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クラシックピアノ
歌曲伴奏法でお世話になった
敬愛するコレペティ、ピアニスト
呉恵珠先生。
2024年 元日
お空へ旅立たれました。
心の整理がつかなかったけれど
めちゃくちゃ厳しくて
ハンパなく優しくて
いつも愛情いっぱいに
とことん可愛がって下さった、
先生との日々。
出逢いは約30年前、18歳の頃
キラキラした笑顔と
オーケストラのようなピアノに
痺れあがり、ノックアウト
多くの歌手やピアニストを育てられ
年中無休で反抗期のような私のことも
いつも気にかけてくださり、
レッスン以外でも
ごはんや飲み、ショッピング
「チエ！」「ケイ先生」
たくさん良くしていただき、
可愛がっていただきました。
2017年
「アウェイでどこまで出来るのか、やってみたい」と
バッハコンクールを受けようと思っている事を相談すると、二つ返事。
人生初のコンクール、
北九州大会と福岡大会
両方で優秀賞を頂くも
自分の演奏に納得がいかず
悔しくてたまらない気持ちに
ずっと寄り添って下さったことも
有難く、思い出深いです。
のちの東京本選では かすりもしなかったけれど
奏でた音楽に、悔いはありませんでした。
「音のひとつ一つに 意味がある」
「“本物”を知りなさい」
「微笑みを忘れるんじゃないよ」
幾度も繰り返し
伝えてきてくださった教え。
音楽にとどまらず
生き方に繋がることも
たくさん指南していただきました。
目を閉じると、呉先生の声が
聞こえてきます。
私が弱気になって モタついていると
スリッパ投げ付けながら
「ちゃんとやれ、ババア！
」
」（実話です 笑)
お辞儀の練習から付き合ってくださって
緊張し、手の位置がワケわかんなくなると
「それじゃ中華料理屋さんだろーがよー！」
」（白寿ホールでの出番直前に思い出し、リラックスできました 笑）
演奏においても
「ヘタクソ！」
」「どうしたいのか？ちゃんと自分で考えろ！」
」髪を引っ張られたり
突き飛ばされたり、は呉クラスにおいて
あたりまえの光景。
愛情ゆえの叱咤激励と分かっているから
必死に喰らいついて
容赦ない、痛快なダメ出し
伸びたところは 認めて抱き寄せてくださり、
レッスン後のゴハンではチャーミングな笑顔
そんな先生でした。
コロナ禍の前、コンサート中に倒れられて
長く闘病生活を送っていらした呉先生。
歌い手さんに寄り添い、ときには導く
とてつもなく格好良いピアニスト。
今は天国で思う存分
ピアノを弾いてくださっているといいな。
叱ってくれる存在の人がいなくなるのは
寂しく、心細くもあるけれど
今までよりも近くに居てくださっている
そんな気がしています。
呉先生が残して下さった教えと想い出
繋いでくださった先輩、仲間とのご縁
そしてあの 輝く笑顔を おまもりに
音楽道を歩み続けます。
友人にも、呉先生のファンが沢山。
お知らせも兼ねて綴りました。
湿っぽいことがお好きでない先生だし、
ずっと泣いてたら天国から激怒されそう(笑)
落ち込むより他に、できる事がある。
私は大丈夫です。
