AnimeEffectsは右上原点なので下がる時にY座標が増えます。脳内変換が必要です。更に、絶対値と相対値が入り混じってます。なので座標にー(マイナス)表記が頻繁に出ます。こいつは何処にいるのか?って思いますね

また、Xを10移動すると思っても、-324から-314に移動するって感じになるので数字で動かすのが複雑になる場合が多いです。常に絶対値なら、正の値のみになるし、相対値でも起点を0、0に設定できればもっとわかりやすい数字になるはずなんですけどね。そう、1個しか座標を持ってないのが問題ですね(それも相対座標しか持ってない)

 

初心者が混乱する原因の一つに、0フレームにデータが無い点ですかね。表示されてるのに座標データが無い。0に追加せずに3フレームを動かすと・・・挙動が変?

更に言えばループするという概念が無い点も混乱します。もちろん、5分ほどの短編アニメを作ればループする必要はないのですが、1~5秒ほどのアニメならループは必須となります。ちなみに再生する時のループボタンはあります。これを押しても作品がループしてるとは思ってないようです。手動で0作成し、同じ物を最後に貼り付ける必要があります。

0フレームから始まりますが、終了フレームが1個多い点も謎です。10フレームの作品を作ると、0から10フレームの11個を出力します・・・?ちょっと意味不明です

 
ループの概念が無いのでこの先言ってもしょうがないですが、周期をずらすと作成がかなり煩雑になります。不可能じゃないけどうまく作れない可能性があります。2フレームずらして自然さを出したいのですが結構面倒ですね。更に2フレームとか頻繁に使うので頭も混乱しがちです。
開始フレームが-2フレームとか、5フレームから始まって14フレームに終わる(のを0から9に変換して欲しい)。正弦とか2次元のレートを使うと起点って大事になるんですよね。まぁ、手動(表計算だけどね)で計算して座標をたたき込むって手もあるんですよね・・・結構な手間の割に失敗する率が多いという
 
文句をたらたら書いてるくせに使い続けてるには理由がります。
そう、かなり使えるやつなんですよ!